セルフ精算レジ「Happy Self」の機能・特徴について

最近では、コロナ禍で「三密を避けること」が推奨されており、精算業務でもできるだけ接触を避けたいというクリニックが増えています。

この「Happy Self for Clinic(ハッピーセルフ フォー クリニック)」はクリニックのニーズに応えるセルフ精算レジです(以下「ハッピーセルフ」と表記)。業界的には「対面セルフレジ」というカテゴリーに入り、スタッフが患者さんの精算に対面式で立ち会って使う機器です。

開発・販売元である「株式会社寺岡精工」は、スーパーなどで使われているレジを長年開発してきました。「ハッピーセルフ」には培ってきたノウハウが生かされているのです。

目次
  1. 「ハッピーセルフ」の特徴・機能
  2. 「ハッピーセルフ」の機能
  3. 「ハッピーセルフ」の導入準備・導入に必要な時間
    1. クリニック側で準備すること
    2. 患者さん側で準備すること
  4. 「電子カルテ」「レセコン」との連携
  5. 「ハッピーセルフ」のサポート体制
  6. 「ハッピーセルフ」の導入費用

「ハッピーセルフ」の特徴・機能


↑縦型の「ハッピーセルフ」

↑カウンター設置型の「ハッピーセルフ」

「ハッピーセルフ」はセミセルフレジ(フルセルフで使うことも可能:後述)で、基本的にはスタッフが立ち会って患者さんに精算してもらいます。最近の医事システムでは明細書にバーコード(あるいはQRコード)を同時に印刷するものが多いですが、「ハッピーセルフ」はこれを使って精算を行います。

クリニックのスタッフが印刷されたバーコードをスキャナーで読み込むと、患者さん側のモニターに金額が表示されます。患者さんはお金を入れて釣り銭を受け取ります。これで精算終了です。

セミセルフとなっているのはその患者さんが確かに診療代金を支払ったのかを確認するためです。自動釣銭釣札機を内蔵しているためお金の授受による釣り銭間違いがなくなり、レジ締めの時間を短縮できます。また、人と人とで金銭授受が発生しないので、コロナ感染対策としても期待されています。

↑クリニック側のモニターです。患者さんはスタッフと対面する形になり、向こう側のモニターを操作します

「ハッピーセルフ」は以下の機能を備えています

「ハッピーセルフ」の機能

  • タッチパネル方式による分かりやすい精算
  • 多言語対応(日本語/英語/韓国語/中国語切り替え可能)
  • 音声ガイダンス
  • クレジットカード決済(オプション)
  • 電子マネー決済(オプション)
  • モバイル決済(オプション)
  • 支払い状況の確認カメラ(オプション)

    etc.

現金決済のみならず、クレジットカード、電子マネー、モバイルと各種の決済に対応可能です(オプション設定)。最近ではキャッシュレス決済に対応した精算機が求められていますが、「ハッピーセルフ」ならオールOKです。

また「ハッピーセルフ」は、基本セミセルフレジなのですが、これをボタン一つでフルセルフレジ、すなわち患者さんに登録作業から精算までを全て行ってもらう自動精算機に変更できます。これはソフトの追加オプション購入でセミセルフ - フルセルフの切り替えが可能となります。新しくレジを追加購入する必要はありません。

最初はセミセルフとして導入して、大丈夫だとなったら「フルセルフ」に切り替えるといった運用ができるというわけです。ただし、この場合にはカウンターで領収書を先に渡して、それで患者さんに会計してもらうことになります。そのため、患者さんが精算したかどうかは、スタッフが目視確認しなければなりません。

患者さんの支払い状況を確認するカメラを接続可能な点も注目ポイントです。これを使えばスタッフ側のモニターで精算の様子を確認できます。お金のことで間違いがないようにするための機能です。

「ハッピーセルフ」の導入準備・導入に必要な時間

「ハッピーセルフ」導入の準備は以下になります。

クリニック側で準備すること

  • ・設置場所の用意
  • ・インターネット環境(キャッシュレス決済時は必須)

患者さん側で準備すること

  • 特になし

「ハッピーセルフ」には縦に長い「一体型」とカウンターに置く「カウンタートップタイプ」の2つの型があります。クリニックに導入されるのは多くの場合、カウンタートップタイプですが、この場合でも設置場所については使いやすいように考えておきましょう。

開発・販売元の「株式会社寺岡精工」に伺ったところ、導入には1カ月半ほどかかるとのこと。実機の手配に約4週間、クリニックに合わせた設定を行うのに1週間、スタッフのトレーニングや教育で約1週間かかるそうです。

「電子カルテ」「レセコン」との連携

「ハッピーセルフ」はレセコンとの連携が可能ですが、つなぎ込みには打ち合わせが必要です(レセコンメーカーとも)。医事システムとの連携を行えば、その患者さんが支払いを終えたかどうかのデータを医事システム側へ送ることができます。これがあると、未収金のデータを確認できて便利です。

「ハッピーセルフ」のサポート体制

「ハッピーセルフ」のサポート体制は充実しています。全国4カ所にコールセンターがあり、電話サポートを24時間365日体制で行っています。また、このサポートに当たるのは現場での実務経験が7年以上の社員と決まっているとのこと。

さらにリモート監視機能もあり、エラーログなどの履歴を取り、リモート修理も行います。どうしても人力が必要なソフトのバージョンアップには、USBメモリーを持って現地を訪問し、行うとのこと。

「ハッピーセルフ」の導入費用

項目 費用
本体費用(HappySelf) 280万円~
本体費用(マルチ決済端末:Verifone) 約10万円
クレジットカード決済初期設定費用 6,000円
電子マネー決済初期設定費用 1万円
スマホコード決済初期設定費用 1万円
決済手数料・決済基本料金 別途提示
(「寺岡精工」はクレジット、電子マネー、スマホコード決済代行事業者でもあります)

※オプションを入れて平均導入価格は300万円前後とのこと(価格は全て[税別])

スーパーのレジで培ったノウハウが投入されているだけあって、「ハッピーセルフ」は非常によくできたセルフ精算レジです。もしクリニックでセルフ精算レジの導入を考えているのであれば、「ハッピーセルフ」を実際に触ってみることもお勧めします。その完成度の高さが実感できるでしょう。

「ハッピーセルフ」についての詳細は以下の「株式会社寺岡精工」のページを参照してください。


https://www.teraokaseiko.com/jp/l/smileself-forclinic/

QR決済機能搭載セミセルフレジ

特徴

・キャッシュレス・QR 決済機能が充実し標準搭載 ・締め作業では遺失金ゼロ! ・残業時間の軽減、スタッフ様の業務も軽減されます ・バーコード付き領収書を印刷し、スキャナーで読み取るだけの従来通りの導線を確保できます ・両画面タッチパネルなので患者様と同じ画面を対面で操作できお会計のサポートが可能です

システム提携

電子カルテ レセコン

決済

現金 クレジット 電子マネー

機能

会計機能 精算機能

種別

レジスター POSレジ

タイプ

セミセルフ

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、
最も多くのクリニック、診療所に支持されてる自動精算機「新型ウイルスの感染拡大防止にも役立ちます」

特徴

1.クリニック様のような設置スペースが限られている施設でも置くことが可能なサイズ感。 2.95%のレセコンと連携可能。 3.領収書、診療明細書の発行可能。 4.会計業務削減、会計待ち時間の短縮、感染症対策。 5.オプションにて再来受付機能、クレジット決済が可能。

タイプ

セルフ

決済

現金 クレジット

機能

会計機能 精算機能 領収書発行 明細書発行 自動再来受付

システム提携

レセコン

種別

POSレジ

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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