自院で使う電子カルテを選んでいくなかで気になるものが出てきたら、その電子カルテの機能や特徴だけでなく、評判についても調べることがありますよね。今回は、数ある電子カルテのなかから、クラウド型電子カルテシステム「Qualis Cloud(クオリス クラウド)」(以下、クオリス)の評判についてみていきたいと思います。
「クオリス」のコンセプトは?
まずは、電子カルテシステム「クオリス」について説明します。
「クオリス」は、株式会社ビー・エム・エルが開発した電子カルテシステムです。医師とスタッフ、患者にとって理想の電子カルテとなることを目指して、「わかりやすさ」「効率」「安心感」「便利さ」「使いやすさ」などを追求して作られています。
「クオリス」にはどんな機能、どんな特徴がある?
クオリスは、機能面、操作面、サポート面ともに満足度の高い電子カルテシステムとして定評があります。
カルテ入力にかかる時間をできるだけ短縮できるよう、軽快な操作性を追求。直感的でわかりやすい画面構成で使い勝手がいいうえ、音声機能や予約機能など、機能面も充実しています。また、サポート体制は万全。リモートでの対応はもちろん、オンラインでのサポートもあるので安心です。
「クオリス」の利用料は?
クオリスは、3台構成の場合、初期費用2,400,000円です。初期費用には、ソフトウェア、ハードウェア一式(パソコン本体、液晶モニタ、プリンタ2台)、レセプトオンライン請求(プロバイダ契約料、通信費は別途)、導入設定費用、システム講習費用を含みます。月額使用料は38,000円です。
※現在の価格設定について、詳しくは株式会社ビー・エム・エルにお問い合わせください。
「クオリス」のユーザーからはどんな声が上がっている?
続いては、クオリスの導入事例より、いくつかピックアップしてお伝えします。
「内科と皮膚科の連携がスムーズにできることがなにより便利です。さすが検査センターの電子カルテだなと感じました」(東京都『わたなべ内科皮膚科クリニック』様)
「検査会社製だけあって検査データが充実しています。しかも、情報(の反映)も速くて正確。また、当院が力を入れている外来と在宅診療に連携して使えることも強みだと感じています」(広島県『医療法人アソカ アソカの園 武島医院』様)
「抗がん剤治療にあたっての綿密な体制を整えるうえで、電子カルテをいかにカスタマイズすべきかと頭を悩ませていました。そこに救いの手を伸べてくれたのがビー・エム・エルさんです。検査結果のデータ共有が迅速・正確であるうえ、超音波検査機器やマンモグラフィーなどの院内検査機器との連携も容易。患者さんに画像を使ってわかりやすく説明できるので、理想の医療の実践にも役立っています」(青森県『あいざわクリニック』様)
「検査結果と内服薬をグラフ化できる複合的機能を兼ね備えていたことが魅力でした。さらに特筆すべきは、患者さんがスマホで自らの検査データを管理できるシステムが導入されていることです。このシステムによって、ドクターと患者さんが検査データを共有できるようになり、信頼の絆が一層強まりました」(埼玉県『かがやきクリニック川口』様)
クオリスの口コミは?
続いては、IT氏品の比較・資料請求サイト『ITトレンド』に寄せられた口コミを見ていきましょう。
「少ないキータッチで操作できるうえ、カルテを使うときの動作が少なくていいのもメリット。スムーズに操作できます」
「『お気に入りセル』のタブにセット登録しておけば、ワンクリックで入力できるので便利です。事前に検査項目や投薬を入力しておきたい場合、『未来カルテ』の機能が役立ちます」
「70歳を超える事務員さんでもすぐに慣れて使えるようになりました」
クオリスは実際どのくらいシェアされている?
続いては、クアリスの評判をランキングから考察していきます。
日経メディカルOnlineの医師会員を対象に実施された「電子カルテ・ICT導入に関するアンケート2021」の結果、クアリスはシェアランキング第10位にランクインしています(※ただし、単体ではなくてメーカーのビー・エム・エルとしてランクイン)トップ10は以下の通りとなっています。
≪電子カルテ導入シェアランキング2021≫
順位 | 前回 | 企業名、代表的な製品名 | 形式 |
---|---|---|---|
1位 | 1位 | PHC「Medicomシリーズ」 | オンプレミス型 |
2位 | 6位 | ユヤマ「BrainBoxシリーズ」 | オンプレミス型/クラウド型 |
3位 | 5位 | ダイナミクス「Dynamics」 | オンプレミス型 |
同率4位 | 6位 | エムスリーデジカル「M3 Digikar」 | クラウド型 |
同率4位 | NEW | シィ・エム・エス「Doctor’s Desktop3」 | オンプレミス型 |
同率4位 | 10位 | 富士フィルムヘルスケアシステムズ「Hi-SEEDシリーズ」 | オンプレミス型/クラウド型 |
同率4位 | 2位 | 富士通Japan「HOPE」シリーズ | オンプレミス型/クラウド型 |
同率8位 | 9位 | キャノンメディカルシステムズ「TOSMECシリーズ」 | オンプレミス型 |
同率8位 | 2位 | ラボテック「SUPER CLINIC」 | オンプレミス型 |
同率10位 | 2位 | ビー・エム・エル「Medical Station」「Qualis」 | オンプレミス型 |
同率10位 | 6位 | 島津メディカルシステムズ「SimCLINICシリーズ」 | オンプレミス型 |
同率10位 | NEW | Donuts「CLIUS」 | クラウド型 |
同率10位 | NEW | MIU「Dopanet Doctors」 | オンプレミス型 |
参照:日経メディカル開業サポート 第16回【医師390人に聞いた】電子カルテ導入シェアランキング2021速報!
医療と同じく電子カルテも毎年進化。シェアランキングの変動も要チェック
年々目覚ましく進化している医療同様、電子カルテも進化し続けています。既存メーカーが改良を重ねているのはもちろん、後発のメーカーのなかにも魅力的な電子カルテを発表しているところもあるので、電子カルテ導入時にはさまざまな角度から情報をチェックして、自院にぴったりのものを見つけてくださいね。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2022年3月時点の情報を元に作成しています。