WEB問診システム「メルプWEB問診」の機能・特徴について

コロナ禍の中、患者さんは長時間待合にいるのを避ける傾向にあります。クリニックでも待ち時間を短くするべくさまざまな対策を講じていますが、Web問診を導入するというのも対策の一つです。
患者さんが自分の都合の良いときにネットに接続して問診に答えることができ、その分待合にいる時間を減らせます。また、Web問診の内容を電子カルテにコピペできますので、クリニック側では転記の手間が不要になります。つまり、Web問診の導入は患者さん・クリニック双方にメリットがあります。
この記事でご紹介する「メルプWEB問診」は、簡単に使用でき、しかも導入コストが安価で済むWeb問診サービスです。

目次
  1. 「メルプWEB問診」の特徴
  2. 「メルプWEB問診」の機能
  3. 「メルプWEB問診」の導入準備・導入に必要な時間
    1. クリニック側で準備すること
    2. 患者さん側で準備すること
  4. 「電子カルテ」との連携
  5. 「メルプWEB問診」のサポート体制
    1. 電話サポート
    2. メールサポート
  6. 「メルプWEB問診」の導入費用
  7. まとめ

「メルプWEB問診」の特徴

「メルプWEB問診」は問診票の作成・管理、電子カルテとの連携が可能な「クラウド型」のWeb問診サービスです。非常に使い勝手がいいのが第一の特徴で、例えば患者さんが見る問診画面も「医師と対話をしている」ようなスタイルとなっています。

↑医師と対話をしているかのような問診画面を採用。普段使用するコミュニケーションツールのようですから、患者さんも答えやすいですね

「メルプWEB問診」は以下の機能を備えています。

「メルプWEB問診」の機能

  • 問診票の作成、カスタマイズ、管理
  • 問診票の集計
  • 事前お知らせ配信
  • 電子カルテとの連携※
  • 保険証やお薬手帳をデータで送れる画像回答
    etc.

問診票をゼロから作るのは大変ですが、「メルプWEB問診」では診療科目別にテンプレートが用意されていますので、それをカスタマイズすることで簡単にクリニック用のものを制作できます。

↑医師が使う問診票の作成画面

注目したいのは、電子カルテに転送したときにカルテにふさわしい言葉に変換する機能があることです。例えば、医師からの質問「どうしました? どのような症状ですか?」に対する回答を、「主訴」の項目に入れるといったことが可能なのです。

面白いのは、自分の作った問診票を他の医師に見てもらえる機能があることです。「問診マーケット」という場所があり、ここに自分の作成した問診票を登録し公開できます。他の医師・クリニック院長の作成した問診票を見るだけでも参考になるでしょう。

この問診マーケットは「メルプWEB問診」を導入していない医院でも閲覧できます。「メルプWEB問診」でどのような問診を作成できるのか、導入前に確認するといいでしょう。

↑「問診マーケット」ではこのように約200種類の問診票が上がっています。「集合知」といいますか、切磋琢磨してより良い問診票を作成できる環境があります

さらに問診票の自動集計機能もあります。エクセル・CSVで出力でき、印刷も可能です。

※ただし「オンプレミス型」の電子カルテと連携する場合にはiPhoneあるいはiPadとアプリが必要です(後述)。

「メルプWEB問診」の導入準備・導入に必要な時間

「メルプWEB問診」はクラウド型のサービスです。問診のシステム自体はクラウドサーバ-上にあります。医師・クリニック院長は、クラウドサーバー上に生成された自分のクリニック用のWebページを使い、問診票を作成・管理します。

また、患者さんはスマホ・タブレット・PCなど、インターネット接続が可能なデバイスで問診票にアクセスして質問に回答します。問診票はWebページになっていますのでブラウザーで使用可能です。特に専用のアプリも必要ありません。

クリニック側で準備すること

  • インターネット環境
  • インターネットに接続できるPC
  • オンプレミス型の電子カルテを使っている場合は、iPhoneかiPadと専用アプリ(後述)

患者さん側で準備すること

  • インターネット環境
  • インターネットに接続できるスマホ・タブレット・PC

「メルプWEB問診」の利用を開始するには、指定されたURLにアクセスしアカウントの発行を行うだけでOKです。サービス提供元の「株式会社flixy」に聞いたところ、導入から実際にWeb問診を開始するまでには2週間ほどかかるとのこと。

アカウントの発行、電子カルテとの連携準備は10分程度で終わるのですが、実際に使用する問診票を作るのに2週間ぐらいかかるそうです。診療科目別に問診フォーマットが20種ほど用意されていますので、これをカスタマイズしてもいいですし、前記の「問診マーケット」からよくできたものを参考にするのもアリです。

また、Web問診を始めることを患者さんに通知する段取りもしておかなければなりません。問診内容を作っている間に、並行して通知の準備も進めておくといいでしょう。

「電子カルテ」との連携

「メルプWEB問診」でいう連携は、「問診票の内容を電子カルテに貼り付けることができる」という意味です。面倒だった問診票の転記作業が「カルテに送信」を1タップすることで可能です。クラウド型、オンプレミス型どちらのタイプの電子カルテとも連携できます。

ただし、オンプレミス型の電子カルテと連携する場合には、iPhoneかiPadと専用アプリが必要です。患者さんから送られた問診票の内容をいったんiPhoneあるいはiPadで受け、Bluetooth接続でそれをパソコンに送信します。この場合でも1タップで電子カルテにデータを送信できます。

「メルプWEB問診」のサポート体制

「メルプWEB問診」では「電話サポート」「メールサポート」を行っています。

電話サポート

月~金(9:00~18:00)/土日祝・年末年始は休み

メールサポート

24時間365日:返信は平日(月~金)/土日祝・年末年始は休み

「メルプWEB問診」の導入費用

「メルプWEB問診」の導入費用は以下になります。

初期費用

10万円(税別)⇒5万円(税別)
※コロナ対策キャンペーンに伴い、3/7まで

月額利用料 1万5,000円[税別]

まとめ

「メルプWEB問診」は、導入が簡単で安く済み、使い勝手もとても良いWeb問診サービスです。サービス提供元の「株式会社flixy」に聞いたところ、導入した後の解約が本当に少なく、月に1.5件ほどだそうです。つまり、実際に使用している医師・クリニック院長からの支持が非常に厚いわけです。もし、Web問診の導入を考えているのであれば候補の一つにするのはいかがでしょうか。

※「メルプWEB問診」についての詳細は以下の「株式会社flixy(フリクシー)」のページを参照してください。

https://monshin.melp.life/

クリニック開業ナビ

執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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