医療機器を安く買う方法って?|現役メーカー営業が教えるコツ

クリニックを開業・経営していく上で、医療機器をどうやって安く買うか悩まれたことはないでしょうか? 

今回は、医療機器を安く買う方法について解説します。 ぜひ参考にしてみてください。

目次
  1. 医療機器を買うルートは2つある
    1. メーカー
    2. 中古業者
  2. 最も安く買うには「中古」を狙う 
    1. 中古品のメリット・デメリット 
    2. 中古販売業者3社 
      1. 株式会社フェアーメディカル 
      2. 株式会社アローズヘルスケア 
      3. 株式会社クオンヘルスケア 
  3. 医療機器を安く買う方法は他にもある
    1. メーカーと直でやり取りをする 
    2. 複数のメーカーと相見積をしてたたく 
    3. メーカーのキャンペーンを狙う 
      1. 決算時期を狙うこと
      2. 独自のキャンペーンをチェック
    4. メーカーに対し情に訴えた値引き交渉をする 
    5. メーカーに対し複数台同時購入の意向を伝える 
  4. 医療機器を安く買うために

医療機器を買うルートは2つある

医療機器を買うとき、まず一般的なルートとして2つ挙げられます。1つは機器を製造しているメーカー、もう1つは、中古機器を取り扱う業者です。

それぞれの特徴については、以下で解説します。

メーカー

医療機器を扱うメーカーは多岐に渡っています。それぞれに特徴があり、販売している製品も様々です。購入するには、直接メーカーから買う方法や、卸業者経由で買うといった方法があります。

中古業者

中古業者での購入も、方法としては一般的です。最近の中古業者は自社で整備をしていることもあり、状態が良いものも多いです。

購入するには、直接メーカーから買う方法や、中古業者から買うといった方法があります。

最も安く買うには「中古」を狙う 

最も安く買うには中古を狙うのが有効です。

中古品のメリット・デメリット 

中古品のメリットは安く買えることです。物によりますが、通常(市場納入)価格の1/10程度の価格での購入も可能です。

たとえば筋電計の新品相場は300万円〜600万円ですが、中古品は30万円〜60万円前後(10分の1程度)で販売されているケースもあります。

一方、中古品のデメリットは「しっかりメンテナンスされているとは限らない」ことが挙げられます。 

現在、中古品のほとんどは中古業者がメーカーに点検委託を行い、動作チェックをした状態で販売されます。とはいえ、場合によっては機器精度管理まで行き届いていないこともあるのです。 

中古品を購入する際は上記メリット・デメリットを十分に理解して決断することをおすすめします。 

中古販売業者3社 

今回はご参考までに中古医療機器販売業者・3社をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。 

株式会社フェアーメディカル 

東京・名古屋・大阪を中心に、全国各地で中古医療機器の買取・販売をしている業者です。MRIやCTなど、比較的大型の機器を中心に取り扱っています。LINEなどのツールで無料買取査定などのサービスも行っています。

https://www.fair-medical.jp/

株式会社アローズヘルスケア 

「業界最高値」を謳い、中古医療機器の買取・販売を行っている業者です。整骨院開業サポートやメディカルリースバックといった独自の取り組みも展開しています。 

https://arrows-healthcare.com/

株式会社クオンヘルスケア 

コロナ対策の一環として、対面でのやり取りなしで中古医療機器の買取・査定を行っている業者です。中古品だけでなく新品も一部扱っている点が特徴です。 

https://www.quon-healthcare.com/

医療機器を安く買う方法は他にもある

医療機器を安く買う方法はほかにもあります。

メーカーと直でやり取りをする 

卸業者経由の購入の場合、メーカーから仕入れた商品に対して卸業者がマージンを乗せます。業者にもよりますが、概ね10%〜20%のマージンを乗せる業者が多いです(ex.100万の商品なら10万〜20万のマージンを乗せる)。 

しかし、メーカーとの直接のやり取りであればマージンは発生しないため、結果的に相場よりも安く購入できるケースも多いです。

複数のメーカーと相見積をしてたたく 

複数のメーカーと相見積をして、出揃った見積を元に「メーカーを徹底的に叩くこと(メーカからしたら本当に地獄です...)」も有効です。 

例えば★という商品がA社から100万で価格提示され、★の同等機種の見積がB社から120万で価格提示されたとします。 

この時にB社の機種が魅力的であれば、B社に対し、A社の価格を開示しながら「御社の機器の性能が良いから、今回御社の機器を購入しようと思っている。しかし如何せん価格が高すぎる。A社は実際100万で提示してきた。99万で提示してくれたら即決するよ。」などと交渉してみましょう。

そうすると大概のメーカーは上司などに相談(or 相談するフリ)をして価格対応してくれる場合がほとんどです。

もちろんメーカーにも製品ごとに値引き限度額がありますので、その範疇での対応となります。しかし、この方法を選択することで欲しい商品を比較的安く購入できるのです。メーカー側からしたら本当につらいものです……。 

メーカーのキャンペーンを狙う 

メーカーのキャンペーン時期を狙って安く買う方法もあります。どんな時期がお得なのか、具体例をご紹介します。

決算時期を狙うこと

各メーカーごとで異なりますが、大体は9月や3月を決算時期としています。そのため、7月~9月、あるいは1月~3月にかけて「決算キャンペーン」を展開することも多いです。

キャンペーン施策にもよりますが、値引率の目安としては、通常価格よりも30%前後安くなっているケースがあります。 

独自のキャンペーンをチェック

「台数限定キャンペーン」や「他社更新キャンペーン」など、メーカー独自のキャンペーンを狙うのもポイントです。

メーカーだけでなく卸業者が情報を持っているケースもありますので、お知り合いの卸業者がいれば、直接問い合わせてみると、お得な情報が得られるかもしれませんよ。

メーカーに対し情に訴えた値引き交渉をする 

例えば医療機器が故障し、後継機種を検討することになったとしましょう。その際に後継機種の見積を取った段階でこう言うのです。 「御社の製品を10年以上長く大事に使ってきた。買い替え後も、御社の製品を長く使っていくつもりだ。だから値引きしてほしい」 

こういった切り口にメーカーは弱いです。長く使っていただいたユーザーに恩義を感じているからです。このように値引き交渉すると高確率で値引きしてもらえるでしょう。

メーカーに対し複数台同時購入の意向を伝える 

例えば「AEDを2台でなく、3台買うからもっと値引きしてほしい」という具合に、同一製品を複数台購入するので安くして欲しい旨を伝えるのです。メーカー側もこれを言われると値引きせざるを得なくなります。 

また「AEDをAクリニック、Bクリニックと一緒に3台買うからもっと値引きしてほしい」という具合に、お知り合いの医師と共同購入する旨を伝えて値引き交渉するのも効果的です。

なぜなら、メーカーはより多くの施設で機器導入シェアを取りたいと考えているからです。こういったメーカー事情も踏まえて価格交渉すると、より安く買えますよ。

医療機器を安く買うために

今回は、医療機器を安く買う方法について様々な事例を挙げて解説しました。医療機器を安く購入するための手段は様々です。

中古品を購入したり、メーカーと直接取引をしたり等、様々な手段を取ることで医療機器を安く導入できるのです。 ぜひ参考にしてみてください。 

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執筆 医療ライター ゆし

医療機器メーカー(東証プライム市場上場)の営業職に約9年間従事。薬機法管理者資格、YMAA認証マーク取得。クリニック開業サポート・医院継承サポート実績あり。
日々、多くの医師やコメディカルと関わり合いながら仕事しています。


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