電子カルテは日々進化しています。「こんな機能があったらいいな」の夢物語が、いつの間にか現実のものになっていることも。そのなかから今回は、2021年に新機能がリリースされた「CLINICS(クリニクス)」カルテについてみていきましょう。
CLINICSカルテとは?
CLINICSカルテは、"患者とつながる"ことを目的としたまったく新しいクラウド型電子カルテです。日医標準「ORCA」内包でレセプトコンピューターの別途操作が不要のため操作性抜群。一般的な電子カルテは、会計業務のためのレセプトソフトを別途立ち上げる必要がありますが、CLINICSカルテであれば、統一されたイユーザーインターフェースで操作することができます。また、オンライン診療機能や患者アプリとの連携によって、患者の通院をサポートすることも叶います。
初期費用は60万円から100万円で月額利用料は4万円。画像ファイリングシステム(PACS)、外注検査会社、Web予約システム、診察券発行機、自動精算機などの基本機能が備わっているだけでなく、日々、連携できる先が増えています。
日々進化し続けている理由は?
日々、連携できる先が増えるなど進化し続けているのはなぜかというと、常に医療機関からの要望に耳を傾け、診療支援としての役割を果たすべく、ニーズを精査し続けているから。改善やアップデートを重ねることで、さらに品質の高いプロダクトへと成長し続けているのです。
2021年には新機能「経営分析機能」もリリース
2021年には、新機能として「経営分析機能」がリリースされたことでも注目を集めました。自院の収益構造や患者数、患者分布などの経営・臨床指標に関する分析をおこなってくれる機能を通して、効率的なクリニック経営や待ち時間短縮などの患者満足度向上へとつなげていくことができます。
「経営分析機能」の4つの機能とは?
「経営分析機能」はさらに以下の4つの機能に分かれています。
1. ダッシュボード
医業収入、診療単価、初診・再診数などの基本分析、特徴分析の内容をサマリーできます。「日次」、「月次」の画面で全体像をつかみ、前月、前年同月比をふまえた中長期的な傾向も把握できます
2. 基本分析
医業収入を示す「収益」、診察数やカルテ数、初診・再診数などのデータを表示する「診察」に分かれています。各項目は期間と分析軸ごとに抽出可能。診療メニューや医師、予約経路ごとの分析をおこなうことができます。
3. 特徴分析
曜日別、時間帯別の来院状況や混雑する時間帯が可視化される「曜日・時間帯」、診療行為コードやレコメンドコートから実施件数と医業件数を抽出できる「オーダー」に分かれています。各項目は月次で分析軸ごとに抽出可能。医師、患者の年代や性別ごとに分析できます。
4. 集患支援
年齢、性別、新規/既存の3区分で期間ごとの患者属性の傾向を分析できます。また、患者の住所をもとに来院傾向を可視化することもできるので、診療圏を把握するのに役立ちます。
「経営分析機能」の活用法用
経営分析機能を上手に活用することで、現状の収益の状況を把握できるので、目標とする経営指標にいち早く近づきやすくなります。また、曜日・時間帯ごとの混雑状況および空いている時間がわかれば、混雑を緩和させるための対策をとることができるので、感染症対策や患者満足度向上につなげられます。さらに、診療圏マップを活用することで、最適なマーケティング戦略を立案しやすくなります。
実際にCLINICSを導入した医師の評判は?
既にCLINICSを導入している医師たちからは、「患者のアプリと接続できるから、診療前後のデータや疾患の治療に必要なデータの共有までスムーズにおこなえます 」「最小限の視線の動きで操作が可能だから、患者さんにも安心してもらえています」「メッセージの送付や資料の共有ができるところも気にいっています」 などの声が挙がっています。
患者とつながることができる電子カルテの人気は今後ますます高まるはず
コロナ禍をきっかけにオンライン診療のニーズは一気に高まりましたが、単に"オンライン診療可能"だけでは、真に患者にとっていいサービスとはいえません。CLINICSのように"患者とつながる"ことを主眼に置いた電子カルテは、今後ますます注目されるようになるはず。これから電子カルテを導入したいと考えているクリニックは、ぜひその点にも着目しながら、導入すべき製品を考えてみてくださいね。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
特徴
提供形態
対象規模
オプション機能
診療科目
特徴
オプション機能
対象規模
提供形態
診療科目
この記事は、2021年12月時点の情報を元に作成しています。