新人さんの相談相手はプリセプターなのか?

新人さんはよくこんな言葉を耳にすると思います。「仕事のことでもプライベートなことでも、なにかあったらプリセプターの人に相談してね」。私も新人時代、転職して新しい職場で働くことになったときなどに、よく声を掛けられたことを覚えています。また、後輩ができて自分が指導する側になったとき、同じように声を掛けていたような気がします。しかし、実際になんでもプリセプターに話をしていたかと言えば、していませんでした。新人さんや後輩の様子を見て、声かけをして、実際どうなのか話を聞いていたことについてお話したいと思います。

目次
  1. 新人さんの相談相手は?
    1. 1番目に相談をする人
    2. 2番目に相談をする人
    3. 3番目に相談をする人
    4. 最後に相談をする人
  2. 新人さんにとってのよき相談相手とは?
  3. 相談相手はプリセプターでなくてもよい

新人さんの相談相手は?

結論からいうと、新人さんの相談相手はプリセプターではありません。むしろ、プリセプターには最後に声掛けをして相談をします。なぜでしょうか? まずは、新人さんがどの順番で相談していくのか、説明したいと思います。

1番目に相談をする人

まずは、1番目に相談をする人です。それは、新人同期です。なにかあればまずは同期に話をします。相談事が解決しなくても、自分の悩みに対して一緒の考えだったりすることが多いためです。相談の話をしていても、解決策は出ないままになってしまうことも多いです。仕事のことやプライベートなことなどダラダラと話し、最終的には先輩の愚痴へと変化していきます。愚痴も一緒に共感してしまうこともあります。しかし、愚痴へと変化しても同じ気持ちで共感してくれる人がいることで、安心感にもつながっていきます。

2番目に相談をする人

次に、2番目に相談をする人です。病棟の中でかわいがってくれる先輩です。ここについては、プリセプターではないのか? と思いますが、違います。簡単に言えば、2年目の看護師あたりがここに属します。2年目の先輩は、4月から後輩が入ってきて、自分が先輩として話を聞いてあげなくちゃいけない、教えないといけないと、世話役をしてくれる看護師が多いです。

そのため、2年目の先輩がすぐに声をかけてくれるので、新人さんも病棟の中では話をしやすく、頼るようになります。

「私も新人のときは同じことを先輩に言われていたよ」

「ここはこういう風にするといいよ」

「わかる。うまくいかないよね。私もよく悩んでいた」

など、「自分の悩んでいたことは、先輩も同じことで悩んでいたんだ」と思うようになり相談をしやすくなります。

しかし、ここで注意したいこと。仕事の内容だけでなく、先輩への愚痴も共有してしまうことです。新人さんはスタッフのことをなにも感じていなくても、2年目の先輩が愚痴をこぼしてしまうことで、「あの先輩はそういう感じの人なんだ」「私、嫌なプリセプターに当たってしまったかもしれない」など、上司やプリセプターなどの先輩への印象がマイナスな方向になりやすくなってしまう可能性が高いです。

3番目に相談をする人

次に、3番目に相談をする人です。2番目に相談する人で挙げた、2年目の先輩が仲が良い病棟の同僚です。同僚なので経験年数もバラバラで、プリセプターを外した人達になります。ここでは、2年目の先輩に誘われた飲み会などで、仕事での悩み事はないか? という話になり、相談をしてしまうという流れになることが多いのではないでしょうか。飲み会でお酒も入っていることもあり、相談してしまうケースがほとんどです。

しかし、この飲み会の中には、新人さんのプリセプターと繋がっている人物が存在します。新人さんよりも先にプリセプターへ、飲み会であったことや話していたことを伝える人が出てきます。新人さん本人がプリセプターに相談をする前から、悩んでいることなどを知っている可能性が高いです。

最後に相談をする人

次に、最後に相談をする人です。待っていました、そうです、プリセプターです。なんで新人さんは最後にプリセプターに話すのでしょう? 「プリセプター」「指導者」という肩書きがあると身構えてしまうのです。確かに私も新人時代同じようなことがありました。

「プリセプターに相談をしたいけど、こんなことで相談していいのか?」

「笑われないか?」

「こんなこともわからないのか? と思われるんじゃないか?」など。

そんなことを考えていたら、2年目の先輩が声を掛けてくれた。というエピソードがありました。自分もそこで救われたような気がします。しかし、経験年数が長いプリセプターさんの場合、1番目の人に相談をする前から新人さんの異変に気付いていることもあります。そして、同僚から悩んでいることを聞き出した人もいます。相談をしに来たときには「やっときたな」と思っている人も少なくはないと思います。

最後でもプリセプターに悩みを相談出来る新人は少ないかもしれません。ほとんどの新人さんは、3番目に相談をする人で話を聞いてもらったあと、いろんな先輩たちの話を聞き、解決してしまいます。

新人さんがどのような順番で相談をしていくのか、考えたことありましたか? すんなりとはプリセプターに相談をしてくれないのが実際のところだと思います。プリセプターの皆さんは、「自分にはなんで言わないのか?」思う人もいると思います。新人さんにとっての相談相手とはなんなのかを、まとめてみました。

新人さんにとってのよき相談相手とは?

  • 自分の悩みを共感してくれる
  • 同じ悩みを持った、仲間がいる
  • リアルタイムで相談が出来る(悩んでいることを先延ばしにしない)
  • 相談をしやすい人が近くにいる
  • 少しのことでも声を掛けやすい

プリセプターは基本、働き始めにしか勤務が被りません。しかも、プリセプターはなにかと忙しそうにしています。また、身構えてしまったりして、うまく相談が出来ない状況に自然となってしまっているかもしれません。そのため、相談相手の型にハマらない部分が多いように思えます。ですから、プリセプターへの相談は、最後、もしくはしない、という選択になるのではないでしょうか。

相談相手はプリセプターでなくてもよい

最後に、私の個人の意見ですが、必ずしも相談相手はプリセプターでなくてもいいと思います。基本は精神的フォロー相手としてプリセプターがいますが、役割がかわってもいいと思います。別のスタッフが精神面を、プリセプターは技術面をフォローするなどして、指導において新人さんに応じた対応が必要になります。

また、新人さんにも多方面の相談窓口を置くことで、ひとつの解決策ではなく、いろんな方面からみた解決策が出てくるのではないかと思います。必ずしも、精神面をプリセプターがフォローする必要はないです。そこにばかり囚われてしまうと、指導面も抜けてしまうこともあります。他のスタッフが精神面をフォローしてくれているときは、最後の砦として、プリセプターはドーンと構えておくとよいのではないでしょうか。

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さとうみずえ

執筆 ママナース | さとうみずえ

看護師として13年病院勤務。13年間の間に、出産2回経験。過去の経験を元に働いていた体験談について、ママナースとしての視点も加えて執筆しています。


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