内科開業で失敗しないクリニック開業ポイントは?

内科は、数ある診療科のなかでもっとも領域が広いのが特徴です。特に一般内科を標榜する場合、身体全体の不調を診ることになるので、幅広い知識が必要です。そのため、独立するにあたっては知識に磨きをかけることはもちろん必要ですが、それ以外にも気を付けるべき点はいくつかあります。早速、具体的に解説していきます。

目次
  1. まずは開業のコンセプトを決めることが大切
  2. 専門領域ごとの開業のポイントは?
    1. 消化器内科
    2. 呼吸器内科
    3. 循環器内科
    4. 内分泌・糖尿病内科
    5. 脳神経内科
      1. 【脳神経内科で算定可能な診療報酬】
  3. 立地や物件の選定ポイント
  4. 内装のポイント
  5. 広告宣伝のポイント
  6. かかりつけ医としてどんなことができるのか考えよう

まずは開業のコンセプトを決めることが大切

内科とひとことに言っても、専門領域もさまざまに存在します。しかし、広く患者を集めるためにも、「一般内科(内科)」も標榜しておくことがおすすめです。そのうえで専門領域を掲げることで、集患につながりやすくなります。

専門領域ごとの開業のポイントは?

続いては、専門領域ごとの開業のポイントをみていきます。

消化器内科

消化器内科は、近年、競争が激化しています。まず、上部内視鏡だけでは頭一つ抜けることは難しいでしょう。では、どうすればよい評判を得やすいかというと、下部内視鏡の腕を磨くことです。具体的には、患者にできる限り負担を感じさせないよう、スムースに挿入するスキルが重要です。近年、大腸がん患者が増加しているため、「手術を受けるならこの先生に頼みたい」と思われるようになると繁盛が期待できるでしょう。また、下部内視鏡検査に力を入れているなら、そのことを積極的に宣伝していくことも大切です。「鎮静剤を使用しているため眠ったまま検査を受けられます」など、患者にとってメリットとなることはどんどん発信して知ってもらいましょう。

呼吸器内科

呼吸器内科を受診する患者の多くは、息切れや喘息で悩んでいます。ただし、たとえば息切れの症状を感じて来院した患者の病変が循環器にあることもあるため、診診連携や病診連携の態勢も整えておくことが大切。スムースに他院に紹介できると患者からの評価も上がります。

また、コロナ禍によって呼吸器に不調を覚える患者が増えている今は、開業するにはうってつけのタイミング。コロナ禍がひと段落すれば状況がまた変わる可能性もあるので、開業を考えているなら早めに動くのが吉でしょう。

循環器内科

循環器内科を訪れる患者は、高血圧症、不整脈、息切れなどに悩んでいる場合が多いでしょう。気になる症状で検索した結果、自分が訪れるべきは循環器内科かな? という考えに辿り着く患者のためにも、生活習慣病の診療にも対応しておくことをアピールしておくことが大事です。

そもそも、循環器内科はどんな症状を診てくれる診療科であるのかを知らない患者は多いです。そのため、患者に自院の診療内容についてよく知ってもらうためにも、ホームページやSNSで積極的に情報を発信していくことが望ましいでしょう。検索されることが多いであろうキーワードキーワーをうまく盛り込むことが集患につながります。

内分泌・糖尿病内科

内分泌・糖尿病内科で開業する場合、勤務先の病院や医局の外来患者を連れ出せるかどうかで大きく変わってきます。内分泌・糖尿病内科は基本的に外来患者がどんどん増加していく傾向にあるので、病院や医局にとっても都合がいいのです。ただし、何の断りもなく外来患者を連れ出すとなると印象がよくありません。早い段階で勤務先に相談することが望ましいでしょう。

外来患者を連れていくことができない場合は、競合がなるべく少ないエリアに開業すべきです。ただし、内分泌・糖尿病内科の専門医ではない内科ドクターも一定数の糖尿病患者を抱えています。開業時に挨拶に出向くことで、患者を紹介してもらえるよう、よい関係を築きましょう。

脳神経内科

脳神経内科に対する患者の認知度はまだまだ低いのが現実です。しかし、脳血管障害で入院した後、機能回復訓練をおこなう施設がなくて困っている患者は多いため、実はニーズはとても高いのです。また、算定できる診療報酬もさまざまにあります。

【脳神経内科で算定可能な診療報酬】

  • 神経学的検査:500点/回
  • 運動器リハビリテーション料(I):185点/単位
  • 運動器リハビリテーション料(II):170点/単位
  • 運動器リハビリテーション料(III):85点/単位
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(I):245点/単位
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(II):200点/単位
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(III):100点/単位
  • がん性疼痛緩和指導管理料:200点/月
  • がん治療連携指導料:300点/月
  • その他、かかりつけ医機能の評価などが加算されることもあります。

    立地や物件の選定ポイント

    内科として開業するにあたって必要な坪数は、平均して約30~45坪と考えていいでしょう。ただし、専門領域によっては、別途、機器を設置するためのスペース確保が必要です。

    循環器内科や内分泌・糖尿病内科などの専門性が高いクリニックは広域からの来院が想定されるため、駅前などアクセス良好な場所が望ましいです。

    内装のポイント

    特に一般内科は待ち時間が長くなる傾向にあるので、患者の精神的負担を減らすためにも、待合スペースを広くとれる物件が望ましいでしょう。

    呼吸器内科は、感染症疾患の患者も多いため、空気感染予防に配慮して動線計画を練ることが大切です。空気清浄機の設置はもちろん、隔離待合室や隔離処置室も設けられるとなおいいでしょう。循環器内科では、心臓疾患の患者などが車椅子で来院する場合があるため、バリアフリー設計が求められます。消化器内科は、トイレを多めに設置することと、セデーションを使った内視鏡検査後の患者に休んでもらうためのリカバリースペースの設置が必要です。

    広告宣伝のポイント

    一般内科の場合は特に、地域密着型の広告媒体への出稿が効果的です。ホームページ対策にも力を入れて、地域名での検索に引っ掛かりやすいよう工夫しましょう。

    かかりつけ医としてどんなことができるのか考えよう

    内科には基本的に、地域のかかりつけ医としての役割が求められます。高齢者が多い地域であれば、場合によっては在宅療養支援診療所としての機能や時間外対応が求められることも。そのぶん、加算される点数も多くなりますが負担が大きくなることも事実なので、自院の方針やモットーを今一度考えてみるといい

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    内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、

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    執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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