
診療報酬の点数は、通常、2年に一度見直されています。なぜなら、医療の進歩や日本の経済状況によって、点数の適正値が常に変動するからです。そのため、仮にすべての点数を暗記したとしても、2年後にはその知識や十分には活用できなくなります。そこでおすすめが、最新の診療報酬点数や改定のポイントをまとめた書籍です。今回は、そのなかでも特によく読まれているものを紹介します。
- 「医療辞事典・白書」カテゴリベストセラー1位『診療点数早見表2022年4月現在の診療報酬点数票』(医学通信社)
- 請求・点数業務での調べものに役立つ! 『ビジュアル速解 診療報酬・完全攻略マニュアル 2022-23年版』(医学通信社)
- 「医療事務関連書籍」カテゴリベストセラー1位『2022年版 医療事務[診療報酬請求事務能力認定試験(医科)]合格テキスト&問題集』(日本能率協会マネジメントセンター)
- 院内研修で役立つ資料をダウンロードできるQRコード付き『2022年度診療報酬改定対応 「重症度、医療・看護必要度」解説書』(公益社団法人 日本看護協会)
- 調剤学カテゴリベストセラー1位『令和4年版保険調剤Q&A 調剤報酬点数のポイント』(日本薬剤師会)
- Kindle版も人気『医科診療報酬点数表 令和4年4月版』(社会保険研究所)
- オンライン診療や電子処方箋に関するガイドラインは頻繁に改定されるので、厚生労働省のサイトや医療系のまとめサイトをこまめにチェックしよう!
「医療辞事典・白書」カテゴリベストセラー1位『診療点数早見表2022年4月現在の診療報酬点数票』(医学通信社)
「医療辞事典・白書」カテゴリで2022年9月23日時点ベストセラー1位にランクイン。「2022年4月の診療報酬改定による変更部分すべてにマーキングして、関連規定をすべて収載しているため、この1冊で保険請求に関する知識を網羅することができます。点数・要件をまとめた「診療報酬一覧表」も収載されているので、必要な情報をすばやくピックアップしたいときにも役立ちます。
請求・点数業務での調べものに役立つ! 『ビジュアル速解 診療報酬・完全攻略マニュアル 2022-23年版』(医学通信社)
診療報酬点数表(2022年4月時点)の全項目の点数・注加算・施設基準・対象疾患・併算定の可否・包括項目などを一覧表に記しているため、請求・点数業務で調べたいことがあるときにも重宝します。「新型コロナ臨時・特例措置」ももちろん総まとめ。点数検索のスピードが飛躍的にアップします。
参照:『ビジュアル速解 診療報酬・完全攻略マニュアル 2022-23年版』
「医療事務関連書籍」カテゴリベストセラー1位『2022年版 医療事務[診療報酬請求事務能力認定試験(医科)]合格テキスト&問題集』(日本能率協会マネジメントセンター)
令和4年の診療報酬・薬価大改正に完全対応。診療報酬請求事務能力認定試験の対策教材として出版された書籍です。図表と演習問題で頻出事項をポイント解説した「第1章」、実技試験対策として、実際のレセプト作成問題とオリジナル問題を扱う「第2章」、学科試験対策として、各分野の過去問題を出題頻度順に並べた「第3章」で構成されているため、試験勉強の要領で知識を身につけやすいでしょう。
参照:『2022年版 医療事務[診療報酬請求事務能力認定試験(医科)]合格テキスト&問題集』(日本能率協会マネジメントセンター)
院内研修で役立つ資料をダウンロードできるQRコード付き『2022年度診療報酬改定対応 「重症度、医療・看護必要度」解説書』(公益社団法人 日本看護協会)
2022年度診療報酬改定における「重症度、医療・看護必要度」の「評価票」「評価の手引き」を全文掲載。前回改定からの変更点をマーカー付けして示したうえで、改定内容に伴うポイントを整理しています。さらに、出版元である日本看護協会が作成した、院内研修で役立つ資料をダウンロードできるQRコードも掲載されています。
参照:『2022年度診療報酬改定対応 「重症度、医療・看護必要度」解説書』
調剤学カテゴリベストセラー1位『令和4年版保険調剤Q&A 調剤報酬点数のポイント』(日本薬剤師会)
現場で生じる疑問や質問をもとに、調剤報酬上の解釈と算定の仕方をQ&Aにまとめた一冊です。保険調剤をおこなうにあたっての定番書籍として、1999年の初版から定評があります。あまり多くはありませんが、院内処方をおこなっているクリニックなどには一冊あると便利でしょう。
Kindle版も人気『医科診療報酬点数表 令和4年4月版』(社会保険研究所)
Kindle版も販売されているため、必要なときにスマホやタブレットから参照しやすいのが一番のメリット。出先で空き時間に勉強することが多い人などにもおすすめです。医科診療報酬点数表は、「基本診療料」「特掲診療料」「介護老人保健施設入所者に係る診療料」「経過措置」で分類されているため見やすさも抜群。「食事療法および生活療養の費用額算定表」などもわかりやすくまとめられています。
オンライン診療や電子処方箋に関するガイドラインは頻繁に改定されるので、厚生労働省のサイトや医療系のまとめサイトをこまめにチェックしよう!
参考書籍としてすぐれたものはいくつかありますが、いずれにしても、書かれていることすべてを頭に入れるのは至難の業。よくおこなっている処置に関しては自然と点数も覚えるかもしれませんが、滅多におこなわない処置に関しては、逐一調べることなしにはわからなくても当然です。ただし、前回からの変更点のなかでもとりわけ大きく変わったポイントなどは、変更時には必ずweb記事などで取り上げられます。普段、医療関連のサイトなどをチェックする習慣がないにしても、改定がおこなわれたタイミングなどは、意識して確認するようにするといいかもしれません。また、そもそも昨今はオンライン診療や電子処方箋に関するガイドラインはかなりの頻度で改定されているので、厚生労働省の新着情報などは普段からこまめにチェックしておくことがおすすめです。後から気づいて申請書の大幅な書き直しなどが発生することのないようにしてくださいね。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2022年11月時点の情報を元に作成しています。