看護師や医療事務のユニフォームに関して、「白衣であればなんでもOK」と思っている人はいませんか? ユニフォームは、クリニックのイメージに直結するだけでなく、選ぶものによってさまざまなメリット、デメリットをもたらします。では、どんなことを意識して選ぶと、クリニックにとってポジティブな結果が期待できるのでしょうか? 早速みていきましょう。
ユニフォームにこだわったほうがいいのはなぜ?
まずは、ユニフォームにこだわったほうがいい理由についてみていきましょう。
クリニックのイメージが向上する
ユニフォームが洗練されていると、クリニックの印象もよくなります。顔映りがいい色味であれば、患者の目にはスタッフがシャキシャキ働いているように映りますし、デザインによっては、「頼れる存在」というイメージを抱いてもらいやすいものもあるでしょう
デザインがいいとスタッフのテンションが上がる
スタイリッシュなユニフォーム、着心地のいいユニフォームだと、着用するたびに気持ちがシャキッとします。中学生や高校生にとって制服のかわいさが学校選びのひとつの基準となるのと同様、大人になっても制服が魅力的だとテンションが上がるものです。
求職者にも「このクリニックで働きたい」と思ってもらえる
CAや百貨店店員のユニフォームなどは、各社のデザインの違いがメディアでも取り上げられるため、「あの制服を着てみたい」という声が聴かれることも多いですが、あれと同じで、どの業界のユニフォームも、その業界に従事している人にとっては注目度が高く、「どうせならユニフォームが魅力的な職場で働きたい」と考える人も多いものです。特に女性はその傾向にあるので、院長が男性の場合は、そうした女性心理も意識しておくといいかもしれません。
動きやすさを追求すると仕事の効率が上がる
「ストレッチが効いて動きやすい」「シワになりにくい」「身に着けたときの不快感が少ない生地が使われている」などの特徴があるユニフォームを選ぶか選ばないかによって、仕事しやすさは大幅に異なります。
理想的なユニフォームを選ぶコツは?
続いては、理想的なユニフォームを選ぶコツを紹介します。
女性目線を取り入れる
男性目線の理想的なユニフォームと、女性目線による理想のユニフォームは大きく異なります。また、カタログでは一見キレイに見えるデザインであっても、女性からすると、「このデザインだと身体のラインを拾いそうでイヤだな」などの不満点もあるはずです。
独断で決めず、スタッフ全員にアンケートを取る
女性目線を取り入れたほうがいいなら、看護師長に任せるか。と一任してしまうと、他のスタッフから不満の声が上がる可能性も高いでしょう。最終的には院長が決めるにしても、全員に意見を聴くことで、「これだけはどうしてもイヤ」などの意見も知ることができるので、最終的に文句が出ることはないでしょう。
患者が受ける印象も意識する
高齢の患者が多い診療科であれば、露出が多く見えるデザイン、短めのスカート丈は不評な可能性が高いです。20~40代の感覚からするとまったく短いうちに入らない場合でも、世代によって受ける印象は異なるということを覚えておきましょう。また、美容皮膚科であれば、患者は若い世代がメインなので、その世代からよい印象を抱いてもらえそうなデザインを採用したほうがいいでしょう。
スタッフが、ワンピースタイプとスラックスタイプの好きなほうから選べるようにする
ワンピースタイプとスラックスタイプの両方を用意しておいたほうが、一人ひとりが好きなほうを選べるため、気持ち的にも楽なはず。また、世の中的にもLGBTへの理解を深めようという動きにありますが、そうでなくとも、ワンピースに抵抗がある女性もいれば、パンツスタイルが苦手な女性もいます。
スラックスタイプは下着の線が出にくい色や生地を選ぶ
スラックスタイプに関しては、アンダーウェアの線が出にくい色や生地を選ぶことも重要です。また、ボトムの見た目はトップスの丈によっても変わってきます。
洗濯やお手入れのしやすさ、耐久性も考慮する
清潔感が問われる仕事であるため、まめに洗濯することは必至。お手入れのしやすさや耐久性についてもしっかりチェックしましょう。
購入時のポイントは?
続いては、購入する際に覚えておいたほうがいいことを紹介します。
シューズも一緒に買う
ユニフォームとの相性を考えてシューズを選ぶことが大事です。せっかくステキなユニフォームであっても、足元がイケてないと全体のイメージが悪くなります。
購入前には、必ずサンプルを取り寄せて試着する
写真ではキレイなデザインに見えても、実際に試着してみたらイメージと違ったり、生地の手触りがよくなかったりすることがあります。必ずサンプルを取り寄せて、スタッフに試着してもらいましょう。その際、動きやすさなどもしっかりチェックすることが重要です。
複数社の相見積もりを取る
相見積もりを取り、その結果をもとにいずれかの会社に交渉すれば、割引してもらえる可能性もあります。
値引き交渉する
相見積もりの結果を元に値引き交渉するのはもちろん、ユニフォーム以外のものを一緒に購入することで値引き交渉するのも一手です。
常勤スタッフには1人3着用意する
いざ取引先が決まったら、常勤スタッフに関しては、1人3着用意するのがベスト。洗濯する時間がないときや、梅雨時期の洗濯物が乾きにくいときでも安心です。
ユニフォームメーカーのカタログをチェックしたい!
続いては、実際にどんなユニフォームがあるのかみていきましょう。
NURSERY(ナースリー)
観月ありささん出演のCMが話題のNURSERY。CMを観て、実際にカタログを見てみたいと思ったのは医療関係者だけではないはず。カタログ内では、芸人になる前にナースとして働いていたことがある、おかずオカリナさんもモデルを務めています。
WHISEL(ホワイセル)
「抗ウイルスウェア」「チームメディカルウェア」「ナチュラルベーシック」など機能性やデザインをもとにカテゴリ分けされています。比較的シンプルなデザインのユニフォームが中心。リーズナブルな価格帯のものを多くそろえているので、コストを抑えたいクリニックにはおすすめです。
UNITE(ユナイト)
カタログ名にもなっているunite(ユナイト)のほか、Mizuno、MICHEL KLEIN(ミッシェルクラン)、Calala(キャララ)4ブランドのユニフォームを掲載した一冊。スポーツブランドとして知られるMizuno、百貨店ブランドとして人気のMICHEL KLEINは、スポーツやファッションに疎い人でも耳にすることが多いメジャーブランドなので、スタッフも興味を持って一緒に選びたくなるはず。2022年度版は、人気ファッションディレクターとのコラボユニフォームや、従来品と比べて約38%の軽量化に成功した“めちゃ軽”ユニフォームなどの目玉アイテムも掲載。
NAGAILEBEN「Seed ℃」
外国人モデルを多く起用したオシャレなカタログです。キャラクターデザインをプリントした「miffyシリーズ」や小花柄がかわいい「リバティプリント」などのユニフォームも取り扱っているので、特に小児科クリニックにとっては参考になるでしょう。
FOLK(フォーク)
カラーバリエーションの豊富さや機能性の高さが魅力のユニフォームを多彩に紹介。巻頭特集の採用事例ページの写真は、スタッフ全員が同じユニフォームを着たときの印象が伝わりやすく参考になります。
リーズナブルなユニフォームでも刺繍を入れると愛着が湧いてくる
インターネット上にはこのほか、格安ユニフォームを数多くそろえた通販サイトも存在します。クリニックのロゴや名前を刺繍してくれるサービスを利用すれば、リーズナブルなアイテムであっても自院専用になるため愛着が湧いてくるので、利用を検討してみてもいいかもしれないですね。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2022年6月時点の情報を元に作成しています。