整骨院・接骨院の効果的な集客方法とは?|現役の開業院長が失敗談を交えて紹介

整骨院・接骨院を経営していると、誰しも集客について悩まれていると思います。特に近年、整骨院・接骨院の数は増加し、過当競争が激しくなってきました。とはいえ、生き残っていかなければなりません。

そこで今回は、整骨院・接骨院の効果的な集客方法について、筆者の経験談をもとに、失敗も交えて解説していきたいと思います。この記事が皆さんのヒントになれば幸いです。

チラシの作成・ポスティング

チラシの作成・ポスティングをおすすめする理由としては、1番はやはり配布した数からどのぐらい反響があったか分かりやすい点です。反響が悪かったら内容や見せ方もすぐに変更して試せますし、定期的にポスティングしてみて、反響が良いものが分かるとより集客に役立つものが作れます。

もちろん、チラシのデザインなのか、チラシに書いてあるキャンペーンなどの施策が好評なのかも見極める必要はありますが。

チラシの見せ方で言うと(あくまでも筆者の経験ですが)、二つ折りにしたときに見やすいよう、A4の用紙で横向きに作成すると評判が良かったです。

反対に、以下のようなチラシは反応が良くありませんでした。

多くの原色が使用されていて統一感がない

どこが大事な部分か分からないのかもしれないですね。目もチカチカしますし。やはり多くても3色程度のシンプルなものだと反応がいい傾向にあります。

文字ばかり書いてしまっている

文章でだらだら説明しても、あまりじっくりとは読んでもらえません。ぱっと見でわかりやすいものを配ったときの方が良い反応をいただきました。できるだけ図やイラストを使ったり、書く内容を絞る必要があります。

受付時間が書いていない、わかりづらい

営業時間の有無によっては「そういえばあそこの整体この時間やってるよね、じゃあ行ってみようかな」「仕事終わりまでやってるみたいだし、あとで行こう」と思ってもらえるチャンスを逃しかねません。しっかりとわかりやすく書きましょう。

イラストはあるが写真が全くない

院の雰囲気がある程度分からないと、なかなか足を運びにくい心理があるのだと思います。確かに、初めて行くお店ってどんなところなのか気になりますよね。1枚でもいいので、なるべく院内の雰囲気がわかるような写真を用意しておきましょう。

ウェルカムボードの設置

通行人の目に留まるよう、院外の人通りのあるところにウェルカムボードを設置するのもおすすめです。

ウェルカムボードを作成・設置するときにも、必ず「何を伝えたいのか?」をしっかりと決めて、目的を持って作成してください。具体的にどんな内容がいいのか?については以下でまとめました。

伝えたい事をシンプルに書く

筆者は、ウェルカムボードの目的として、何かお得なキャンペーンや割引を伝えるものとは考えておりません。院の魅力を伝え、院の事を分かってもらうためのツールと捉えています。

ウェルカムボードを設置し始めたとき、色々書こうとボードいっぱいに文字を書いていましたが、なかなか立ち止まる人がいませんでした。そこで、パッと見たら分かるよう、院の強みだけを大きく書きました。

実際に筆者の院では「外傷施術は当院にお任せください!」や「痛みに強い鍼灸整骨院!」など「自分が最も自信のあること」をアピールしています。高齢者やサラリーマン、学生が通られるため、何が強みなのか・他の整骨院・接骨院と何が違うのかすぐ分かるように考えた結果、外傷や痛みに困っている方がよく足を運んでくれるようになりました。

これも、地道ではありますが大事なブランディングの1つかなと感じています。

イラストや写真は3個までにする

沢山のイラストや写真があると、見るところが多くなり歩きながら見ることができません。自転車に乗っていていても分かるよう大きく配置することが大切です。

特に施術者の顔写真・施術風景・院内写真があれば、院の魅力が伝わりますのでおすすめです。

配色は黒を除いて3色までにする

色をたくさん使って目立つように!…という気持ちはわかりますし、カラフルなのはたしかに綺麗です。しかし、「一番伝えたいこと」がなんなのか、わかりづらくなってしまうものでもあります。

先にも書いたように、筆者の場合は「自院で最もアピールしたいこと」だけに絞って、明るい赤黄色で書きました。そうすることで、色のある部分に目が行きやすく、パッと見たら院の強みが分かるように工夫しました。

そのほか色で気を付けるべきことは、「ボードの色と同系色を使わない」ことです。学生のとき、黒板に緑や青のチョークで書いた文字は少しみづらかった、なんて経験をしたことのある人も多いと思うのですが、まさにそれと同じで、単純に視認性が悪くなってしまうためです。

ボードの大きさとしては、筆者はA2サイズ(タテ:約60cm×ヨコ:約40cm)のものを使用しています。屋根のない所に置く場合は、透明なビニールをかぶせる等の雨対策を忘れないようにしましょう。

作成方法としては、手書きでも印刷でも、どちらでも良いと思います。

イラストが得意な方は手書きでも良いですし、苦手であればワード・パワーポイント等のツールを使用し印刷するのも良いです。

 

Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)の作成

これも必須なことの1つですが、Googleビジネスプロフィールのページ作成は必ずしておきましょう。

公開方法は簡単で、Googleアカウントページからビジネス情報を入力すれば情報開示ができます。

※Googleビジネスプロフィールの作り方はこちら

公開すべき情報としては以下があります。

  • 受付時間(昼休憩がある場合は午前・午後に分けて)
  • 施術内容
  • 休日
  • ホームページのURL
  • SNS(LINE・Instagram・Twitter等)
  • 予約サイト(運営しているのであれば)など

その他、施術者・院内・施術中の写真があれば、より集客に繋がります。特に写真が大切で、院内写真はもちろん、施術している写真や施術者の写真があれば、お客さんとしてもイメージが湧きやすく、来院してもらいやすくなります。

筆者の場合、情報公開して1ヶ月程で1日1000回も表示されていました。それだけGoogleマップ上で表示されているということ(つまり自院の潜在顧客がそれだけいることの証でもあります)です。お客さんとの接点を少しでも多く持つためにも、しっかり情報を公開しておきましょう。

 

ホームページ作成・運用

ホームページも今や多くの治療院や整体院が作成していますね。Web上の情報提供の機会を設けておくためにも、やはり作成しておいた方がいいでしょう。

ただ、ホームページ(Webサイト)は「一度作ってしまえば放置しておいてもOK」というものではありません。

ご存じかもしれませんが、Googleをはじめとする検索エンジンには、検索者の意図に沿った検索結果を出すシステムが働いていて、そのシステムに評価されやすいコンテンツを作ったりする対策のことを総じてSEO(Search Engine Optimizationの略。日本語では検索エンジン最適化)といいます。

Webサイトを運営・活用する上では欠かせないSEOですが、その方法についてはあらゆることが言われており、そのどれが最も最適な手段なのか?については様々な議論が交わされているものでもあります。専門家によっても意見が分かれることも多く、よって「整体院はこれが正解!」とは言えません。

ですのでこの記事ではその方法について、筆者が普段行っていることを紹介する形としたいと思います。

最新情報はマスト

まず、「最新のお知らせ」は必ず投稿するようにしています。たとえばお盆休みや年末年始等の長期の休みや、研修や用事等で営業時間の変更を行う場合は、必ずホームページでお知らせを行うようにしています。

施術内容を解説

またブログの更新についても工夫をしていて、筆者の場合は、外傷や整形外科疾患を得意としているため、それに関する症状・施術・固定・後療法の説明に加え、自費施術に関する内容もアップして、どのような施術を行っているか具体的な説明文を書いています

1記事あたりの文章量は大体500字程度ですが、必ず「何がどうなったのか?」がわかるような術前・術後の写真を入れるようにしています。投稿をアップする時間帯は決めていませんが、投稿を忘れないように、時間を見つけて、アップできるときに行っています。

投稿は定期的に行う

投稿間隔は毎日が一番ですが、ハードルが高いので筆者は曜日を決めて、最低週2回投稿しています。やはり院の強みを投稿した方が、ホームページを見たと言って来て頂いた方が多くなりました。

アクセス数自体も少しずつ伸びていることや、実際に「ホームページを見て来ました」というお客様も多いことなどから、定期的な更新を地道に続けることはやはり重要なことになっていると感じています。

 

LINEの活用法について

集客には、SNSの運用も欠かせません。様々なSNSがありますが、筆者はLINEをおすすめします。理由としては、他のSNSと比べて使用しているユーザーの年齢層が広いためです。

電話番号でアカウントが作成できる個人アカウントも使いやすいですが、LINE公式アカウント(旧:LINE@)の方がおすすめです。こちらの方が個人アカウントと違い、患者が登録した際のメッセージを作れたり、友達にメッセージの一斉送信ができたり、クーポン券を発行できたりしますので、集客にとても使いやすいです。

友達登録について

LINE公式アカウントを運用するには、まずは友達を増やさないといけません。まずは既存のお客様にQRコードで追加してもらいましょう。新規のお客様にも、できる限り友達追加をしてもらえるよう、登録してもらうメリットをしっかりと伝えることが大切です。

筆者の場合、問診票や予診票等の目につきやすいところにQRコードを印字しています。また、ホームページ・Instagram・Googleビジネスプロフィール等、他のツールからも友達追加してもらえるように案内を掲載しています。

実際に、1ヶ月に5件程度ですが、友達追加・お問い合わせをいただいています。

送信するメッセージの内容について

筆者はお休みの日や営業時間の変更を知らせる等でもLINEを活用していますが、その際には主に一斉送信の機能を使います。施術期間が空いた方に対しては、来院後の症状をお尋ねしたり、初検料がかかるまでの日付をお伝えしたりして、再来院につながるような案内をお送りしています。

メッセージの送信時間については、一斉送信は朝に、個別メッセージの際は、その方がいつも来院される時間帯で送ります。理由としては、来院される時間≒時間に余裕があるとき、だと思いますので、見ていただける可能性が高いと考えているためです。

こうした取り組みのおかげで、1ヶ月以上間隔が空いたり、2~3回来院の後にリピートしなくなってしまう、というケースが以前と比べて20%程減少しました。

初回の登録メッセージについて

初回の登録メッセージは、登録していただいた感謝の言葉・LINEの活用方法の説明・クーポン発行の旨・他サイトへの誘導があります。筆者の場合、「ご来院いただき誠にありがとうございます」などの感謝の言葉の後に、お知らせ・最新情報・初検料が掛かる日付、予約サイトのURLなどを記載してアクセスしやすいようにしています。

結果的に予約もばらけ、店内の混雑や待ち時間もへった上に、「予約がいっぱいで治療を受けられなかった」等の理由でお客様が離れてしまうケースも防げています。

クーポン発行について

LINE公式アカウントの大きな特徴として、「クーポンを発行できること」があります。

整骨院・接骨院の安定した運営にはやはりリピーターの存在が必要不可欠。ですので、一度来て頂いたお客様に対しても、また足を運んでもらえるようなクーポンを発行します。筆者の場合、単価の安い物品(クリームやせんねん灸等)を小分けにし、それを施術時にプレゼントするクーポンを発行したら評判が良かったです。多くの方が使用していただき、数日で患者数が増加しました。

クーポンの使用率は、LINE公式アカウントの管理画面で確認できますので、施策の効果確認に活用していきましょう。

自院に合った集客に力を入れよう

集客方法は多種多様ありますが、開業後は本当に苦労しました。何が正解かも分かりませんし、当時は参考サイトも無かったため、試行錯誤を重ねました。

上記で紹介した以外では、地域イベントに参加することも良い集客方法かなと思います。PTAの球技大会に参加して顔見知りになっておくと、後でどこかを痛めたときなどに来院してくれることがありましたので。

今回紹介したように様々な集客方法はありますが、根っこは「患者満足度を上げること」なんだと感じています。

施術後の効果確認ひとつ取っても、「良くなりましたか?」と口頭で聞くのではなく、何か施術前に痛かった動作をもう一度してもらい、施術効果を身体で実感してもらうようにしています。口頭で聞いても、すべての方が本音で答えてくれるとは限りません。時には建前も使いながら回答しているはずです。なので、本当に良くなっているのか患者も施術者も分かりません。

このような日々の地道な積み重ねによって、長期的な集客に繋がると感じています。

ただ、1人であれこれ考える時間がなかったり、何から始めればいいのかわからない…という方もいると思います。そんなときは、集客の専門家やコンサルタントを頼ってみると、いろいろなアイデアをもらえるのではないかと思います。

集客に悩んだときは是非この記事の内容を活用していただき、自院の運営・経営に役立てていただければ幸いです。

患者を集める・患者数を増やす、クリニックのファン化をオールインワンで実現

特徴

・創業事業のSEOで磨き上げたアルゴリズム分析による精度の高い内部最適化と効果の高い外部対策により、上位表示施策97%の実績 ・カスタマーサクセスによるきめ細かく手厚いフォロー体制 ・社内で開発しているため、アップデートが速い ・GMOインターネットグループが保有する豊富なドメインなど上位施策に必要な資産の活用が可能

その他特徴

集患支援 実績多数 セキュリティに強い

対応業務

SEO対策 リニューアル

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、

田口 康平

執筆 Set Bone Office 代表 | 田口 康平

柔道整復師・鍼灸師・柔道整復師専科教員として鍼灸整骨院で院長をする傍ら、柔道整復師・鍼灸師に関する情報提供の一環としてのWebコンテンツ作成や商品監修、アプリ開発監修等を行っている。


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