【耳鼻咽喉科の年収事情】その働き方とは?

耳鼻咽喉科は、幅広い疾患を扱う診療科です。とりわけ花粉症のシーズンになると患者数が増えますし、近年は、アレルギー性鼻炎の患者も増えています。また、命に関わる可能性がある疾患だと、咽頭がんや喉頭がんを扱うこともあります。では、耳鼻咽喉科の年収はその他の診療科と比べて高いのでしょうか? そして、どんな働き方があるの? さっそく解説していきます。

目次
  1. 耳鼻咽喉科の平均年収は? 
    1. 平均診療点数でみた場合の比較
  2. 耳鼻咽喉科医の仕事内容 
    1. 耳鼻咽喉科はマイナー科? 医者に占める割合は2.98% 平均年齢は52.3歳
    2. 耳鼻咽喉科開業医の損益率は診療科目別第2位!開業医の年収はどのくらい?
    3. 耳鼻咽喉科の開業にはいくら必要?どんなスキルが求められる?
    4. アレルギーをはじめ特定分野の治療に長けていると、集患力が上がり年収UPも!

耳鼻咽喉科の平均年収は? 

高齢になっても働き続けている医師が多いとなると、平均年収も高いと推測させられますが、実際はそうではありません。労働政策研究・研修機構が実施した「勤務医の就労実態と意識に関する調査 」によると、耳鼻咽喉科の平均年収は水準より低め。眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、皮膚科の4つの診療科をまとめて集計した結果、平均年収1,078.7万円で、他診療科目と比較した場合最下位という結果が出ています。

順位 診療科目 平均金額(万円)
1位 脳神経外科 1480.3万円
2位 産科・婦人科 1466.3万円
3位 外科 1374.2万円
4位 麻酔科 1335.2万円
5位 整形外科 1289.9万円
6位 呼吸器科・消化器科・循環器科 1267.2万円
7位 内科 1247.4万円
8位 精神科 1230.2万円
9位 小児科 1220.5万円
10位 救急科 1215.3万円
11位 その他 1171.5万円
12位 放射線科 1103.3万円
13位 眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 1078.7万円

参考:勤務医の就労実態と意識による調査 – p.30 一部抜粋

診療科 ~300万 300~500万 500~700万 700~1000万 1,000~1500万 1,500~2,000万 2,000万~
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 2.60% 8.30% 12.50% 17.30% 33.20% 22% 4.20%

内訳としては、もっとも多い層が1,000万円から1,500万円で全体の33.2%、続く1,500万円から2,000万円が22.0%、700万円から1,000万円が17.3%となっています。

緊急性の高い手術などがない分、平均年収は低めですが、その分、ワークライフバランスを保って働きたい人には向いているかもしれません。

参考:勤務医の就労実態と意識による調査 – p.30 一部抜粋

平均診療点数でみた場合の比較

上述の務医の就労実態と意識による調査によるデータは2012年と古いデータのため、令和2年度に実施された、関東圏内の平均診療点数を比較してみました。

順位 診療所 平均診療点数
1位 内科(人工透析有) 9,820
2位 内科(人工透析以外(在宅)) 1,590
3位 外科 1,347
4位 泌尿器科 1,306
5位 精神・神経科 1,240
6位 整形外科 1,218
7位 内科(人工透析以外(その他)) 1,184
8位 産婦人科 977
9位 小児科 974
10位 眼科 968
11位 耳鼻咽喉科 807
12位 皮膚科 684

参考データ

耳鼻咽喉科医の仕事内容 

つづいて、耳鼻咽喉科の仕事内容について解説します。耳鼻咽喉科が扱う領域は大きく5つに分けられます。

平衡障害や聴覚障害、顔面神経障害などの「耳科領域」、副鼻腔の炎症や腫瘍、アレルギー、顔面の外傷などを診る「鼻科領域」、舌・口腔・咽頭疾患および睡眠時無呼吸などを診療する「咽頭領域」、発声や嚥下に関する疾患などを診る「喉頭領域」、頸部の腫瘍や甲状腺疾患、唾液腺腫瘍などを診る「頭頚部腫瘍領域」の5つです。

耳鼻咽喉科はマイナー科? 医者に占める割合は2.98% 平均年齢は52.3歳

続いては、耳鼻咽喉科の医師数について。厚生労働省が2018年に発表した「医師・歯科医師・薬剤師統計 」によると、耳鼻咽喉科の医師数は全国で9,288人。これは、日本でなんらかの医療施設に従事している全医師数31万1,963人の3.0%に当たります。また、耳鼻咽喉科医の平均年齢は52.3歳と、全医師の平均年齢49.9歳と比較してやや高め。このことから、60歳を過ぎても働き続けている耳鼻咽喉科医の割合が多いことが推測されます。

耳鼻咽喉科の過去10年医師数割合

過去の耳鼻咽喉科の医師数推移については以下となり、2010年から2年毎に計測すると、耳鼻咽喉科の割合は徐々に減っている状況です。

2010 2012 2014 2016 2018
割合 3.22% 3.15% 3.10% 3.04% 2.98%
耳鼻咽喉科医師数 9,032 9,087 9,211 9,272 9,288
医師・総数 280,431 288,850 296,845 304,759 311,963

参考:医師・歯科医師・薬剤師統計の概況 - 厚生労働省 -p.8 一部抜粋参考:医師・歯科医師・薬剤師統計(旧:医師・歯科医師・薬剤師調査):結果の概要

耳鼻咽喉科開業医の損益率は診療科目別第2位!開業医の年収はどのくらい?

は、耳鼻咽喉科医は開業医になると平均年収を上げることはできるのでしょうか?

収は2,592万円 。近年は花粉症をはじめとするアレルギー患者が増えていることに加え、高齢化社会が進んだことで、難聴に悩む患者も増えているため、1日あたりの診察患者数を増やす努力をすれば、年収アップにつながりやすいようです。

参考:第22回医療経済実態調査(医療機関等調査)-p.345 耳鼻咽喉科 損益差額参照一部抜粋

耳鼻咽喉科の開業にはいくら必要?どんなスキルが求められる?

耳鼻咽喉科医として開業するには、最低でも3,000万円~5,000万円程度必要です 。副鼻腔や耳の内部、咽頭、扁桃などの外科的な治療に力を入れたい場合などは、1億円近くかかることもあるので、時間をかけて準備を進めるのがいいでしょう。

また、開業の準備を進めるためにどんなスキルを磨いておけばよいかというと、診断から治療、手術、術後の管理まで幅広いスキルを磨くことが必要です。たとえば、頭頚部や甲状腺、声帯のポリープ除去手術、内耳・中耳手術はもちろん、形成外科や頭頚部もカバーするクリニックなら、その知識も習得しておく必要があります。さらに、睡眠時無呼吸症候群の治療や補聴器の使い方指導なども、耳鼻咽喉科に求められることです。

アレルギーをはじめ特定分野の治療に長けていると、集患力が上がり年収UPも!

すべての疾患のスペシャリストになろうと思ったら並大抵の努力では叶いませんが、特定分野の治療で評判を得ることは比較的容易です。年々増えているアレルギー疾患のスペシャリストを目指すのも一手。ますます高齢化社会が進むことを見越して、難聴に悩む患者のサポートに力を入れるのもいいかもしれません。開業する際は、自分が得意な分野を、自社サイトをはじめとする広告スペースでしっかりとアピールすることで、集患・増患につなげていきたいものですね!

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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