仕事で使用する紙の資料を可能な限り電子化する「ペーパーレス」は、どの業界でも進んでいます。もちろん、医療業界においてもそう。では、どうすればペーパーレスを促進させることができるのでしょうか？ また、ペーパーレスのメリット、デメリットとは？ 早速みていきます。
医療機関でペーパーレスを目指すなら何をすべき？
病院やクリニックでもっともたくさん使用される紙といえば、なんといってもカルテでしょう。紙カルテを電子カルテに変えることができたら、紙の使用量は大幅に削減されます。
その他には、院内に掲示するお知らせや患者に配布するアンケート用紙などもありますが、これらは削減することは難しいでしょう。院内にデジタルサイネージを導入したり、患者へのお知らせやアンケートはLINEやDMにしたりするという手はありますが、これらはカルテとは異なり直接患者の目に触れるものなので、すべてデジタル化してしまうと、親近感を感じにくくなるという側面もあるでしょう。
ペーパーレスのメリットは？
では、クリニックにとってペーパーレスにすることのメリットはなんでしょうか？ まずひとつは、紙から電子データに置き換わることで、管理するスペースが不要になるということです。また、データの閲覧や検索がスピーディにおこなえるようになるのも大きなメリット。紙データであれば、量が増えれば増えるほど、必要なときに必要なデータを探すことが難しくなるでしょう。
また、情報の共有がスムーズになることもメリットのひとつ。事務スタッフが受付で患者の症状などを入力すれば、診察室にいる医師は自分の画面でその情報を確認することができますし、他の病院との共有や、在宅医療先でのタブレットからの確認も可能です。
さらに、手書きの紙カルテの場合、文字が読みにくい場合もあるでしょうし、水害などの自然災害や火災などでデータ自体が消滅してしまうこともありえますが、電子カルテであればこれらの心配もありません。
ペーパーレスのデメリットは？
反対に、ペーパーレスにすることにデメリットはあるのでしょうか？ 多くの医療機関がペーパーレスにすることのデメリットと感じやすいのが、「操作に慣れるまでがストレス」ということでしょう。また、カルテの書き方を電子カルテの入力方式に合わせる必要がある場合もあります。帳票に関しても、電子カルテで発行できない帳票を使っているなら運用方法を変えるなどが必要になります。
「慣れるまでがストレス」なら少しでも早く始めるに越したことはない
ペーパーレスのデメリットである「慣れるまでがストレス」をいち早く解消したいなら、"少しでも早く電子カルテを導入する"のが一番の解決方法。まだ導入に踏み切れていないクリニックは、ペーパーレスのメリット、デメリットについて改めて向き合って、よりよい選択をしてくださいね。また、どのメーカーの電子カルテがいいのかわからない、などのお困りごとがある場合は、ぜひお気軽にクリニック開業ナビにお問い合わせください。
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診療科目
この記事は、2021年11月時点の情報を元に作成しています。
