整骨院や整体院の経営をしていく上で安定して集客できる仕組みは必要不可。
新規集客の対策は広告やSNSなど今の時代はたくさんありますが、ブログを使った集客はオススメです。理由として、一定のスキルが必要であることと、頻繁にブログを更新している店舗が少ないことが挙げられます。
情報発信の媒体として、正しくブログを使いこなせれば、自社のコンセプトに合う顧客のピンポイント集客も可能です。
今回は私の経験談をもとに、新規集客を成功させる「ブログの書き方」について、すぐにマネできるようにわかりやすく解説していきます。
ブログで新規集客を成功させるための「基礎知識」とは?
ブログを作成していくうえで、しっかりと把握しておきたいのが「ブログの役割」です。
「ブログ」と聞くと「日常の様子など、プライベートの情報を書くもの」をイメージする日tも少なくないと思います。もちろん、一個人のブログであればそれでもいいのかもしれません。
しかし今回の主題は、「自院の集客を目的とした、自院Webサイトのブログ」です。オフィシャルな発信と言ってもいいでしょう。
そんなところで一個人の私生活を公表してもあまり意味はなく、それどころか、場合によっては反感を持たれてしまう可能性もあります。
では院のWbサイトのうログの目的はなにか?ということですが、これはシンプルに「お客様の悩みの解消」です。
整体院や整骨院、鍼灸院などに訪れる人の多くは、日ごろから「肩こりがつらい」「腰痛が」「姿勢のゆがみが」などの悩みを抱えています。そして、それらの悩みをまずは自分で解決できないかと、検索をするわけです。
その時に、自分の抱える悩みに専門的な知識を持って答えているブログがあったらどうでしょうか? おそらくほとんどの人が読むでしょうし、「ためになった」と思えばそのブログの筆者の他の記事も読んでみよう、と思うかもしれません。筆者が整体院や整骨院を経営していれば、「この人のところに行けば長年の肩こりも治るかもしれない」と思ってもらえる可能性も大きくなります。
繰り返しますが、ブログではとにかく「お客様(見込み客含む)に対する有益な情報発信」が重要です。
その際のポイントとして、基本的には「1ブログ1テーマ」を守りましょう。1つのブログに「肩こりを軽減させる方法」「膝の痛みに効果的なストレッチ」などの情報を詰め込むと、読者の意識が分散されて伝わりにくくなります。
もし、伝えたいことが複数あるのであれば、別記事で作成をするようにしましょう。
整体院・整骨院でブログを書くメリット・デメリット
ブログを始めることで得られるメリットは、自社のコンセプトに賛同してくれるお客様が集まりやすいことが挙げられます。治療に対する考えや方針など、自分の考えを発信していくことで、来院前から信頼を得やすいです(先補dもお伝えした通り、ブログの有益度合いでもここの信頼性は変わりますが)。
また、記事数が増えるとさまざまな悩みに対して有益な情報が自院のWebサイト内にストックされていきます。それにより、新たにブログを書かなくとも、過去のブログが自動で集客してくれるのです。
ただ、ブログにはデメリットもあります。特にブログ立ち上げ当初は記事更新の労力がかかったり、文章スキルがないと読まれなかったりと、若干のハードルがあると思います。
掲載すべき記事数の目安としても、「まず20〜30記事」が必要です。理由として、記事数が少ないと、検索されても表示されないことが多くなることが挙げられます。何記事書けば順位が上がるかなどは近隣の競合のレベルにもよって変わりますが、最低でも20記事以上は欲しいところです。
このように、集客できるまで即効性がある方法ではなく、時間・労力がかかることがブログのデメリットといえます。ただ、このようなデメリットがあるからこそ、「本気」でブログ更新をしているところは少ないのが現状です。
つまりは、「今のうちからコツコツ継続していければ、やがて大きな集客媒体になっていく」のがブログです。
実際にブログを書き始めるには?流れを解説
ブログをはじめるとき、いきなり文章を書いてはいけません。記事を作成していく前にまずやるべきことがあります。それは「ターゲットを決める」こと。
つまり、「このブログは、誰に対して、何を伝えるか?」をまずは考えましょう、ということです。
ターゲットについては、来院数の多い症状・来て欲しい患者層などをベースに設定しましょう。スポーツ外傷の技術に自信があればスポーツのケガに対する情報発信が重要ですし、骨盤矯正に自信があればゆがみに対する知識を発信する形です。
ちなみに私は書き始める前段階のリサーチ〜構成を決めるまでの流れに最も多くの時間をかけます。「何を書くのか?」という材料をたくさん集めておくことで執筆しやすい状態になります。
次に(先ほどもお伝えしましたが)、原則として「1ブログ1テーマ」を守りましょう。理由として、1つの記事でいろいろな情報を盛り込むと読み手にとってわかりにくい記事になるからです。
実際に話していても、話があれこれ飛ぶとわかりにくいはずです。それと同じで、「これについて話します」と宣言する以上は、まずはそれについて話していきましょうよ、ということです。
複数の情報を伝えたい場合は、別記事で書く方がいいでしょう。記事数もかせげます。
テーマについては、「肩こりに悩む人がやるべきストレッチ方法の解説」「スポーツで打撲をしたときの対処法」など、細かく設定していきましょう。
集客できるブログの基本構成
ターゲットが明確になったあとは「何をどの順番で書くか?」を決めていきます。
まず最初に書くべきは「この記事で何を解説していくのか」「この記事を読めば何を得られるのか?」ということです。その後は症状が軽減されるまでのメカニズムを含めた専門性の高い内容や、独自の考えなどについて書いていきましょう。
大まかな構成について、慣れないうちは以下を参考にしてみてください(内容そのものよりも、考え方や構成を参考にしてください)。
●タイトル例…… 肩こりで悩んでいる方がやるべきストレッチ
●冒頭文の例…… 肩こりで悩んでいる方は非常に多いもの。慢性化してしまった場合は常にダルさや痛みが伴うので、自分自身でもケアをしていく必要があります。そこで今回は自宅で簡単にできるストレッチ方法を解説していきます。器具なども必要なく気軽にできるものなので、ぜひ試してみてください。
※いきなり本題に入るのではなく「誰のための記事なのか?」「どのような内容なのか?」を伝えます。以下の内容をしっかりと入れ込むように意識しましょう。ターゲット(想定する読者について)、ターゲットが抱える悩みについての共感、その悩みについて、この記事で何を伝えるのか?
記事内容の例
ブログ記事は、専門家の目線で、誤りのない情報を、なるべく詳細に、わかりやすい表現で書いていきましょう。専門用語などは読者にとってはわかりづらいものもあるため、適宜言い換えるなどの工夫が重要です。
1.読者の「悩み」について専門的な目線での解説
まずは、読者の「悩み」について専門家として解説しましょう。「肩こり」であれば、
- どの筋肉がどうなって痛みが生じているのか?
- 痛みが生じる状態になったのには、どんな原因が考えられるのか?
- どういう人にその症状が多いのか?
など、「悩み(この場合は肩こり)」についてなるべく広く、考えられる原因や、そこから派生する症状について触れてみましょう。
2.読者の「悩み」を解決するために役立つ情報を提供
次に、読者が抱える「悩み」について、どうすれば解決できるのか?を、なるべく写真やイラストなどを交えつつ、わかりやすく解説していきましょう。例に挙げている「肩こり」であれば、「肩こりに効果的なストレッチ○選」などが良さそうですね。
この際、前述の「なぜその症状が起きているのか?」と紐づけたうえでわかりやすい説明ができると、より納得のできるものとなるでしょう。例えば、
「デスクワークなどの影響で猫背になることで●筋が無理な緊張を強いられているため、慢性的な痛みが生じている。この場合、●筋を伸ばすストレッチが有効。●筋は肩甲骨から斜めに走っているので、これを伸ばしてほぐすには身体を斜めにねじる運動が効果的。具体的には~~~(実際のストレッチを説明)」
といったような、症状→原因→解決法を順序立てた説明です。
文章だけで説明するのではなく、実際のストレッチを行っている写真などもあると、読者もすぐにマネできるので役立つものとなります。
3.ブログのまとめ
最後に記事全体を要約していきます。記事を読んでもらったあとに取ってもらいたい行動があれば、ここで誘導しましょう。
専門性・独自性の高いブログを書いたあとに重要なのは「何をしてもらうか?」を明確に伝えることです。有益な情報を発信できたとしても集客につながらなければ利益になりません。そこで、記事の最後に来院につなげる文章を書いていきます。
例えば、「なかなか治らない肩こりで悩んでいる方は、当院に一度ご相談ください。ご予約はコチラから」「初回は割引コースがあるので、是非体験してみてください」などの内容です。
最後に入れる理由は、まだ信頼を得ていない状態で料金説明や来院誘導をすると売り込み感が強くなってしまうから、です。
まずは有益な情報の発信を徹底して「この人にお願いしたい」という状態を作ったところで来院のオファーをするのです。この流れは重要なので、ブログ初心者の方は構成を守って書くようにしましょう。
筆者も実践している「ブログを書く際に外せないポイント」
先程の項で触れた「筆者がブログを書く際に意識していること」について、以下で説明します。是非参考にしてください。
一文は60文字以内に収める
一つの文章が長くなると、何を言いたいのかが不明瞭になりやすいです。目安としては「一文あたり約60文字程度まで」を意識しましょう。実際に書いてみるとわかりますが、60文字以上になると説明がくどかったり、無駄な言い回しをしていることが多いです。
必要なことを端的に伝えられるように、意識していきましょう。
適度な改行を行う
スマホの画面に文字がびっしりなのと、ある程度の空白や画像があるのとでは、どっちの方が読みやすいですか?
おそらく多くの人が、後者を選ぶと思います。
空白を作りすぎても中身のない記事に見えてしまいますが、ある程度の区切りをもって改行を行ってくださいね。
色は2色以内に収める
重要な文章は赤字・青字など、装飾をつけることで伝えたいところがわかりやすくなります。ただ、使う色が多すぎるとごちゃごちゃした印象になるので注意が必要です。1〜2色ほどにしておくのがいいでしょう。
また、顔文字や絵文字も使わない方が無難です。全体的にシンプルな色合いにしていくのがいいでしょう。
数字によるデータを入れる
伝えたい内容に対して根拠となる数字がある場合、積極的に入れていきましょう。明確なデータを基にした数字を入れることで信憑性も増しますし、内容もより受け入れられやすくなるはずです。
箇条書きで解説する
まさにこの項目の文章がいい例です。ポイントが明確にあるときは箇条書きを使うことで視覚的にも見やすく、内容も頭に残りやすくなります。
ブログの二次利用をすることも重要
先にも書いた通り、ブログで自動的に集客できる状態にするにはある程度の時間がかかります。とはいえ、開業当初はなるべく早く集客をしたいですよね。
ですので、ブログはTwitterやInstagramで発信するなどの「二次利用」も意識して行っていきましょう。
そのまま転用するのではなく、Twitterでは記事を小分けにして発信・Instagramならスライドにして発信するような形がおすすめです。また、プリントアウトして院内の待合室などに置いておくのもいいでしょう。せっかく書いた記事は多くの人に読んでもらえる対策が重要です。
まとめ
ブログ投稿の数が増えてくると、見込み客に対してコンセプトを伝えやすくなるので集客しやすくなります。
普段から文章を書く習慣がないと最初はなかなかうまくいかないと思いますが、数をこなしていくことが上達への近道です。
上記で解説した基本構成の「型」をしっかりと意識して取り組むことで、伝わりやすい記事になります。
また、ブログを書く習慣が身につくと伝える力も高まりやすいので、施術前のカウンセリング時にも役立ちます。
即効性のある集客方法ではありませんが、記事数が増えていくにしたがってジワジワと、しかも長期的な効果を発揮します。コツコツとブログ作成を頑張っていきましょう。
集客方法に悩むときは、以下で紹介するサービスやコンサルタントなども力になってくれますので、一度お問い合わせください。
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この記事は、2023年3月時点の情報を元に作成しています。