クリニックが電子カルテを導入する際の難所・後悔するポイント

電子カルテを導入するクリニックは年々増えていますが、一方で、はなから導入する気がないクリニックも一定数存在します。理由はさまざまですが、そのなかには、「パソコンが苦手だから電子カルテの導入はあり得ない」と考えているクリニックもあるでしょう。では、実際のところ電子カルテの導入は難しいのでしょうか? 今回は、特に電子カルテに対して苦手意識が強いクリニックにとって難所となりえるポイントや、導入したことを後悔しがちなポイントをお伝えします。

目次
  1. 導入検討時~導入までの間の難所・後悔ポイント
    1. 電子カルテを選ぶ基準がわからない
    2. 事前に買ったPCのスペックが足りない
    3. 予想より電子カルテの金額が高い
    4. 電子カルテを選ぶ時間が足りない
  2. 導入時の難所・後悔ポイント
    1. 持っている機器と電子カルテの連携ができない
    2. 以前使っていた電子カルテからの乗り換えがうまくいかない
  3. 導入後の難所・後悔ポイント
    1. 電子カルテのメーカーのサポートが充実していない
    2. 運用フローと電子カルテのフローががなかなか整わない
    3. 解約したいが違約金・縛りがネック
    4. 電子カルテのサーバーが安定していない
    5. レセプト請求でつまずいた

導入検討時~導入までの間の難所・後悔ポイント

まずは、導入前の時点での難所および後悔ポイントをみていきましょう。

電子カルテを選ぶ基準がわからない

電子カルテを導入するのが初めての場合などは特に、種類が多すぎて何を基準に選んだらいいかわからないという場合があるでしょう。メーカーによって機能や使い勝手がさまざまで、より理想に近いものを選ぶことができるのはいいことではありますが、選ぶ基準がわからない人にとっては、多すぎることもネックとなり得ます。その場合は、電子カルテメーカー数社にコンタクトをとって、直接、どんな基準で選べばいいのか、そのメーカーの売りは何なのか、その機能があるとどんなふうに業務を効率化できるかを教えてもらうといいでしょう。

事前に買ったPCのスペックが足りない

電子カルテを決める前にPCを導入してしまっている場合、使いたい電子カルテが見付かったものの、PCのスペックが足りなくて導入不可なことがわかり、パソコンを先に買ったことを後悔することがあります。また、電子カルテによっては、Mac/Winの指定があるものや推奨ブラウザがあるものもあるので、電子カルテの導入を予定しているなら、まずは電子カルテを決めてからPCを選ぶことが理想的です。

予想より電子カルテの金額が高い

導入したいと考えている電子カルテの価格が高ければ、導入前の時点でつまずいても当然です。しかし、最近は手ごろな価格で導入できる電子カルテが増えています。なかには、初期費用ゼロ円のものもあるくらいです。また、電子カルテにはオンプレミス型とクラウド型がありますが、クラウド型であれば自社でサーバーを用意する必要がないことから、初期費用・月額費用ともに抑えることが可能です。しかも、利用料が安いからといって機能が不十分であるということはなく、常に改良を続けている電子カルテメーカーもさまざまに存在します。

電子カルテを選ぶ時間が足りない

余裕を持ったスケジュールで開業準備を進めていない場合、さまざまなことを短期間のうちに決めていかなければならなくなり、結果として、十分に比較検討しないまま選ぶこととなり、後々「あっちを選んでおけばよかった」と後悔しがちです。そのため、たとえば「元のクリニックが急いで継いでくれる人を探していた」などのやむを得ない事情がある場合を除き、開業準備には時間をかけることが望ましいといえます。

導入時の難所・後悔ポイント

続いては、導入時の難所および後悔ポイントをみていきましょう。

持っている機器と電子カルテの連携ができない

電子カルテが紙カルテよりすぐれている点のひとつが、さまざまな機器と連携できることにあります。検査結果もレセプトもひとつに集約して管理することができるため、うまく活用すれば業務効率が飛躍的に上がります。しかし、各種機器との連携がうまくいかなければ、業務が効率化するどころかストレスが溜まる一方。こうした事態を防ぐために大切なのは、まず、導入前に連携可能な機器についてしっかり確認しておくことです。また、確認して連携可能とわかったうえで連携作業を進めるにしても、ITが苦手でうまく設定できないという場合もあるでしょう。その場合は、メーカーのサポートを利用することがおすすめです。

以前使っていた電子カルテからの乗り換えがうまくいかない

他メーカーの電子カルテから乗り換える場合、コンバートがうまくいかないケースもあります。スムーズに乗り換えできずに悩むことがないよう、導入前に乗り換え先の電子カルテメーカーにしっかり確認しましょう。メーカーによっては、移行作業をすべて請け負ってくれることもあります。

導入後の難所・後悔ポイント

続いては、導入後の難所および後悔ポイントをみていきましょう。

電子カルテのメーカーのサポートが充実していない

電子カルテメーカーのなかには、サポート体制が整っていないところもあります。といっても、整っていないことがよくないというわけではありません。なかには、「ゼロ円で利用できる代わりにサポートにはお金をかけないよ」というスタンスのところもあるからです。そのため、自院がサポートを重視するなら、サポート体制が整っているメーカーの電子カルテを選ぶことが得策。また、サポートセンターの稼働時間やサポートの方法はメーカーによって異なるので、自院が求めているサポート体制であるかどうかも、事前にチェックしておきたいところ。たとえば、土曜日にも診療しているクリニックであれば、土曜日もサポートセンターが稼働しているほうが安心といえるでしょう。

運用フローと電子カルテのフローががなかなか整わない

もともと紙カルテを使っていたクリニックなどは、電子カルテに慣れるまでの間は、運用フローが乱れてしまうこともあるかもしれません。それを防ぐためにも、まずはトライアル期間を設けて紙カルテから徐々に移行していくなど工夫することが望ましいでしょう。

解約したいが違約金・縛りがネック

電子カルテのなかには、スマートフォンなどと同様、契約年数に関して縛りがあるものもあります。そのため、他メーカーに乗り換えたくなった場合、違約金が発生することを煩わしく感じてしまうかもしれません。そうした事態を防ぐためにも、納得いくまで比較検討して、解約したくなることのない、理想の電子カルテを選ぶことが大切です。

電子カルテのサーバーが安定していない

電子カルテを導入したはいいものの、サーバーが安定していなくてたびたび診療を一時停止せざるを得ないようだと、ストレスは溜まる一方です。ただし、もともとは自院にサーバーを置くオンプレミス型は安定した運用が可能で、クラウド型はサーバーが安定しないこともあると言われがちでしたが、最近は各メーカーも対策を打っているため、サーバーの安定性に関してはほとんど心配無用であるといえます。

レセプト請求でつまずいた

操作がおぼつかないクリニックにとっては、オンライン請求などレセコンを活用してレセプト業務をおこなうことは、さらにハードルが高く感じられるかもしれません。その場合は、レセコンを提供しているメーカーのサポートを頼るといいでしょう。ただし、診療報酬のチェックまでは依頼できないので、診療報酬チェックに自信がない、もしくはそこまで時間をかけられないクリニックは、レセプト代行を利用するのも一手。「ニチイ学館」をはじめ、レセプト代行を請け負っている業者はいくつかあるので、電子カルテ導入時に、メーカーに相談してみるのも◎! 競合がどのように業務を進めているかを教えてもらうこともできるので、導入検討時にはぜひ各メーカーに相談を持ち掛けてみてくださいね。

参照:ニチイ学館「医事業務を外注したい」

Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、