初めまして。株式会社メディカルリンクという会社の代表をしています、ラリホと申します。現役医師として、普段は臨床も行っています。
現在、日本国内のクリニックにおいては「クリニックホームページ内に掲載されている採用情報があまりに少なすぎる」という事実があります。その結果、直接応募(クリニックホームページから直接採用応募が来ること)の獲得が難しくなっています。
「とりあえず募集していることは書いているけど誰も応募してくれない」「クリニックのホームページなんて求職者は誰も見ていないんじゃないか」「採用にはお金がかかるのが当たり前」
今回の記事は、こう思っている先生方に是非ご覧頂きたい内容となっています。
【結論】クリニックホームページから採用応募を得るために必要なこと
はじめに、この記事の結論から申し上げます。クリニックホームページ内の求人募集のページでは、以下の内容を満遍なく掲載することが重要です。
- 院長メッセージ(求職者向け)
- クリニック概要
- 数字で見るクリニックデータ(平均年齢など)
- 研修制度
- 福利厚生
- 求める人物像
- スタッフインタビュー
- 各募集職種の募集要項
- 各募集職種の1日の流れ
- 採用に関するよくある質問
- エントリーフォーム
上記内容が不足なく記載されていれば、求職者はクリニックで働くイメージが持て、結果的にクリニックに対する安心感と信頼感につながり、、ホームページからの応募に繋がりやすくなります。
メールアドレスと「こちらまで連絡お待ちしております」というだけの求人募集のページとは雲泥の差があると言っていいでしょう。
株式会社メディカルリンクでは「求職者が求める情報やコンテンツを丁寧に打ち出していけば、ホームページからの直接応募が有意に増加する」という事を自社サービスを通して立証できています。
クリニック求人専門サイト制作「メディカルリンク」
メディカルリンクは、現役医師が代表を務め、クリニック・病院に向けてパッケージ型採用サイト制作、採用LP制作、広告運用支援を行っている企業です。豊富な機能と高いデザイン性を両立したサイトパッケージを、競合他社より圧倒的低価格でご提供します。 実績に基づいた制作ノウハウで設計から実装まで一気通貫で丸投げも可能。事業発展を人材の面から底上げします。
詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。
今後、求職者は地域の競合他院に流れていく
民間企業では当たり前になってきていますが、年々採用コストが高騰していくなかで、「自院で直接採用するための対策をしよう」と考えるクリニックも増えてきています。
人材紹介料を払えてしまう医療機関も多いことや、医療業界の封建的なところもあり、、直接採用の対策をする医療機関は多くはありません。
しかし、高い確率で今後増加してくることが予想されます。
そうなってくると、地域の住民数という「パイ」が変わらないのであれば、人材の獲得競争になったときに、対策をしているクリニックと無対策のクリニックではハッキリと勝ち負けが分かれます。
逆にいうと、「うまく対策すると競合に大きく差をつけられる状況」でもあります。今後に向けて、クリニックホームページを求職者用にもしっかり対策しましょう。
また、なぜクリニックホームページを充実させることで直接応募が増えるかについては前記事で詳しく述べているのでこちらをご覧ください。
>>クリニックの採用が厳しくなる時代でも勝てる採用方法を徹底解説!
ホームページの情報が薄くなる原因
求職者の多くは、Indeedなどの求人媒体や人材紹介のエージェントに紹介で認知したクリニックを、自分の持っているスマホで調べます。
自分が働くかもしれないクリニックが気になり調べるのは、リテラシーの低い方を除けば、もはや現代では当たり前。
必ず調べられるはずのホームページに、なぜ多くのクリニックは採用情報を充実させずにいるのか?について、いくつかの理由に分けて解説いたします。
制作目的が患者向けだから
そもそもクリニックのホームページは患者向けに制作することが大前提であって、求職者向けにコンテンツを沢山掲載することを念頭には制作されません。
また院長先生にその意識がないほか、Web制作会社にもそのようなノウハウがないことの方が多いです。多くの場合は「求人情報のページを作ってそこに募集要項の表だけ掲載してメールアドレスを載せておきましょう」という程度のものです。
そのクリニックで心の底から働きたいと強く思っている求職者には有効ですが、興味本位でページへ流入してくれる多くのユーザー(潜在的求職者)を惹きつけることはできません。
1ページには必要最低限の情報を
上記の続きにはなりますが、多くのクリニックのホームページの求人情報ページは独立の1ページであることが多いです。
その中に、当記事の冒頭で申し上げた全ての項目を掲載するのは紙面上難しくなります。情報量も多くなるため、気軽に読んでいる層には中々ハードルが高いものがあります。
よって、掲載するとしても最も重要な「募集要項」程度に止まってしまうのが現状なのです。
ホームページ管理会社と連携が取れず、更新が難しい
そもそもホームページを頻繁に更新できない環境が邪魔をする場合があります。実際に運用担当の会社があるにしても、レスポンスが遅かったり対応が遅れたりすることが常態化していれば、わざわざ採用情報ページの充足のために腰を据えて取り組めなくなります。
何を載せればいいかわからない
当記事の冒頭で掲載した「求職者からの直接応募を獲得するために掲載するべき項目」はベストプラクティスの1つですが、院長先生が把握していない場合もあります。
「採用情報載せた方が良いのは分かるけど、何載せれば良いんだっけ?福利厚生?スタッフの集合写真?アンケート結果?」
といった具合に、どれをページに載せれば良いかの確固たる判断がつかず、結局必要最低限の募集要項の掲載に留まることとなります。
上記4つの理由に分けて解説しましたが、どれも現代の日本のクリニック実務シーンではよく遭遇するパターンとなっています。
それでは次に、採用情報を充実させなければならない理由について深掘りをしてみたいと思います。
採用情報ページに可能な限り情報を載せるべき理由
前章までで、採用情報ページに画像を含め多くの情報を載せるほど、求職者は安心感と信頼感を覚えて、ホームページからの直接応募を獲得しやすいということを述べてきました。
それでは採用情報ページに情報を載せるべき理由について大きく3つに分けて解説していきます。
求職者をページから離脱させないため
大きな理由の1つとして、まず「求職者を採用情報ページから離脱させない」ことが挙げられます。
もし、その採用ページに求人要項とお問い合わせ用のメールアドレスしか掲載されていなかったら求職者はそこでの応募には至らず「ひとまずページを閉じて他のクリニックも検討しよう」という気持ちに至りページを離脱します。
地域の競合クリニックと比較・検討されればされるほど、条件面で他を圧倒しているなど、特殊なケース以外の場合を除き、自分のクリニックに直接応募してくれる可能性が低くなります。
しかし、採用ページに募集要項以外にも求職者向けのメッセージや1日の仕事の流れ、福利厚生やスタッフインタビューなどが掲載されていれば、多くの求職者の興味関心を惹くことができます。情報開示をすればするほど相手への信頼感が増していくという、認知心理学でもよく知られた心理状態を作り出せるのです。
色々な流入元の受け皿を充実させるため
先程もお伝えした通り、現代では求職者のほとんどが、認知したクリニックに対して必ずスマートフォンで下調べを行います。
具体的にはクリニックのホームページにアクセスし、院長はどんな人だろう?」「内装はどんな感じか?」「営業時間は?アクセスは?」「求人情報を改めて確認したい」などを調べます。
この記事を読んでいる開業医の先生方が思っているより何倍も採用情報ページというのは見られているのです。
採用情報ページは言わば「認知をとった後の受け皿」となる役割を持っています。その受け皿に穴が空いていればいくら水をそそいでも一向に貯まりません。まずは、採用情報をしっかりと充実させ、流入してきた求職者へ信頼感を与える対策を行うことが大切です。
競合と比較して明らかに見劣りしないため
先の項に繋がる話になりますが、もし自分のクリニックの採用情報ページから離脱した求職者が他の競合クリニックのページを訪れ、そこが綺麗な採用サイトだった場合はどうなるでしょうか?給料面や福利厚生などの条件面で明らかな優位性がない場合は自分のクリニックが応募を獲得する事は大変難しくなります。
例えるならば、グルメサイトで「料理の写真のある店」と「メニューしか書いていない店」を見比べられているようなものです。多くのユーザーは後者の店に行く理由はなく、むしろこの時代に何も情報開示をしていないお店なので避けるべき対象となります。
競合クリニックも採用に無対策でWeb周りの施策を売っていない場合は横並び一線ですが、これから採用コストが高騰していく中、採用対策(採用LP、採用サイト)を行うクリニックがポツポツと出現してきます。そうなってしまったら相対的に見劣りしていると判断され大変不利な立場に追いやられてしまうかもしれません。
そうならないために、今のうちから採用情報ページは充実させておきましょう。
実際に掲載すべき項目
当社はクリニック向けに「パッケージ型の採用サイト」を提供しており、その開発には競合他社採用サイトの徹底した分析・クリニック求職者300名へのアンケートなど、現実に即しながら開発されました。
そのため、採用情報を充実させる場合にどういう情報を掲載するべきなのかについては、当社で既に一定の最適解を得ています。
以下の項目が、「求職者が求める、医療機関の採用ページに載せるべき項目」です。
- 院長メッセージ(求職者向け)
- クリニック概要
- 数字で見るクリニックデータ(平均年齢など)
- 研修制度
- 福利厚生
- 求める人物像
- スタッフインタビュー
- 各募集職種の募集要項
- 各募集職種の1日の流れ
- 採用に関するよくある質問
- エントリーフォーム
以上を搭載したイメージは以下のようになります。
https://medical-link.co.jp/demosite01/ (メディカルリンク制作の採用サイトパッケージの例)
求職者に選ばれるクリニックになるために
今後は、時代背景も踏まえ、クリニック自らが情報発信を行い「選ばれるクリニック」になる必要があります。
現在は給料を近隣クリニックより高額にして人材確保しているクリニックもありますが、診療報酬改訂リスクや被雇用者は自分の貰う給料に段々と慣れてしまうなど、完璧な対策とは言えません。また、当然クリニック全例で使える施策でもありません。
現在の一般企業のトレンドを汲み取り、多くのクリニックが採用のために自らが情報発信を行う時代が必ず訪れます。情報発信を行っていないクリニックはWeb上での比較検討段階で応募候補から外れてしまうので、やはりWeb上の情報発信こそ必須の採用対策と言えます。
具体的な情報発信のやり方としては、「採用サイト(求人専門のホームページ)」を第一選択として推奨しています。
Tik tokやInstagram、Youtubeメディアの運用による採用支援も選択肢として考えられますが、弊社では、「純然たるWebサイトによる求職者の魅了」という部分をコアにして、現役医師である私の、「今後のクリニック採用コストを削減し、質の高い人材を獲得するためには」という自問自答に対する答えとして、クリニック向けのパッケージ型採用サイトの制作・運用を行っています。
私どもの会社、メディカルリンクでは、「採用のコスト・応募数・人材の質を改善し、診療以外のいらない不安・ストレスを無くす」というミッションを掲げています。
クリニックに興味を持った求職者をしっかり応募まで繋げることで採用コストを削減したり、採用発信をしている採用サイトを経由させ、入職後のミスマッチを減らして目に見えないコストを削減したりする目的で採用サイトを通じて支援を行っています。
「今後の採用に向けて対策をしたい」「コストカットをしたい」等のお悩みのある先生は是非お気軽にご相談頂ければと思います。
最後に、長く拙文ではありましたが、当記事を時間をかけて読んで下さった先生方の今後の採用が少しでも改善することを切に願っています。
特徴
対応業務
その他特徴
タイプ
提供人材
診療科目
この記事は、2024年7月時点の情報を元に作成しています。
執筆 株式会社メディカルリンク代表/臨床医 | ラリホ
臨床医として働きつつ、2022年に株式会社メディカルリンクを創業。
クリニックを中心に医療機関専門のパッケージ型採用サイトの制作・運用事業を手掛け、多くのクリニックに「質の高い人材を低コストで採用する」という価値を提供し導入数は右肩上がりに伸びている。
安定した組織運営を行う傍ら、X(旧Twitter)でも採用労務のTipsを情報発信している。
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