医療機器を準備するならリースと購入、どちらがよい選択?

クリニックを開業するにあたって必要なものはたくさんあるため、できるだけ出費を抑えるにはどうすればいいかを考えることも大切です。しかし、初期費用だけで考えると、ランニングコスト的に損をすることも……。また、出費を抑えたことによって医療の質も下がってしまっては元も子もありません。そこで今回は、コスト面でもクオリティ面でも納得いくためにはどういう選択がベストなのか、「リースor購入」の視点から考えていきたいと思います。

目次
  1. リースのメリット
    1. 1. 初期費用を抑えられる
    2. 2. 会計処理が簡単
    3. 3. 新機種への乗り換えが楽
  2. リースのデメリット
    1. 1. 中途解約できない
    2. 2. 特別仕様には対応できない
    3. 3. 税務上の特典がない
    4. 4. 総額が高い
  3. 購入(買い取り)のメリット
    1. 1. 総額を抑えられる
    2. 2. 税制上の優遇措置がある
  4. 購入(買い取り)のデメリット
    1. 1 買い替え時に処分料が発生する
  5. リースか購入かを検討する際に目を向けるべきポイントは?
    1. 1 耐用年数
    2. 2 モデルチェンジやバージョンアップの可能性
  6. 医療機器のリースをおこなっている主な会社は?
  7. 自院のシステムとの接続性や導入後のサポートもチェックして!

リースのメリット

まずは、医療機器のリースのメリットについてみていきます。

1. 初期費用を抑えられる

リースのメリットとして第一に思いつくのが、初期費用が安いということでしょう。そのため、契約時までに多額の資金を準備する必要がありません。ただし、「購入のための借入」と比べて金利が高くなるのは難点です。

2. 会計処理が簡単

リース料は毎月の経費として計上できるため、会計処理が簡単です。

3. 新機種への乗り換えが楽

これまで使っていた医療機器から新しい医療機器へ乗り換える際はリースを辞めればOK! 医療機器の処分料なども不要です。また、常に新しい機器を導入できるため、患者からの評価も高くなることが考えられるでしょう。

リースのデメリット

反対に、デメリットとしてはどんなことが考えられるのでしょうか?

1. 中途解約できない

原則として中途解約は禁じられています。ただし、スマホなどの解約と同様に、解約損害金を支払えば解約できます。解約損害金の額は残リース料相当額です。

2. 特別仕様には対応できない

リースしている医療機器は自院のものではないため、自院にとって使いやすいよう特別仕様にしてもらうことはできません。

3. 税務上の特典がない

購入の場合、金額によっては「高額な医療用機器の特別償却制度」を利用できますが、リースの場合はそうした税務上の特典を受けることができません。

4. 総額が高い

初期費用は安く抑えることはできても、数年間使い続けた場合の総額を計算すると、購入するより高くなる場合があるでしょう。

購入(買い取り)のメリット

続いては、医療機器の購入(買取)のメリットをみていきましょう。

1. 総額を抑えられる

医療機器買い取りのメリットとしてまず考えられるのが、リースと比べて総額が安いということでしょう。「最終的に購入するために借入」という形をとったとしても、リースより金利が低くなることがほとんどです。また、現金で一括購入であれば、値引き交渉ができる可能性もあります。

2. 税制上の優遇措置がある

「高額な医療用機器の特別償却制度」を利用できます。具体的には、500万円以上の医療機器の場合、取得価額の12%の特別償却が認められるというものです。対象機器の具体的な品目は、厚生労働省によって定められています。

参照:医療問題Q&A 特別償却制度

購入(買い取り)のデメリット

購入(買い取り)にはデメリットもあります。

1 買い替え時に処分料が発生する

税制面では優遇されるものの、将来、新機種に乗り換えようと思ったらそのときには処分料が発生します。

リースか購入かを検討する際に目を向けるべきポイントは?

次に、「リースor購入」で迷った際、チェックするポイントをみていきます。

1 耐用年数

各医療機器がこの先何年程度使えそうであるかをチェックすることで、ランニングコスト的にどちらが得かがわかりやすくなります。長期間使う可能性が高い物であれば、購入したほうがお得になることがほとんどでしょう。

2 モデルチェンジやバージョンアップの可能性

モデルチェンジやバージョンアップが頻繁におこなわれている機器の場合、大金をはたいて購入しても無駄になってしまう可能性があります。CTやMRIなどの先進機器もそうですし、美容皮膚科で使われる機器に関しては、患者のほうも、最先端のものであるかどうか目を光らせている場合があります。よって、クリニックに導入したい機器がこちらに該当すると考えられる場合は、リースを選択するといいでしょう。

こうしてみると、最先端の医療機器を導入し続けたい美容皮膚科などはリース、長期間にわたって同じ医療機器を使い続ける可能性が高い診療科の場合は購入(買い取り)が向いているといえるでしょう。また、購入(買い取り)を希望しているけど一括での支払いが難しい場合は、「購入のための借り入れ」などを利用するのもおすすめです。どの方法が自院に向いているのか、じっくり時間をかけて考えるといいでしょう。

医療機器のリースをおこなっている主な会社は?

続いては、医療機器のリースをおこなっている主な会社を紹介します。医療機器のリースをおこなっている会社は全国に数百社ありますが、そのうちの一部をご紹介します。

リコーリース株式会社

MRI、CT装置、心電計、内視鏡装置、レントゲン装置、医療用コンピュータなどの医療機器関連リースをおこなっています。

JA三井リース株式会社

医師開業支援の一環で医療機器のリースをおこなっています。そのため、開業地の選定や建築・内装業者の選定などの相談にも乗ってもらえます。

株式会社日医リース

医療機器のリースをはじめとするファイナンスサポートだけでなく、診療圏調査や開業物件探索サービスにいたるまでの医院開業サポートもおこなっています。

三井住友ファイナンス&リース株式会社

機器によっては、一般的なファイナンスリースだけでなく、契約満了時に資産を買い取るオプションを設定した購入選択権付リース、契約満了時の残価を設定した残価付リースや延払(割賦)も利用可能です。

東京センチュリー株式会社

各種画像診断装置、AED、手術室用機器装置、透析装置などのリースをおこなっています。

芙蓉総合リース株式会社

芙蓉総合リース株式会社の関連会社です。リース料と保守料をまとめて支払うことができる「保守込みリース」なども用意しています。

中道リース株式会社

診断用機器、手術用機器などのリースをおこなっています ※中道リース株式会社は、ヘルスケアサポート事業に関しては、100%出資子会社であるメッドネクスト株式会社と一体となって運営しています。

株式会社レオクラン

医療・福祉・保険をトータルにサポートする一環として、医療機器レンタル・リースを手掛けています。

オルバヘルスケアホールディングス株式会社

「株式会社カワニシ」「日光医科器械株式会社」「株式会社ライフケア」など、グループ内の数社が医療機器レンタルを手掛けています。

シップヘルスケアホールディングス株式会社

医療機器のリースや販売だけでなく、企画運営コンサルティングなどのさまざまな必要な業務を通して、医療機関に必要なサービスを総合的に提供しています。

そのほかにも医療機器のリースをおこなっている企業もあるので、相見積もりを出したうえで、お付き合いする企業を選ぶのが高額な医療機器のリースにおいては、得策です。

自院のシステムとの接続性や導入後のサポートもチェックして!

リースにしても買い取りにしても、いろんなメーカーのいろんな医療機器があるため、どれを選んだらいいかわからないと悩んでしまうクリニックもあるかもしれません。極力スムーズにチョイスするためにも覚えておいてほしい見極めポイントは、価格ももちろんそうですが、忘れがちな「周辺システムとの接続性」と「導入後のサポート」です。この2つのポイントをチェックしながら候補を絞れば、短時間でよいものを選べる可能性が高いですよ。

医療現場を見続けてきた日本光電だからできるご支援があります。 お役に立つこと、それが私たちの願い 。

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日本光電は、医療の現場を60年以上にわたり見つづけてまいりました。これまで培ったノウハウをもとに、日本光電にしかできない、医院開業のお手伝いをいたします。ご開業をご検討の方は、お気軽に日本光電にご相談ください。医業経営コンサルタント(公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会認定登録)をはじめとした専門スタッフが、ご開業を力強くサポートします。

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内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、
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MRI・CT X線TV・一般X線 X線防護関連 DR.CR 超音波診断装置(カラー) 超音波診断装置(白黒) 内視鏡機器 眼科機器 耳鼻科機器 産婦人科機器 物理療法機器 生理機能検査機器 モニター機器 心電計 骨密度測定機器 美容機器 その他

医療機器製品クラス

一般医療機器(クラスⅠ) 管理医療機器(クラスⅡ) 高度管理医療機器(クラスⅢ)

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内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、
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2025年医療のあるべき姿に見る「地域包括ケアシステム」における診療所は、「かかりつけ医機能」を今以上に求められ、それに準じた院内環境を整備していく必要があります。当社はそれら医療ニーズに応えるべくシステム・医療機器・在宅医療機器及びサービスを提供し、地域住民の安心のため地域社会と連携し、よりよい医療環境の提供につとめて参ります。 ○ 主要製品 心電図検査装置、超音波画像診断装置、血圧脈波検査装置、植込み型心臓ペースメーカ、カテーテル、AED(自動体外式除細動器)、ベッドサイドモニタ、セントラルモニタ、心臓リハビリテーション、睡眠評価装置、人工呼吸器、酸素濃縮装置等々。

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MRI・CT X線TV・一般X線 DR.CR 超音波診断装置(カラー) 超音波診断装置(白黒) 内視鏡機器 眼科機器 耳鼻科機器 産婦人科機器 物理療法機器 生理機能検査機器 モニター機器 心電計 骨密度測定機器

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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