重症心身障害者施設に勤務していた際、入所している利用者それぞれに主治医が付いていたのですが、状態が変化して主治医に連絡した際、主治医によって看護師への対応が全く違いました。
看護師と主治医との関わりは看護をする上で切り離せません。そんな現場で「この先生で良かった」と思った瞬間をお伝え出来たらと思います。
突然の変化に慌てない
重症心身障害者(以下、重心児)は自分で病状を訴えることが難しい利用者が多く、数分前まで元気でも数分後に急変するということも珍しくありません。
そんなとき、変化に慌てること無く、冷静に対応出来る医師だと、看護師も冷静に対応することが出来るのです。主治医の先生が「大丈夫だから」と対応するその姿は…本当にかっこよく、この先生で良かったと思いました。
不在時の対応についても寛容である
私が働いていた施設では、土日祝日、夜間に主治医が休みである場合、何かあれば当直医師が対応することになっていました。
主治医によっては、「状態が悪く急変する可能性があること、急変時どう対応すべきか」をカルテに残しているのですが、そうした記録がない場合もあります。そんなときは当直医の対応に委ねるのですが、主治医が出勤して申し送りをした際に、「そんなことがあったんですね、ありがとうございました」という言葉を返す医師にはホッとします。
逆に、「なんでこんな対応をしたんだ」「なんで連絡してこなかったんだ」と怒る医師もいて…そんな主治医の場合は、申し送りの際、看護師もドキドキするし、嫌な思いをすることもあります。
お土産やお返しが豪華
え、現場と関係が無いことじゃない?と思われるかと思いますが…。
学会等で出張した際に病棟に気を遣ってお土産を持って来てくれる医師には、看護師も笑顔で対応しています。単純かもしれませんが、このようなことの積み重ねが看護師との良好な関係につながると思っています。
私がいた病棟の主治医は、スタッフ40人に対し持ってきたお土産が15個程度のお菓子…。何を考えているんだ? と、逆に反感を食らっていました。
自分からコミュニケーションを取ってくれる
業務中はどこの職場でもピリピリしているかと思います。しかし、落ち着いた夜勤で巡回に来た際や仕事の後にプライベートな話をできる医師は接しやすく、その接しやすさが普段の業務にも影響を及ぼすと思います。
気持ちよく仕事をするために、余裕がある時間には、積極的に看護師とコミュニケーションを取ってくれる、仲良くしてくれる医師は喜ばれます。
まとめ
看護師に「この主治医でよかった」と思われることは仕事を円滑に進めるために医師としても大事なことではないかと思います。
大事なのは看護師<医師でありながらも同じ目線を持つこと。コミュニケーションを大事にしながら仕事をして頂けたらと思います。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2021年7月時点の情報を元に作成しています。