恋愛して付き合ったけど、一緒に住んでみると生活スタイルが合わなかったという人は少なくありません。看護師にも多いです。
看護師はシフト制であり、夜勤もあるため、生活が不規則になりがちです。
休日は必ずしも土日、祝日とは限りません。
そのため、一般企業で働き、カレンダー通りの休みがある相手だと、プライベートを共に過ごせないことに不満を抱くことも多くあります。
また、看護師は残業が多く、仕事が終わってから会おうと約束していても、最初の待ち合わせ時間よりも大幅に遅くなることもよくあります。
恋愛している間であれば良いかもしれませんが、実際に生活を共にしたとき、そうしたすれ違いが続くとお互いにとってストレスとなり別れてしまうといったことも少なくないのです。
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看護師の離婚の原因
看護師は離婚率が高いと言われています。
周りを見ていると、男性看護師よりも、女性看護師の方が離婚率が高いように思えます。
子どもがいないうちはうまくやれていても、子どもができて役割分担を負担に感じた場合など、離婚をしてしまうケースもあるようです。
離婚原因としては、例えば
- パートナーの家事の負担が大きい
- 時間のすれ違い
- 子育ての負担
- 夫の浮気
- 嫁姑問題
などがあげられます。
これらが看護師の離婚原因として多いようです。
パートナーの家事の負担が大きい
看護師は、朝早くから夜遅くまで仕事をすることも少なくありません。
そのため、まだ夫が寝ているうちに出勤して、帰ってくるころにはパートナーは食事を食べ終わっていることもあります。
パートナーが定時で終わる職業であれば、炊事、洗濯、掃除などを任せられることが多くなるのではないかと思います。
最初は家事も我慢することができるかもしれません。
しかし次第に、「自分ばかり家事をやっている」と不満が大きくなり、ストレスになってくるのです。
やらなければやらないで、看護師の方も「時間があるのに全くやらない」と不満が出でくるのです。
女性側が看護師で、パートナーが、母親が家事を担っていた家庭で育っている場合、「自分の母親は仕事していたけど家事もやっていた」と考えてしまう傾向にあります。
「家事は女性がやるのも」と考えている夫であれば、看護師の妻とうまくいくはずがありません。
時間のすれ違い
看護師の仕事は時間が不規則なことから、すれ違いが出てきます。
食事を一緒にすることができなかったり、残業が長引いたことで遊びにいくができなかったりすることもあります。
また、夜勤の日は1人で過ごすこととなり、寂しく思う人もいるでしょう。
すれ違いの時間が増えてくると、コミュニケーションの時間が減ります。
コミュニケーションをとることで、お互いの考えや思っていることなどを話し深めていくことができますが、そういった時間が減るので次第に険悪なムードになりがちです。
また、休日も不規則であり、必ずしも休みが取れるとは限りません。
看護師の休み希望は、100%叶えてもらえるわけではないからです。
病院によっては、「希望は3つまで」「5つまで」と決められているところもあります。
そのため、すべての土日、祝日に休み希望を入れるということは難しくなります。
そして、相手が平日勤務であれば、ふたり一緒のプライベートを楽しむ機会が少ないことに不満が募ってくることがあります。
子育ての負担
子どもが生まれると、2人で生活していたときとはいろんなことが変わってきます。
今まで、2人で行っていた外食や旅行なども簡単に行くことはできず、ストレスに感じる人も少なくありません。
また、妻の育休中は家事のすべてを妻がおこなうといったこともあるでしょう。
子どもは母親のお腹で育ち、生まれます。
そのため、新生児は父親よりも母親を求めることが自然です。
子どもが泣いたとき、父親では泣き止まないけど、母親だと泣き止まないことはよくあります。
そのため、妻側に負担がかかりがちですが、子育ても家事もおこなうとなると大変です。
また、妻側が看護師の場合、育児休暇が終わって看護師の仕事にも復帰した場合も夫婦間でのトラブルもありがちです。
正職員に戻らずパートで入る手もありますが、子どもは何かとお金がかかってきます。
生活を維持するため正職員として働くとなると、残業や夜勤に入る可能性もあります。
そうなった場合に、家事や子育ての負担は夫にかかります。
今まで妻が育児や家事を補っていた分、今度は夫へ負担が振りかかってくるのです。
男性は自分勝手で自己中心的な生き物です。
子育てや家事忙しくなり、自分の時間が過ごせないことに不満が出てきます。
これが続けば、夫婦仲もうまくいかなくなるの、当然なことかもしれません。
夫の浮気
看護師は、仕事が不規則で夜勤があることから、家にいる時間も短くなって来ます。
特に、夜勤をおこなう場合は、夕方から朝にかけて留守にするため、子どもがいない限り、パートナーにとっては自由な時間となります。
その間に浮気をする可能性が出てくるのです。
また、夜勤は月に1回だけではありません。
5~6回おこなうこともあるでしょう。
「私が夜勤中に夫が他の女性と会っていた」という話は何度も耳にしています。
本人は、妻が夜勤中で、バレないと思っていたかもしれませんが、妻の友人に目撃されていたり、携帯の位置情報でバレていたりすることもあるのです。
また、女性は浮気に対する勘が鋭いので、ちょっとした違いから気づいてしまうこともあるのです。
わたしにも経験があります。
男女の友人を招き、自宅で飲み会をやった際のことです。
当時付き合っていた彼女は、若干嫉妬深い性格でもあったため、自宅で飲み会をやることは伝えていませんでした。
友人が帰宅し、いつもと変わりがないように部屋も片付けていましたが、翌日、彼女が自宅へ来て「何か違う」と言ったのです。
わたしは「何が違う?」と聞きました。すると、「何か変わっているわけじゃないけど、雰囲気が違う」と言われたときには怖さすら感じたぐらいです。
特にやましいことがあったわけではないので、正直には言いましたが、そのくらい女性の感は鋭いのです。
嫁姑問題
妻側が看護師の場合、出産後も看護師の仕事を続けていくことにより、夫の母親に子どもの面倒を見てもらうことも多くなります。
また、子どもの急な体調不良があるときも、仕事を休めなかったり早退することが難しかったりすることがあります。
このようなときに、姑に看護師という職業に理解がなく、また、、育児に対する方針が合わないとトラブルに発展することもあります。
同居当初は、「楽しいよ」「特に問題はない」「いろいろやってくれるから助かる」と言っていた嫁姑でも、次第にお互いに不満が出てくる場合があります。
育児、家事の仕方が違い、口を挟まれるようになり、ストレスになってきます。
わたしも、「夫の両親と同居が原因で離婚することになった」という話はいろんな人から聞いています。
家事や育児の仕方、考え方もそうですが、「食い違いがあったとき、夫に相談しても対処してくれない」「どこに行くにも両親が着いてくるから気が休まらない、楽しめない」「夫の実家を出たくても、夫が出たがらない」といった理由から離婚を決意した人もいました。
夫からすれば、実家にいれば家事や子育てに両親も関わってくれるため、楽にはなるでしょう。
しかし、妻からすれば他人です。
ご両親に対して意見は言いづらいもの。
そこで、夫が味方になってあげなければ、同居生活はうまくいかなくなるのは、仕方がないことかもしれません。
離婚しても女性看護師は生活ができてしまう
看護師の職業は、収入が安定しているため、余程優雅な生活をしていない限り困ることはありません。
妻側が看護師の場合、夫の収入がなくても、妻は生活ができてしまうのです。
子どもがいたとしても、実家へ戻り子どもを預けることができるため、育児の問題もクリアできることが多いのです。
そのため、看護師が離婚を決意したら、行動も早いです。
わたしが以前働いていた職場では、離婚している女性看護師が各病棟に1人はいました。
20~50代とさまざまでしたが、30~40代の人はまだ少ない傾向にあったかもしれません。
「20代でまだ子どもがいないと、生活にも困らないし、離婚に踏み切りやすい。
30~40代で子どもがいて、子どもがが小さい場合、子どものことを考えて離婚を踏みとどまっているが、後数年経ったら離婚する。
40~50代になると、子どもに手がかからなくなるし、キャリアもあるため、収入に困らない」と誰かが話していたのを今でも覚えています。
離婚しても生活に困らない理由があることも、離婚が高い原因なのかもしれません。
お互い医療従事者の場合の離婚は多いのか?
夫婦ともに医療従事者である場合、離婚率は低い印象です。
お互い同じ立場で理解し合えることもひとつの理由だと思います。
また、お互いに、時間が不規則なことを理解しているため、家事や育児も分担しやすいのでしょう。
また、看護師同士であれば、仕事に対しても理解し合えます。
仕事に対する悩みや愚痴もお互いに共感しあえるので、お互いに気持ちに寄り添うことができます。
実際、わたしの周りを見渡しても、一般企業で働いている人に比べ、夫婦ともに看護師の場合のほうが離婚率が低いです。
ただ、問題となるのが、お互いに看護師で夜勤をおこなっている場合、1人でいる時間が多くなるということです。
自分の時間が増えることは良いことですが、その間に浮気をしてしまう人も少なくないのです。
女性の多い職場では、恋愛に関するの噂はあっという間に広がるし、どこから情報が漏れるかわかりません。
先輩、後輩はそれで、痛い目をみています。
「相手は夜勤中だからわからないだろう」という安易な考えはやめておいた方が身のためでしょう。
誰が、どこでみているかわからないのです。
看護師と結婚を考えているのであれば知っておくべきこと
看護師を結婚の相手として考えているのであれば、肝に銘じてなければならないことがあります。
それは「家事や育児は分担すること」「感謝の気持ちを忘れないこと」「共感すること」この3つです。
この3つさえ抑えておけば、余程なことがない限り離婚という結果にはないはならないでしょう。
今は夫婦共働きの家庭が一般的でしょう。
「俺の方が稼いでいるんだから」「あなたの方が休みが多いんだから」といったことを口にしはいけません。
収入差があろうが仕事量に差があろうが、お互いに働いていることには変わりありません。
お互いに尊重しながら生活を共にしていくことが、うまくやっていく方法になります。
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無理のない働き方を考える
せっかく将来を共にするパートナーを見つけたのに離婚という選択をするのは残念なことです。
そのため、新しい働き方を選択した方がよい場合もあります。
夫婦2人であればまだ、そこまで考えなくてもいかもしれませんが、子どもができたときは、考える必要が出てくることもあります。
子どもができると、生活の中心は子どもになります。
常に子どものことを考えて生活していくので、夫婦間で考え方の違いがあれば、それが火種となって喧嘩することも増えてくるでしょう。
可能であれば、子どもが小さいうちは、パートになったり、夜勤を免除してもらったりできるといいでしょう。
夫婦で過ごす時間、子供と過ごす時間が多ければ多いほど、離婚の確率は減ってくるのではないかと思います。
特徴
対応業務
診療科目
特徴
対応業務
診療科目
この記事は、2021年7月時点の情報を元に作成しています。
執筆 男性看護師ライター | ベル
看護師歴14年目。救急、ICU、外科、内科を経験トラブルも多い看護の世界でいろいろいあってもこの仕事が好きな男性看護師。 現在、管理職として働きながらブログなどでも経験を活かしたノウハウを執筆しています。
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