事務スタッフ退職時に活用を検討したい「レセプト代行」とは?

レセプトを担当していた事務スタッフが辞めるとなると、「レセプト請求作業ができる人がいなくなるから急いで次を探さないと!」ということになり得るでしょう。しかし、急な退職などであれば、すぐには新しい人材が見付からない場合もあります。そうした場合には、「レセプト代行サービス」を利用するのも一手です。事実、ここ数年でレセプト代行サービスを利用するクリニックは増えています。そこで今回は、レセプト代行サービスの利用が増えている理由や、サービスを提供している会社を紹介していきます。

目次
  1. レセプト代行とは?
  2. レセプト代行サービスの利用が増えている理由
    1. 最低限の人数で運営しているため人手を回せない
    2. 熟練の医療事務がなかなか見つからない
    3. スタッフが辞めやすく、次の人材が決まりにくい
    4. 診療報酬改定が多い
    5. 報酬の取り漏れや返戻を防ぎたいとの考えから
    6. 社会保険診療報酬支払基金が2022年度中にレセプトの9割をコンピューターで審査することを目標にしている
  3. レセプト代行サービスを提供している会社
    1. ソラスト「遠隔リアルタイム医療事務 リモート医事サービス」
    2. ニチイ学館「遠隔医療事務サービス~NichiiConnect~」
    3. メディカルタクト「レセプト請求業務(診療報酬請求代行)」
    4. MJメディカル「レセプト管理」
  4. レセプト代行サービスを使っているクリニックからはどんな声が上がっている?
  5. レセプト作成や返戻対応業務のアウトソーシングにより空いた時間を他の業務に当てられる

レセプト代行とは?

レセプト代行とは、名前の通り、レセプト業務の外注サービスです。レセプト業務をしっかりとこなせる人手が不足しているときのほか、「開業したばかりで診療報酬算定をまだ十分に理解できていない」「算定漏れ・返戻・原点が多い現状を改善したい」といったときにも役立ちます。また、従来の業務とは異なる業務を取り入れる際、たとえば在宅医療にも進出したことなどによって不明点が出てきたときなどにも、サポートしてもらえる心強い存在です。

レセプト代行サービスの利用が増えている理由

近年、レセプト代行サービスの利用が増えている主な理由は以下の通りです。

最低限の人数で運営しているため人手を回せない

医療事務を雇うことは考えず、最初からすべてレセプト代行業者にお願いしているというクリニックもあります。すべてプロに任せるのであれば、ドクターはカルテ記載をおこなうだけで確実なレセプトができあがるので、レセプト請求に関する悩みやストレスは大幅に削減できるでしょう。

熟練の医療事務がなかなか見つからない

医療事務の仕事は資格がなくてもできる仕事です。とはいえ、有資格者も一定数いるため、有望な人材はすぐに就職・転職先が決まりがち。「レセプト請求作業に精通している医療事務がほしい」というときに限って見つからないことも多いでしょう。

スタッフが辞めやすく、次の人材が決まりにくい

職場の人間関係や雇用条件などに問題があると、医療事務に限らずスタッフが辞めやすくなります。しかも、スタッフ同士が対立してピリピリしている様子や、雇用条件に納得いっていないスタッフがいつも不機嫌な顔をしていたりすると、ネガティブな雰囲気が患者にまで伝わり、よくない口コミがつくこともあります。そうなると、今度はその口コミを見た求職者が応募を控えるというマイナスのループが生まれます。結果として、優秀な医療事務も見つかりにくくなるというわけです。

診療報酬改定が多い

診療報酬は、定期的に内容や点数が適切であることが見直しすることが必要です。原則として、薬価については1年に1回、その他の報酬は価格については2年に1回見直しが実施されるため、最新の診療報酬に対応した参考書籍などを購入しても、また2年後には新しいものを買い直すこととなり、その作業のみを担当してくれる人に任せたほうが効率的だと考えるようになるのが自然な流れかもしれません。

報酬の取り漏れや返戻を防ぎたいとの考えから

最新の診療報酬をきちんと把握していなければ、診療報酬を取り漏らしてしまうことがあります。また、返戻があると追加作業が発生するため、時間をロスすることになります。それを防ぐために、最初からレセプト代行サービスを利用したいと考えるクリニックも多いようです。

社会保険診療報酬支払基金が2022年度中にレセプトの9割をコンピューターで審査することを目標にしている

膨大な毎月のレセプトを自動化すべく、社会保険診療報酬支払基金が原審査査定のコンピューターチェック化を進めています。そうなると、これまでは看過されていた査定・返戻対象のレセプトも、機械が一定のルールに則って行うため、見逃しがなくなり、査定率が上がると言われています。。

レセプト代行サービスを提供している会社

続いては、レセプトのアウトソーシングを請け負っている会社を紹介します。

ソラスト「遠隔リアルタイム医療事務 リモート医事サービス」

レセプト業務のほか、受付業務や会計業務のアウトソーシングも請け負っています。すべての業務は、医療現場とリモート医事サービスセンターとをコミュニケーションツールで連携することでおこなわれますが、デバイスはもちろん、リモート医事サービスセンター内でも高度なセキュリティ対策が取られているので安心です。

ニチイ学館「遠隔医療事務サービス~NichiiConnect~」

契約医療機関約8,000施設の実績を誇るサービスです。診療報酬計算やレセプト点検・修正、査定返戻対応などの診療報酬にまつわる作業だけでなく、日々の業務を通して発見したクリニックごとの課題の改善策を一緒に考え、医療サービスの品質向上に取り組んでくれることも大きなポイントです。

メディカルタクト「レセプト請求業務(診療報酬請求代行)」

レセプトの精度向上とスタッフ教育を任せられるため、クリニック内での作業時間短縮と効率化を図ることができます。また、電子カルテの機能を最大限活用して請求業務をおこなうため、システム導入費用などは不要です。

MJメディカル「レセプト管理」

独自システムを用いたロジカル点検および経験に基づく目視の点検によって、検査や薬剤に対する病名漏れだけでなく、症状詳記や、増点につながる加算の算定まで、さまざまな角度からチェックしてもらえます。

レセプト代行サービスを使っているクリニックからはどんな声が上がっている?

上記に紹介したサービスのうち、ソラストの「遠隔リアルタイム医療事務 リモート医事サービス」を利用しているクリニックからは、「算定業務が楽になったのはもちろん、繁忙期にスタッフが休んだとき、リモート医事サービスを利用することでなんとか乗り切ることができた」「アウトソーシングの利用は、新たなノウハウを吸収することにもつながるので、活用する意義は大いにあると思う」などの声が上がっています。

レセプト作成や返戻対応業務のアウトソーシングにより空いた時間を他の業務に当てられる

レセプト代行サービスに興味があるものの、「がんばれば自院でできなくはないことにお金をかけるのはもったいない」と考えるクリニックも多いかもしれません。しかし、アウトソーシングによって空いた時間を他の業務に当てられることを考えると、時間的にも金銭的にも損になることは少ないはず。一度利用することで自院での作業の改善点が見付かることもあるので、まずは気軽に相談するところからはじめてみるのもいいかもしれませんね。

Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、