手厚いサポートが魅力 IDKの「ORCA」

「診療報酬明細書」を管理・作成するレセプトコンピューター(以下、レセコン)は1990年代に普及が進み、クリニックのIT化に大きく貢献しました。しかし、当時はメーカーがレセコンを提供しており、価格が高額であったり、医師の思うような使い方ができなかったりと課題も少なくありませんでした。そこで2000年に、日本医師会が「ORCA」という、日医標準のレセプトソフトウェアを作るプロジェクトをスタート。2002年に、日医標準レセプトソフト、通称「ORCA」が発表されました。
「ORCA」は無償で提供されるオープンソースのソフトであり、例えば医師が独自に「ORCA」を運用するという方法も可能でしたが、そこまでできる医師の数は限られています。しかし、日本医師会は「ORCA」を広く利用してもらうための体制が整っていませんでした。そこで、「ORCA」を用いたシステムを構築し、販売や機能の保守、サービスなどを行う企業を募集し、参画企業それぞれが独自の「ORCA」を販売することになりました。「株式会社IDK」もその中の一社です。IDKは関東圏で単独企業としてNO.1の導入実績を誇る企業。今回は、この「IDK」の「ORCA」をご紹介します。

目次
  1. データ更新のレスポンスの早いレセコン
  2. 強力なサポートが魅力
  3. 導入までの流れは?
  4. クリニック側で準備しておくこと
  5. 月額で利用できるプランも用意

データ更新のレスポンスの早いレセコン

「ORCA」は日本医師会のデータべースを利用するオンライン環境下での使用を前提としたレセコンシステムです。このレセコンでできるのは、診療報酬の請求と窓口会計などで、こうした「できること」は他メーカーのレセコンと変わりません。

しかし、「ORCA」は日医標準レセプトソフトのため、日本医師会のデータベースが更新された場合は、「ORCA」のデータ更新もスムーズかつスピーディーに行われるのが大きな特長です。例えば新薬が追加された場合、一般的なレセコンは3カ月に一度といったペースでの更新という中、「ORCA」の場合は3日~1週間ほどで更新されました。

日報、月報などの帳票データが豊富なことも、クリニックとしてはうれしい点です。こちらも10種類程度のレセコンがある中、「ORCA」は40種類以上の帳票を備えています。また、データをCSVで吐き出せるため、もしテンプレートがない場合でも、クリニック側で簡単な集計が可能。使い勝手の幅が広く、ある程度知識のあるスタッフがいれば対応できます。このように、データの更新、公開のレスポンスが早く、データ活用の幅が広いことが「ORCA」の特徴です。

ほかにも、自動算定機能が充実しており、実際に導入したクリニックからは「自分たちでいちいちチェックする必要がないのは助かる」という声もあるそうです。

強力なサポートが魅力

予約システムや電子カルテなど、他システムとの連携も他ベンダーのレセコン同様に行えます。

「IDK」の場合は、まずは担当営業がクリニック側の要望を受け、詳しい状況や要望を確認してから、適合する商材を提案する形となります。例えば予約・受付システムを入れたいという要望があったとしても、機能やタイプは千差万別です。また、電子カルテになると往診専用などさらに要望は細かくなるため、事前に細かくヒアリングしてから、導入システムを決める、という方針を取っているとのこと。

導入までの流れは?

クリニックから導入の相談を受けた場合は、まずは保守部隊が現地の下見を行います。このとき、設置場所の確認からインターネット環境の調査まで行うため、例えばインターネット環境がどうなっているのかよく分からない場合でも問題ないとのこと。こうした下見作業で、院内の環境をできるだけ把握しておき、問い合わせがあった場合はその情報を基にアドバイスができる体制を敷いているとのことです。

その後はシステム部隊により参考資料が提供され、検討する流れとなります。加えてデモ機を操作して、「これで大丈夫」ということであれば、導入の準備を進める形です。このとき、現在使っているレセコンのデータを移行するか、どのような機能を追加したいかなどの要望をヒアリングし、クリニック側からはシステム構築に必要なデータを提供します。

ここからデータの作り込みが始まり、だいたい10-15日の期間を要します。データのアレンジが終われば、現場に端末を設置し、その端末を使ってレクチャーがスタート。操作指導は1週間に1回、3時間程度。その後、事前にシミュレーションを行ってから本格的に立ち上げるか、立ち上げ時に「IDK」のスタッフが立ち会うかのどちらかの形となります。

実際に相談から立ち上げまでの期間は40日ほど。スピーディーな対応も「IDK」のセールスポイントとのことです。

クリニック側で準備しておくこと

クリニック側が準備することとしては、要望をしっかりとまとめておくことが重要です。もちろん後になってからも相談は可能ですが、できるだけ最初の段階で要望が満たせるよう、求める機能を洗い出しておくことがポイントです。

すでにレセコンを使っている場合、そのレセコンのデータを「ORCA」に導入することも可能です。その際、今使っているコードもそのままORCAで利用できるため、使用しているコードの資料を準備しておきましょう。必要な情報を画面キャプチャーして、提供できるようにしておいてもいいですね。

また、当然ながら「ORCA」はオンラインレセプトシステムのため、オンライン環境を用意しておくことは必要不可欠です。

月額で利用できるプランも用意

気になるのは導入コストですが、イニシャルコストはパソコンの台数によって増減はするものの基本構成で80万-100万円(税抜)ほど。ただし、データ移行は基本構成に入っていないため、オプションとなります。「データ移行は加工が必要なため、20万円(税抜)ほどをみていただきたい」とのことです。

ランニングコストはハードウエアの保守保障を付けるかどうかで変わり、コールセンターを使った通常保守の場合は月に1万5,000円(税抜)ほど。スタッフが訪問して対応する場合は3,000-5,000円(税抜)ほど月額にプラスされます。ただ、メーカー対応となると余計に時間がかかることが多いため、スムーズな対応を求めるのなら、スタッフ対応に加入しておくといいかもしれません。

とはいえ、新規開業の場合はできるだけイニシャルコストを抑えたいところ。そこで、「IDK」では月額料金で利用できるプランも用意しています。費用として月に3万円程度(税抜)ですが、システムにかかるイニシャルを抑えられるので、例えばその分を宣伝・広告費に回すといったことも可能となります。

手厚いサポートが魅力の「IDK」の「ORCA」。月額利用できる点も、開業医とすれば目を引くポイントでしょう。

より詳細な情報は「IDK」のHPをご覧ください。

株式会社IDK

https://www.idkcorp.com/

Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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