これから開業しようと考えている医師にとって、医療機器やシステムのメーカーごとの評判は気になるところでしょう。加えて、各医療機器やシステムを連携する役割を果たす電子カルテに関しても、よりよいものを選びたいと思っているはず。そこで今回は、近年、開業医からの支持率が高まっているクラウド型電子カルテ「CLIUS(クリアス)」に的を絞って、実際の評判を紹介していきます。
「CLIUS」のコンセプトは?
CLIUSは、「医療に関わるすべての人を支えたい」という想いから誕生した電子カルテです。コンセプトは「使いやすさの追求ですべての人に快適な診療を」。ストレスフリーに診察できることから生まれた余裕を、診療レベルの向上や経営の改善に使うことができるよう、CLIUSは医療の中核を担うことを目指しています。
「CLIUS」の特徴は?
まずは、CLIUSの特徴をみていきましょう。CLIUSは、Do入力、セット登録、AI入力などの基本機能はもちろん、これからのクリニックのIT化を支えるさまざまな機能も随時リリースしています。web問診用のURLなどを患者に案内することで、患者自身がオンライン上で記入できる「WEB問診」、患者によるwebからの予約またはクリニックスタッフによる予約の両方を管理できる「予約機能」、在宅医療に欠かせない訪問スケジュール設定や事前カルテ機能などがセットされた「在宅機能」、PCやスマホで診療を受けられる「オンライン診療」といったカルテ以外の機能も自社で開発。さらに、経営データの元となるデータを分析した帳票がDLできる「経営分析ツール」なども進化し続けていますが、これらすべてをオプション料金なしの無料で利用することができます。
また、外注検査会社とのオンライン連携PACS、問診や受付システムとの連携もスムーズです。60社、120種類の医療機器やサービスとの連携は、クラウド型電子カルテだとNO.1の連携実績! 新たな連携開発にも積極的なので、今後さらに実績が増えていく見込みです。
さらに最近では、医事会計システム・クラウドORCAと連携させた会計一体型タイプも開発。ORCAを操作することなく、CLIUSから操作することで会計処理ができるようになりました。しかも、ボタンひとつを押すだけで会計処理が完了するので非常にスムーズです。
参照:オンライン診療機能を搭載 クラウド型電子カルテ「CLIUS」
「CLIUS」の利用料は?
CLIUSの初期費用は税込220,000円からとなっています。電子カルテPC5台まで設定、連携1種PC3台まで、リモート操作説明1回分の料金が含まれています。月額費用は税込13,200円。5ID(ユーザー)まで、電話、メールでのリモートサポートを受けることができます。
また、前述の通り、WEB予約機能やオンライン診療機能などの便利な機能はすべて無料で利用可能。メールサポート、電話サポート、遠隔サポートもすべて無料で利用できます。
2021年の電子カルテ人気ランキングTOP10は?
IT製品の比較・資料請求サイト「ITトレンド」が公表している、電子カルテの資料請求年間ランキングにおいて、CLIUSは2020年、2021年の2年連続1位にランクインしています。また、同じ資料請求ランキングの最新版は2022年2月版となりますが、2022年2月版でも1位にランクインしています。
順位 | 2020年 年間ランキング | 2021年 年間ランキング | 2022年2月【執筆時の2/16時点】 |
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1位 | CLIUS | CLIUS | CLIUS |
2位 | Medicom-HRf | Medicom-HRf | Medicom-HRf |
3位 | BrainBoxVIII | CLINICSカルテ | M3 Digikar |
4位 | BrainBoxCloud | BrainBoxVIII | CLINICSカルテ |
5位 | セコム・ユビキタス電子カルテ | セコムOWEL | セコムOWEL |
6位 | m-KARTE | BrainBoxCloud | BrainBoxVIII |
7位 | セコムOWEL | m-KARTE | セコム・ユビキタス電子カルテ |
8位 | CLINICSカルテ | AI・CLINIC | BrainBoxCloud |
9位 | AI・CLINIC | セコム・ユビキタス電子カルテ | Medicom-CK |
10位 | ー | blanc | AI・CLINIC |
参照:
「CLIUS」の評判は?
続いては、実際にCLIUSを活用している開業医たちが、CLIUSのどんな点に魅力を感じているかをみていきましょう。
OSを選ばないから使い慣れたPCを使えるし、電子カルテを使うPCでその他のネットサービスも利用できる
「クラウド型はネット接続が前提なので、患者さんにネット上の動画や画像を見せて説明したいときに同じ端末をそのまま使えるので便利です。他のネットサービスの利用について制限がないので、診察室にいながらZOOMやtermsを使った会議や講演会にも参加できるし、そもそもCLIUSはPCの指定がないので自分の好きなMacで運用できるため、以前と比べて使い勝手が大幅に改善されました。ちなみに事務と看護師はwindows希望だったのでwindowsのPCを使ってもらっています。OSに関係なく柔軟に配置できる点も魅力ですね」
眼底三次元画像解析や視野検査との接続もスムーズだった
「眼科および皮膚科・美容皮膚科を標榜しているため、他社に相談すると、2種類の電子カルテを導入する必要があると言われましたが、CLIUSに相談したところ、1つの電子カルテで両方の診療科の管理ができるとわかって導入を即決しました。導入前は連携面に不安がありましたが、PCT(眼底三次元画像解析)や視野検査も問題なく接続できましたし、現在もトラブルなく運用できています」
参照:ヨーダー公子クリニック ヨーダー公子医師 導入事例インタビュー
画像データをワンストップで取り込める「画像・ファイル登録機能」が便利
「画像データをワンストップで取り込める『画像・ファイル登録機能』は皮膚科には特に役立つ機能です。身体のどの部位にどんなトラブルが起きたのかをわかりやすく記録できるので、撮った写真はすぐにCLIUSに保存しています。写真を撮影したらAirDropなどを経由させてPCに共有して、そのままCLIUSにドラッグするだけで手間もかかりません」
参照:川崎たにぐち皮膚科 谷口隆志医師 導入事例インタビュー
診療パターンに合わせて診察の準備ができる「クリップボード」機能がお気に入り
「一人ひとりの患者さんごとに処方や検査も含めてセット登録できる『クリップボード』昨日は特に気に入っています。患者について予習したり、事前に途中までカルテを書いておいたりすることができるのでとても便利です。また、いつ発作が起きてどのように落ち着いたかなどのサマリを書くためにも使っています。サマリは、紹介状を書くときなどにも必要なので、事前にまとめておくことができるのは大変便利です」
東小金井小児神経・脳神経内科クリニック 生田 陽二 医師 導入事例インタビュー
まずは自院にはどんな機能が必要かを考えよう
診療科によって「あると役立つ」機能もあれば、「これまで見たことがないけどこんな機能もあったらいいな」という機能もあるので、まずはどんな機能、どんな使い勝手だと納得できるのかを考えて、候補を絞っていくのもいいですね。その際、各メーカーに「こういうことがしたいのですが可能ですか?」と相談すると、場合によっては新機能の導入を検討してくれることもあるかもしれません。ぜひ、CLIUSを開発している株式会社Donutsにも、細かな要望まで伝えてみてくださいね。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2022年3月時点の情報を元に作成しています。