人手不足の悪循環

今回は、人手不足の悪循環について以下の要点に沿って紹介していきます。実際に総合病院の病棟で看護師として働く私や、私の周りのスタッフからの意見をもとに紹介します。

  • 医療現場の現状
  • 人手不足の悪循環
  • 理想の医療現場

人手不足がどんな悪影響を及ぼしているか知ることで、今後の人材確保や運営について考えるきっかけになればと思います。

目次
  1. 医療現場の現状
    1. 患者数増加
    2. 人手不足の悪循環
    3. 理想の医療現場
  2. 過酷な環境であっても、医療従事者としての使命を果たしたい

医療現場の現状

近年、医療の発達により日本人の平均寿命は年々上がっています。そのため、「人生100年時代」ということばを耳にすることもあると思います。平均寿命が年々上がっているので、そう遠くない未来で、"平均寿命100歳"となる日がくるかもしれません。病院にかからずに元気に長生きできればいいのですがそうもいかず、高齢者のほとんどが病院で治療を受けながら生活をしています。それに伴って通院する患者や入院する患者が増加しており、医療現場では常に人手不足が懸念されています。

患者数増加

ニュースでも耳にすることが多いと思いますが、患者数の増加は、コロナウイルスの流行により拍車がかかっています。私の働いているエリアでも、普段、救急搬送を受け入れている病院がコロナ感染患者の受け入れ病院となってしまったため、一般の救急搬送の患者さんが全て私の働く病院に搬送されてきます。また、元々は他の病院に通院していた患者さんが、病院がコロナの受け入れ病院になったことで私の働く病院に流れてきており、定期入院や外来の患者さんも増加しています。こうして、病院全体の患者数がかなり増加しているのが現状です。ただでさえ、人手不足により毎日ドタバタだったのに、コロナ流行により医療現場は崩壊状態です。

人手不足の悪循環

体調が悪いからと休んでしまうと、残されたスタッフ一人当たりの業務量が多くなり、業務がまわらなくなってしまうので、基本的には休むということが頭にはありません。私自身も、発熱した際にも解熱剤を内服して働きますが、内心、「こっちが看護してほしいよ。もう自分でできることまで頼まないで、自分でやってよ」と思うこともありました。自分に余裕がないときって、人に優しくできないんです。このような状況の中で働くと、精神的に病んでしまうスタッフもおり、離職率が増加してさらに悲惨な状況になります。業務多忙だと、スタッフ間のコミュニケーションも雑なものになってしまい、職場環境も悪くなります。

元々看護師は女性が多く、結婚や出産、子育てなどによる離職率が高いです。そのため、常に人手不足が懸念されていた上に、コロナウイルス流行が人手不足を助長させてしまったのです。上司に「とにかく人を増やしてほしい」と頼んでも病院全体で人手不足のため、「それは難しい」の一点張りです。医療現場はただでさえ過酷な現場なのに、人手がさらに少なくなると、1人ひとりにかかる負担はかなり大きなものになります。残業は当たり前、毎日走り回ってクタクタ……。こんな生活を続けていれば、誰だって辞めたくなるものです。こうして人手不足の悪循環は続いていきます。

理想の医療現場

病院全体でスタッフが足りていないのなら、外部から人材を確保する方法しかありません。ただやみくもに募集をかけても、中で働いているスタッフの満足度が低ければ、そのような病院で働きたいと思う人などいないと思います。そのため、まずは現在働くスタッフの満足度を上げて、離職率を少なくすることから始めなければいけないと思います。業務量が増加しているのであれば、それに伴って給料やボーナスの基準を上げるなどです。単純な話ですが、スタッフにとっては一番ありがたい話だと思います。「こんなに頑張って働いているのに給料は上がらない」となると、モチベーションが下がり、確実に離職率が上がってしまいます。

私が理想だと思う医療現場は、とにかく充実した人手があり、余裕を持って働ける環境です。このような環境であれば、スタッフ同士も気持ちよくコミュニケーションが取れ、身体面でも疲労困憊になることは少なくなると思います。

過酷な環境であっても、医療従事者としての使命を果たしたい

私の働く病院だけでなく、世界的に見てもこのような悲惨な状況の病院は多いと思います。それでも、医療スタッフの人は頑張っていると思うので、私も必要とされているうちは精一杯頑張っていきたいです。早くコロナが収束し、まずは以前の状況を取り戻せることを祈ります。その上で贅沢を言えば、もっと人手が確保されればいいなと思います。

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risa

執筆 看護師 | risa

看護師歴9年目で現在、総合病院勤務。日々、慌ただしく忙しい中でも、看護師としてやりがいを持って医療にたずさわっています。内科や外科での実際の経験を通して、皆さんに役立つ情報を提供していければと思います。


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