自由診療クリニックの始め方は? 開業時の注意点も知りたい!

開業医として独立するなら、漢方治療などの保険適用外の医療も提供できるようになりたいと考えるドクターは多いかもしれません。実際、自由診療には魅力的な側面がありますが、一方で注意すべき点もあります。では、自由診療をメインとすることにはどんなメリットがあるのでしょうか? また、そもそもどうすれば自由診療クリニックを開業できるのでしょうか? 早速みていきましょう。

目次
  1. 自由診療クリニックとは?
  2. 自由診療クリニックの開業手続きは?
  3. 既存クリニックが自由診療を導入する場合は?
    1. 1.自由診療のメニューを決める
    2. 2.適切な業者・機器を選定する
    3. 3.適切な価格を設定する
    4. 4.必要な技術を習得する、スキルを磨く
    5. 5.自由診療メニューを導入したことを患者に知らせる
    6. 6.興味を持ってくれた患者に対して十分なカウンセリングをおこなう
    7. 7.アフターフォローもしっかりおこなう
  4. 自由診療クリニックのメリットは?
    1. 新しい医療技術や医薬品にチャレンジできる
    2. 施術メニューにかかる料金を自由に設定できる
    3. 患者の体質や体調に合わせた施術メニューを提供できる
  5. 自由診療クリニックを開業するにあたっての注意点は?
    1. ①価格設定
    2. ②不足の事態を考慮
  6. 自由診療クリニックの経営において大切なことは?

自由診療クリニックとは?

自由診療とは、医療保険が適用されない医療技術や薬剤を用いる治療のこと。治療にかかる費用は、100%患者負担となります。自由診療クリニックとは、提供する治療や施術の大半を自由診療が占めているクリニックのこと。代表的な例としては美容クリニックが挙げられます。

自由診療クリニックの開業手続きは?

まず前提として、自由診療であろうと保険診療であろうと、クリニックを開設して診療を始めるためには、臨床研修などを修了していることが必須です。

そのうえで、自由診療クリニックを開業するためには、クリニック開設から10日以内に保健所に「開設届」と提出する必要があります。また、自由診療だけでなく保険診療も提供する場合は、厚生局にて「保健医療機関指定申請」の手続きをおこなうことが必要です。

参照:厚生労働省保険局医療課医療指導監査室「保険診療の理解のために【医科】(令和3年度)」

既存クリニックが自由診療を導入する場合は?

これまで保険診療のみを提供していた既存クリニックが、コロナ禍で収入が減少し、新たに自由診療を導入するケースも多くなっています。保険診療の提供によって患者から信頼を得てきたクリニックであれば、新たに自由診療を導入しても信頼してもらいやすいメリットがあるので、成功につながりやすいでしょう。

では、既存クリニックが自由診療を導入する際にはどんなステップを踏む必要があるかというと以下になります。

1.自由診療のメニューを決める

既存クリニックが自由診療メニューを導入する際に考慮すべき点は、「既存の患者にとって違和感がないかどうか」です。診療科目に関連するメニューであることはもちろん、既存の患者にも提案可能なメニューにするといいでしょう。たとえば、大人ニキビに悩んで皮膚科に通院している患者にも利用してもらえるよう、ピーリングなどの自由診療メニューを採り入れるなどが例として挙げられます。

2.適切な業者・機器を選定する

同じメニューを提供している医療機関や勉強会などから情報を収集して、クリニックで使う機器を仕入れるにはどこの業者が適切か、似たような機器のなかからベストのものを選ぶにはどんな点をチェックすればよいかを考えましょう。

3.適切な価格を設定する

競合が患者に提供しているメニューの価格などもチェックすることで、どのくらいの価格に設定すれば患者に利用してもらいやすいかを考えましょう。

4.必要な技術を習得する、スキルを磨く

たとえば、これまで皮膚科医として保険診療のみをおこなってきていたなら、肌の疾患を診察・治療するに十分な知識はあるとしても、最先端の美容機器のことは十分に理解していない場合があると考えられます。医療機器メーカーが開催している研修やセミナーに参加したり、模擬治療を実施したりすることで、必要な技術を習得・研鑽しましょう。

5.自由診療メニューを導入したことを患者に知らせる

せっかく自由診療メニューを導入しても、患者に知ってもらわなければ意味がありません。ホームページやSNS、院内の掲示板などを活用して、できるだけ多くの人に伝えましょう。

6.興味を持ってくれた患者に対して十分なカウンセリングをおこなう

患者から問い合わせがあったら、メニューに関して詳しく説明します。同時に、患者から話を聴くことで、どんなニーズがあるのかを確認しましょう。

7.アフターフォローもしっかりおこなう

リピーター獲得のためにはアフターフォローが不可欠です。次回予約を促す仕組み作りに注力しましょう。

自由診療クリニックのメリットは?

続いては、自由診療クリニックを開業するメリットをみていきましょう。

新しい医療技術や医薬品にチャレンジできる

最先端技術を用いた施術、最新の医薬品を用いた治療をおこなうことができます。これによって他院との差別化を図れるため、集患・増患が期待できるでしょう。

たとえば、日本では未認可だけど海外では認可されていて、高い効果があるとされているものに興味を抱く患者は一定数います。そのため、クリニックの有効なアピール材料になり得ます。

施術メニューにかかる料金を自由に設定できる

保険診療の場合、診療内容が同じであればどこのクリニックを受診しても患者に請求される金額は変わりませんが、自由診療のメニューはクリニックごとに自由に設定することができます。

患者の体質や体調に合わせた施術メニューを提供できる

患者一人ひとりの体調などに合わせて施術メニューを調整できるだけでなく、患者のニーズに応じて細かな検査を実施することなども可能です。

自由診療クリニックを開業するにあたっての注意点は?

自由診療クリニックを開業するにあたって注意すべき点は主に2つあります。

①価格設定

最先端技術を用いる施術メニューが多いことから、医療機器の価格なども考慮すると高く設定したくなって当然ですが、高すぎると施術を受けることに積極的になれない患者が大半でしょう。しかし、クリニックによっては、イメージを重視するためにもそもそも高所得者層しかターゲットにしていない場合もあります。自院はどんな患者をターゲットとするのか、どのくらいの価格設定にするのがベストであるのかは、時間をかけてゆっくりと考えたいところです。

②不足の事態を考慮

日本未認可の医薬品などを使用する場合、不測の事態が起きる可能性はゼロではないということです。もちろん、保険診療のみしかおこなっていないクリニックであっても、トラブルが起きる可能性はゼロとはいえませんが、前例が少ない治療であればなおさら注意が必要です。特に、インフォームドコンセントはしっかりとおこなうことが大切です。また、患者に過度な期待を抱かせないよう、ホームページ上での表現なども厳しくチェックすることが大事です。

自由診療クリニックの経営において大切なことは?

自由診療クリニックの経営に成功するためには、患者一人ひとりに丁寧に接することが大変重要です。病気やケガを治す必要に駆られて保険診療のクリニックを訪れる患者とは異なり、健康や美容のための投資として高額な治療費もいとわない患者たちは、やはりそれ相応のサービスを受けたいと思っているものです。また、不育・不妊関連の自由診療を受ける患者であれば、保険診療では願いが叶わず、頼みの綱だと思って来院する場合が多いでしょう。そうした人たちの心の支えとなれるよう、しっかりとサポートしてあげることを忘れないでくださいね。

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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