クリニックの会計に、自動精算機や自動釣り銭機を導入するクリニックが増えています。実際に、導入を検討している先生も多いのではないでしょうか。とはいえ、複数のメーカーからさまざまな特徴を持つ製品が出ていますから、どれを選べばいいのか分からないという先生もいらっしゃるでしょう。今回は、自動精算機・自動釣り銭機選びの参考になるよう、自動精算機・釣り銭機の特徴やメリットをご紹介します。
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会計入力方法やQRコード決済の有無など特徴が異なる
まずは、自動精算機と自動釣り銭機の特徴や違いについて、株式会社Donuts医療事業部の金宇烈さんに伺いました。
――そもそも自動精算機と自動釣り銭機は何が違うのでしょうか?
会計処理のフローは会計の入力、釣り銭の計算、釣り銭の受け渡しという大きく分けて3つのステップがあります。「自動精算機」は、レセコンと連動して会計情報を精算機に転送。患者ごとの会計金額がモニターに表示され、精算機に患者が紙幣と硬貨を入れるとお釣りが自動的に出るという仕組みです。つまり、会計の入力からお釣りの受け渡しまでを「無人」で行うことができます。
一方、自動釣り銭機が担当するのは「支払い」の部分のみです。金額の入力はスタッフが入力、レセコンと連動、発行されたバーコードを読み取るなどのパターンがありますが、自動釣り銭機はあくまで精算業務の一部を自動で行うのみと考えるといいでしょう。
――精算機・釣り銭機を導入するメリットは何でしょうか?
自動精算機を導入するメリットは、業務の効率化や衛生対策の実現です。自動で会計業務を行うため、違算・過不足を劇的に減らせます。現金のやり取りがないことで、ウイルスの感染防止に役立つほか、金銭を扱わないことはスタッフの心理的負担の軽減にもつながります。
自動釣り銭機においても同様で、違算・過不足金の発生防止や衛生面でのメリットが大きいですね。従来のように手動で行う場合、金額の手打ちによる間違いなど人的エラーによる過不足金がしばしば発生がちですが、こうしたトラブルが防げます。結果的に、会計処理のスピードアップし、患者の会計待ち時間の短縮につながります。結果的に患者満足度の向上にも貢献できるでしょう。レジ締めの時間も短縮されます。
――自動精算機、自動釣り銭機を選ぶポイントを教えてください。
まずは会計の連携です。レセコンと連動して自動で会計金額が入力されるタイプ、発行されたバーコードを読み取るタイプ、スタッフが入力するタイプがあります。また、タッチパネル搭載、QRコード決済機能付き、物販用に別にレシート発行が可能などの機能面でも特徴が異なるので、自身のクリニックの状況を踏まえ選ぶといいでしょう。
使いやすい両面タッチパネルが特長。三栄シスポのセミセルフレジ「OWEN」
さまざまな種類がある「自動釣り銭機」。今回は、導入の参考になるよう、一例として株式会社三栄シスポのセミセルフレジ「OWEN(オーウェン)」をご紹介します。「OWEN」の特長について、株式会社三栄シスポの野村淳史さんに伺いました。
――「OWEN」の特長を教えてください。
「OWEN」は自動釣り銭機、いわゆるセミセルフレジで、お金は患者さま自身で投入していただく形です。セミセルフレジは金銭の授受にスタッフが関わらないため、コロナ禍においては感染予防になります。また、会計の自動化で「釣り銭間違い」が起こりません。こうしたセミセルフレジならではの特長に加え、「OWEN」には以下の3つの特長があります。
本体にスキャナー機能があり、PayPayなどQR・バーコード決済サービスのQRコードをスキャンすることで決済が可能です。クレジットカードと電子マネーなど、一部の専用決済端末が必要な決済方法についても、あらかじめプログラムはされているので、外部端末を取り付けることで決済できるようになります。
――QRコード決済機能の標準搭載は自動釣り銭機では当たり前なのでしょうか?
いえ、QRコード決済用のスキャナーはほとんどが外付けとなっています。標準で本体に備わっている自動釣り銭機は「OWEN」の他にないのではないでしょうか。そうした意味でも、QR決済機能の標準搭載は「OWEN」の大きな特長だといえます。
「両面パネル」も「OWEN」ならではのポイントです。一般的な自動釣り銭機の場合、患者さまに金額や会計内容が見えるよう、「患者さま側」に向けてパネルが設置されています。そのため、スタッフが会計補助などを行う場合は、いったん患者さま側に回り、作業を行わないといけませんでした。しかし、「OWEN」はスタッフ側にもパネルがあるため、患者さまと同じ画面を対面で操作し、会計をサポートすることが可能です。この「両面パネル」仕様があるかないかによって、実際の運用のスムーズさはとても大きな違いがあります。
――自動釣り銭機は金額をスタッフが入力するタイプ、バーコードで読み取るタイプなどさまざまありますが、「OWEN」はどのような仕組みなのでしょうか?
ORCAの標準機能である「バーコード印字機能」を使い、領収書に金額情報のバーコードを印刷します。ですので、電子カルテ、レセコンのメーカーを問わず、幅広い導入が可能です。患者さまはその領収書を「OWEN」でスキャンすることで、金額が表示され、会計をする形です。スタッフが領収書を渡すという従来の導線は変わらないため、新たに導線を設ける必要はありません。自動釣り銭機を導入しても、「従来どおりの導線を確保できる」のです。
――「OWEN」を導入する場合、稼働までどれくらいの時間が必要になりますか?
問い合わせを頂いてからヒアリングを行い、ご納得いただいたら契約という流れです。実際に設置し、稼働するまでの期間ですが、クレジットカード決済の審査に約2カ月必要ですので、最低でも2カ月以上は必要です。この期間に設置場所の選定や具体的な導入日を決めておき、だいたい3カ月くらいを目安に設置・稼働と想定していただければと思います。
――「OWEN」のサイズを教えてください。
「OWEN」は釣り銭機部分が幅480mm、奥行540mm、高さ130mm、タッチターミナル部分は幅250mm、奥行274mm、高さ509mmとなっています。このサイズを参考に、設置場所を考えていただきます。
――導入金額は?
設置費用を含み165万円[税込み]となっています。クレジットカードや交通系電子マネーの決済端末が必要な場合は、オプションとして別途2万円となります。また、保守費用は年間26万4,000円[税込み]です。
弊社ではサポート面を重視しており、1次窓口は1月1日を除き9時から21時まで対応。訪問対応については、上部のタッチターミナルは12月31日、1月1~3日を除き9時から20時55分まで。釣り銭機ユニットは1月1日を除いて9時から21時まで対応となっています。
――ありがとうございました。
医療機関でも必須になりつつある自動精算機・自動釣り銭機ですが、クリニックでは大幅な導線変更の必要がない自動釣り銭機の導入が進んでいるとのこと。会計のサポートがあればその分スタッフの手間が減り、リソースを別に割くことができます。クリニック運営の効率化のためにも、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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特徴
種別
機能
決済
システム提携
タイプ
診療科目
この記事は、2022年2月時点の情報を元に作成しています。