主任VS主任 仲が悪い理由は?部下たちは何を思う?

わたしが働いている職場の主任2人は、とても仲が悪いです。2人の仲の悪さを職場のスタッフは周知していますし、その険悪さは、入職したばかりの1年目のスタッフですら数週間で気づくほどです。スタッフを引っ張っていく立場の主任同士の仲が悪いと、チームでの日常業務にも支障が出ます。
では、仲が悪くなった理由はなんなのでしょうか? そして、仲が悪い主任2人の下で働く部下たちの思いとは? さっそく紹介しています。

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目次
  1. そもそもなぜ仲が悪くなったのか
    1. 看護への取り組み方の違い
      1. 主任A
      2. 主任B
  2. 仲が悪くなるまでの過程
    1. 初めのきっかけ
    2. 申し送り廃止事件
      1. 主任Aの意見
      2. 主任Bの意見
  3. このような主任の下で働くスタッフの思いは?
    1. 度が過ぎると仕事に支障が出る
    2. 2人への思いは?
    3. それぞれの主任の現在は?
      1. 主任A
      2. 主任B

そもそもなぜ仲が悪くなったのか

看護への取り組み方の違い

2人の主任を、「主任A」と「主任B」と呼ぶことにします。2人の仲が悪くなった理由は、看護への取り組み方の違いです。まずは2人の特徴についてお伝えします。

主任A

  • 50代半ば女性
  • みんなのお母さんというイメージ
  • 患者さんや患者さんの家族にも深く関わる
  • 若いスタッフに深く関わる
  • オーダーや入力などの抜けが多い
  • プライベートでは若いスタッフと食事に行ったり、作ったご飯を差し入れたりする

主任B

  • 40代半ば女性
  • 出世欲が強いイメージ
  • 他人行儀
  • 若いスタッフと関わるのは教育目的であることが多い
  • マニュアルの整備や改訂などの業務もおこなっている
  • オーダーや入力のミスは少々あるが、それよりも人のミスに気づくことが多い
  • 仕事の場を離れると面白い

このように2人はかなり正反対の特徴があります。これだけ書いただけでも、かなり気が合わないと想像できそうです。

看護への取り組み方が違いすぎると、お互いの関係に亀裂が生じやすくなります。

仲が悪くなるまでの過程

初めのきっかけ

もともと主任Aが働いていた病棟に、途中入職で主任Bが配属されました。主任Aは若いころからその病院で働いていました。主任Bは他の病院でバリバリ働いていた経歴があったため、入職時から問題なく働いていました。面倒見がよい主任Aですが、主任Bの患者さんの家族へのさっぱりとした対応や、新人スタッフへの厳しい(厳しすぎるともいえる)指導が自分と正反対でなかなか受け入れられなかったようです。一度、主任Aから主任Bに話をしたこともあったそうです。しかし、主任Bは「人のことを言う前にあなたの日頃のオーダーや入力の抜けをどうにかしてほしいし、若いスタッフへの過度な関わりが、スタッフの勤務中の時間もプライベートな時間をも侵害している」と伝えたそうです。そこから2人は話し合いが出来なくなり、ずっと続く冷戦状態に突入したのです。

申し送り廃止事件

決定的な事件が起きました。わたしの病棟では、申し送り廃止の取り組みが進められていました。勤務交代時の申し送りが、時間的にも業務的にも大きな負担となっていたためです。大きな業務改善となるため、主任2人がかりで取り組んでいました。今までは電子カルテの記録とは別に、申し送りのために患者さんの状態を記載するワークシートがありました。そのワークシートの代わりになるものについて考える過程で、主任Aと主任Bの方向性の違いが如実になりました。

主任Aの意見

  • 時間短縮のための廃止なのだから、ワークシートもなくすべき
  • 電子カルテの記録をタイムリーにすれば別の記録はいらない
  • カルテ記載に間に合わないものだけ、口頭で伝えればよい

主任Bの意見

  • ワークシートの代わりに、一目見ればわかる患者情報シートを新たに作って情報を伝達すべき
  • 現状を考えるとタイムリーな記録は困難
  • カルテに記載する時間がなくても、患者情報シートは1分くらいで書くことができる

このように、意見が大きく違っていました。通常の関係性なら、ここでお互いや他スタッフの意見を聞き、話し合って良い方法を決めると思います。しかし、かなり仲が悪い2人は、何がよいかというよりも、相手の意見には絶対にしたくない、自分が正しいという思いが大きいことがわかりました。最終的には主任ではないベテランスタッフが主導となり、申し送り廃止の取り組みがおこなわれ、無事に開始されることになりました。2人の冷戦状態はますます悪化していきました。

このような主任の下で働くスタッフの思いは?

度が過ぎると仕事に支障が出る

ここまで来ると2人は全く会話はしなくなりました。それでもお互いに相手の看護や行動を気にしています。そうすると、一緒に働くスタッフは、2人の機嫌や一緒の勤務かなどを気にすることになり、本来の仕事や業務分担以外のことを考えて行動しなければならなくなります。

2人への思いは?

ここまで同僚と仲が悪く業務に支障が出ていたら、その人の印象自体が「協調性がない」「怖い」「〇〇さんと仲が悪い」となってしまいます。2人がそれぞれよい看護師であったとしても、悪い特徴が目立ってしまいます。そうすると先輩として尊敬できなくなりますし、その人についていこうとも思わなくなります。

それぞれの主任の現在は?

2人の冷戦状態は、同じ病棟で働いている間は続いていました。その後、主任Aの退職と主任Bの病棟異動があり、収束しました。

主任A

定年を前に退職して、現在はゆっくりと過ごしているそうです。それでも、活動的であったAさんは、子どもと同じくらいの歳の後輩の結婚や出産のお祝いをするなどして楽しんでしているそうです。

主任B

その後、昇進して現在は師長として働いています。しかし、部下からの信頼は薄く、苦労しているとのことです。

クリニック開業ナビ

執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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