医師の言うことしか聞かなくて困った患者さん

入院中の患者さんにはいろんな方がいるので、それぞれにいろんな考え方を持っていますよね。お年寄りの患者さんも多く、彼らの人生観や体験談を聞くのはとても勉強になると常々感じています。しかし、中には看護師からしてみると困ったこだわりを持っている患者さんもいます。

目次
  1. 先生がいる時はニコニコ、先生がいなくなると……
  2. 困り果てた看護師たちが思いついた対応は
  3. 主治医は全く知らなかった

先生がいる時はニコニコ、先生がいなくなると……

夜間に緊急入院してきた、既往に認知症のあるおじいさん、Aさんは、医師とのやり取りでは、ニコニコしながら笑顔で相槌を打っていました。しかし、先生が病室を出ていくと態度が一変してしまいます。看護師の声かけを無視したり、点滴を拒否したり、帰りたいと暴れたりと、先生と話していた姿からは想像できないくらいの変わりようようです。仕舞いには「先生のいうことしか聞かん、女のいうことなんか聞けるか」と言う始末。どんなに声をかけてもダメでした。

困り果てた看護師たちが思いついた対応は

このままでは必要なケアが出来ず困ってしまいます。しかし、毎回忙しくしている主治医を呼びだすわけにもいきません。そこで考え付いた方法が、先生っぽい人を連れてくることでした。

Aさんは男性が通るたびに「ちょっと先生、こっち来て」と誰彼構わず声をかけていました。そこで、病棟の男性看護師に協力してもらってAさんの対応をしてもらうと、女性看護師のときよりもすんなりとケアを受けてくれました。さらには、通りすがりのMEさんも医師のフリを手伝ってくれて本当に助かりました。もちろん、自分たちから「自分が医師だ」というのは嘘になってしまうので、それっぽく傾聴したり、ケアを受けてくれるようにお願いしたりする程度のことです。それでも、Aさんは安心したのか表情が柔和になりました。

主治医は全く知らなかった

Aさんの主治医はというと、Aさんのこの変わりようについてこちらから伝えるまで全く気付いていないようでした。このことを伝えると主治医の先生は「いつも素直に話を聞いてくれる良い方なのに……」と言っていたので、Aさんの方が一枚上手だったのかもしれません。何はともあれ、医師には見せない裏の顔を持つ患者さんもいるということを、この体験談を通して知ってもらえたのではないかと思います。

Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、

渡邉りら

執筆 元看護師 | 渡邉りら

患者さんの思いに寄り添うことのできる看護師に憧れ、急性期病院の看護師として勤務していた。現在は臨床を離れてCROの査読業務に携わっている。


他の関連記事はこちら