クリニックのブログの理想形は? 効果的な書き方を知りたい!

クリニック開業時のホームページ制作は必須の時代ですが、制作や運用を業者に丸投げしていては、せっかくホームページを制作した意味が半減してしまいます。また、制作しただけで情報がアップデートされないのも問題あり。どんな医療を提供しているのか、医師をはじめとするスタッフの人柄はどんな感じなのか、知りたいと思っている人は多いはず。そこでおすすめが、ホームページと並行してブログも運営することです。では、ブログ運営に関してはどんなことに気を付けたらいいのでしょうか? 早速解説していきます。

目次
  1. ブログはクリニックのブランディングに有効
  2. ブログを書く際の注意点
  3. 具体的にはどんなネタがウケやすい?
    1. ①クリニック周辺の飲食店は、患者にとって有益な情報とセットで!
    2. ②趣味や得意なことと連動させながら、患者にとって有益な情報を発信する
    3. ③TVで話題になった健康法や病気について解説する
    4. ④患者からの質問に回答する
    5. ⑤学会で発表した記事などを掲載する
  4. 事務や看護師が担当する「スタッフブログ」の発信はリクルーティングにも有効
  5. まずはSNSから始めるのも一手

ブログはクリニックのブランディングに有効

まず、クリニックがブログを通して情報発信する意義についてみていきましょう。ブログで情報発信するもっとも大きな目的は「ブランディング」です。ブログ記事を通してクリニックのビジョンをしっかりと打ち出すことで、患者や見込み患者に自院の魅力を伝えることができるだけでなく、クリニックで働きたいと思っている人に対してもアピールすることができます。

そのため、治療に対する考え方、患者との向き合い方について記すのはもちろん、院長やスタッフの人柄が伝わる記事を投稿することも有効でしょう。「この先生になら安心して診療をお願いできる」「このクリニックで働きたい」。そう思ってもらえるようなブログを目指すのがいいでしょう。

ブログを書く際の注意点

続いてはブログを書くときの注意点および効果的な書き方を解説していきます。

ブログを初めて書く人がまず悩むのは、「どんなことを書いたらいいかわからない」ということでしょう。したためる内容に悩む前に再度確認してほしいのが、ホームページの存在意義です。

ホームページには、クリニックの場所、アクセス方法、営業時間、診療内容といった基本的な情報を掲載していますよね? クリニックの基本情報をしっかりと発信したうえで、そこに書かれておらず、なおかつ患者や見込み患者が「知りたい」と思う情報を発信するのがブログです。

具体的には、「自分と同じ症状の人の治療方法や改善例」「症状が出た原因として考えられること」などが挙げられるでしょう。

反対に、書くべきではないのは「今日は××でランチしました」などのプライベートな情報。まったく書いてはいけないというわけではありませんし、地域に密着したクリニックであれば、「あそこのカレーをおいしいと思っている先生なら気が合いそう」などと親近感を持ってもらえる可能性も高いので、上手に盛り込む程度ならとてもいいですが、そうした情報ばかりになってしまうと、検索順位が上がりづらくなってしまうことがあるので注意が必要です。

具体的にはどんなネタがウケやすい?

続いては、具体的に引きがあるネタを紹介します。

①クリニック周辺の飲食店は、患者にとって有益な情報とセットで!

まずは、前述のように「近所の店のネタをうまくブログに盛り込むコツ」をお伝えします。地域密着の医療を提供しているクリニックなら、地元の飲食店の応援となるような記事は好印象を抱かれます。しかし、ただ単に「おいしかった」だけではクリニックから発信する情報としてふさわしくありません。「この時期の旬の食材でこんな栄養を摂れるといいですね」などの健康情報や、「ここのカフェはwi-fiがあってのんびり過ごせます」など、気軽に来院しようと思ってもらえるような有益な情報として発信できるといいでしょう。

②趣味や得意なことと連動させながら、患者にとって有益な情報を発信する

飲食店の情報以外をベースとする場合も、常に考えたいのは「患者にとって有益な情報と結びつけること」です。たとえば、山登りが趣味であれば「自分でできる、山登り前のストレッチと山登り後のボディケア」など、患者が自分の生活にも取り入れたいと思えるような情報を発信できるといいでしょう。趣味や得意なことが特にない場合は、「生活習慣として取り入れてほしいこと」を紹介しながら、「私も毎朝続けています」など紹介するのもいいですね。

③TVで話題になった健康法や病気について解説する

メディアで取り上げられた健康法や病気に関しては、より多くの人が関心を抱いているものです。誰もがSNSで発信する時代であるがために、みんなの関心ごとに関しては特にフェイクニュースなども流れがちなので、医療従事者としての知見をもとに正しい情報を発信すると注目を集めやすいでしょう。ただし、場合によっては「私見ですが」と断りを入れた方が無難なネタもあるのでご注意を。

④患者からの質問に回答する

診療のなかで患者から質問されたことに対して、その場で回答するのはもちろん、多くの人が同じことに困っていると考えられる場合は、ブログを通してみんなにシェアすると喜んでもらえることが多いでしょう。

⑤学会で発表した記事などを掲載する

フレンドリーな一面も覗かせる一方、時には専門的な記事も掲載できれば、「この先生はこんなに親しみやすいけどきちんと業績も残している人なのだな」と思ってもらいやすいでしょう。

事務や看護師が担当する「スタッフブログ」の発信はリクルーティングにも有効

「ブログは院長が書くもの」というイメージを持っている人も多いかもしれません。しかし、なかには「スタッフブログ」を発信しているクリニックもあります。

スタッフブログを発信することのメリットは大きくわけてふたつあります。ひとつは、患者にクリニックやスタッフをより身近に感じてもらえること。そしてもうひとつは、クリニックで働きたいと思っている人に対してアピールできるということです。

クリニックのスタッフは日々どんな業務をこなしているのか、どんな想いで一つひとつの業務に臨んでいるのかまで綴れば、就職希望者の興味も沸きやすくなります。もちろん、いい側面ばかり見せる必要はありません。敢えて、仕事の厳しさもしっかりと伝えることで、「ここで研鑽を積みたい」と思ってくれるような、よりクリニックと相性のいいスタッフを見つけやすくなるでしょう。

まずはSNSから始めるのも一手

どんなネタがウケやすいかを理解したところで、そもそも文章を書くこと自体が苦手だから踏ん切りがつかない。という先生もなかにはいるかもしれません。その場合は、まずはTwitterやFacebookなどで短文を投稿することからはじめて、"考えをまとめること""発信すること"に慣れていくのもおすすめ。コツを掴んだ後は、少しずつブログを活用していけるといいですね。

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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