クリニックの問診票に適したテンプレートはどうやって用意する?

問診票は、患者の基本情報や過去の病歴、主訴を知るための大切なツールです。そのため、診療に必要な情報を拾い漏らさないよう、クリニックが確認したいことをすべて網羅している問診票を用意することが望ましいです。では、その条件を兼ね備えた問診票はどのようにして用意したらいいのでしょうか? 早速解説していきます。

目次
  1. 問診票に載せるべき質問は?
  2. 問診票のテンプレートはどうやって用意したらいい?
  3. テンプレートをもとにより使いやすいテンプレートにするにはどうすればいい?
  4. オンライン診療の問診票はどうやって用意すればいい?
  5. オンライン診療に活用できるおすすめのweb問診システム
    1. クラウド型電子カルテシステム「CLIUS」
    2. すべての電子カルテに自動連携できる「メルプweb問診」
    3. AIが患者ごとに最適な質問を自動生成・聴取してくれる「AI問診ユビー」
    4. 予約システムとも連携可能な「Symview」
    5. 著名医師2,000人の診療プロセスを再現した「今日(こんにち)の問診票」
    6. 患者ごとに問診票のテンプレートを選べる「Ace-connect」
    7. 入力しやすさを追求した「Medical TQ」
    8. 登録患者にメール配信もできる「My Clinic問診票」
  6. 紙の問診票、webの問診票ともに必要に応じてアップデートしよう!

問診票に載せるべき質問は?

問診票に載せるべき質問項目には決まりはありませんが、ひとつの目安となるのが、厚生労働省が公表している「初診時の標準的な問診票の項目等」です。これによると、初診時に確認することが望ましい標準的な項目は以下とされています。

【問診票に載せることが望ましい標準的な項目】

  • マイナ保険証による診療情報取得に同意したか
  • 他の医療機関からの紹介状を持っているか
  • 本日受診した症状について(症状の内容、発症時期、経過など)
  • 現在、他の医療機関に通院しているか(医療機関名、受診日、治療内容など)
  • 現在、処方されている薬があるか(薬剤名、容量、投与期間など)
  • ※マイナ保険証による情報取得に同意した患者に関しては、直近1カ月以内の処方箋を除き、記載の省略が可能

  • これまでに大きな病気にかかったことがあるか(病名、時期、医療機関名、治療内容など)
  • この1年間で特定健診または高齢者検診を受診したか(受診時期、指摘事項など)
  • ※マイナ保険証による情報取得に同意した患者に関しては、記載の省略が可能

  • これまでに薬や食品などでアレルギーを起こしたことがあるか(原因となったもの、症状など)
  • 現在、妊娠中(妊娠している可能性がある)または授乳中であるか
  • また、問診内容とは別に、以下の項目についても問診票に記載することが望ましいとされています。

    【問診内容とは別に患者に伝えることが望ましい項目】

  • 自院が、マイナ保険証の利用や問診票等を通じて患者の診療情報を取得・活用することによって、質の高い医用提供に努めている医療機関であること(=医療情報・システム基盤整備体制充実加算の算定医療機関であること)
  • マイナ保険証を通して正確な情報を取得・活用することで、より質の高い医療を提供できるよう、マイナ保険証を積極的に利用してほしい旨
  • 項目をみるとわかる通り、従来の問診票との大きな違いは、マイナ保険証に関するくだりがあることです。ただしこれに関しては、問診票に落とし込むかどうかは各クリニックの判断に委ねられていますし、必ず入れなければならないというものではありません。しかし、国がこうした対策を推進していること自体は、知っておいても損はないでしょう。

    参照:厚生労働省「初診時の標準的な問診票の項目等」

    問診票のテンプレートはどうやって用意したらいい?

    続いて、問診票の用意の仕方を説明します。

    問診票で患者に確認したい項目は、診療科や各クリニックによって違いがあるでしょう。基本的なことは同じであっても、たとえば主にアレルギー疾患の患者を診察しているクリニックであれば、「ペットを飼っていますか?」などの質問をデフォルトで聞きたいと考えるでしょうし、産婦人科であれば、性病や妊娠につながる行為について聞かなければならないこともあるでしょう。

    そう考えると、まずは自院のニーズにより近いテンプレートを用意するために、診療科別のテンプレートから探すことが賢明といえます。

    たとえば、日本最大級の問診票テンプレートサイトである「問診票.com」なら、診療科別のテンプレートをダウンロードすることが可能です。

    参照:問診票.com

    テンプレートをもとにより使いやすいテンプレートにするにはどうすればいい?

    問診票.com以外にも、テンプレートを無料で配布しているwebサイトはいくつかありますが、ダウンロードしたテンプレートに質問項目を足すなどしてアレンジして使いたいと考えているなら、wordやEXCELのテンプレートをダウンロードすることがおすすめです。PDFのテンプレートは見た目もキレイですが、ある程度のITスキルがなければ、PDFをアレンジすることは難しいかもしれません。

    ただし、元データがPDFであれwordであれEXCELであれ、テンプレートを参照しながら一から自作するのであれば、参照元のテンプレートはどういった形式のものでも構いません。ゼロから自分で作り上げることが好きな医師であれば、その方法のほうが向いているともいえます。

    オンライン診療の問診票はどうやって用意すればいい?

    続いては、オンライン診療で使う問診票の用意の仕方をみていきましょう。

    オンライン診療で使う問診票は、さまざまなメーカーから提供されています。なかには、電子カルテにweb問診票システムが搭載されているものもあるので、自院にとってもっとも使いやすいものを選ぶといいでしょう。また、基本的に、電子カルテに搭載されているweb問診システムをはじめとする問診票は、オンライン診療用としてだけでなく、来院前・後のweb問診にも活用することができます。

    オンライン診療に活用できるおすすめのweb問診システム

    続いては、オンライン診療に活用できるおすすめのweb問診システムをみていきましょう。

    クラウド型電子カルテシステム「CLIUS」

    クラウド型電子カルテシステム「CLIUS」には、無料のオプションとしてweb問診票システムが付いています。これから開業を考えている人は、「web問診票が付いているかどうか」の視点で電子カルテを選ぶのもいいかもしれません。

    参照:CLIUS

    すべての電子カルテに自動連携できる「メルプweb問診」

    使いたい電子カルテが決まっている、もしくは既に電子カルテを導入済なら、すべての電子カルテに連携できるweb問診システムが使い勝手がいいでしょう。「メルプweb問診」なら、電子カルテへの転記が1タップ約3秒で完了するため、業務効率化も大変よいといえます。

    参照:メルプweb問診

    AIが患者ごとに最適な質問を自動生成・聴取してくれる「AI問診ユビー」

    患者が一問回答するごとに、AIがその回答に沿って次の的確な質問を投げかける仕組みのため、確認漏れを防ぐことができます。患者は、専用のアプリをダウンロードして使うことになります。

    参照:AI問診ユビー

    予約システムとも連携可能な「Symview」

    予約システムと連携できる「Sumview」なら、予約した患者にそのままweb問診票を入力してもらえばいいので、患者にとっても二度手間だと感じにくいシステムであるといえます。

    参照:Symview

    著名医師2,000人の診療プロセスを再現した「今日(こんにち)の問診票」

    2,000人の著名医師協力のもと作成した医療電子辞典と連携している「今日の問診票」なら、患者の回答を受けてAIが次の質問を投げかけるため、先輩医師らの診療プロセスを再現することも可能です。

    参照:今日の問診票

    患者ごとに問診票のテンプレートを選べる「Ace-connect」

    患者ごとに合った問診票をテンプレートから選ぶことができる「Ace-connect」は、さまざまな疾患の患者を診療するクリニックに適しています。また、一つひとつの質問を階層で登録できるので、項目ごとに深掘りして確認することができます。

    参照:Ace-connect

    入力しやすさを追求した「Medical TQ」

    「タッチするだけで質問に回答できる」「文字が大きく見えやすい」など、入力しやすさにこだわって設計されているシステムです。また、診療科別に用意されている問診票のほか、20種類以上のフォームから組み合わせてオリジナルの問診票を作成することも可能です。

    参照:Medical TQ

    登録患者にメール配信もできる「My Clinic問診票」

    「来院予定日」「一斉メール」「誕生月」などのカテゴリー別に、登録患者にメール配信できるなどの便利な機能を備えた「My Clinic問診票」は、レセコンや電子カルテと連携させればさらに便利。患者が入力した内容が、テキストやJPEGで転送されてきたあと、カルテ側で編集することも可能です。

    参照:My Clinic 問診票

    問診システムを一覧で比較

    クリニック開業ナビでは、充実の機能を持つ問診システムをご紹介しています。提供形態Webブラウザやアプリなどの提供形態はもちろん、スマホ・タブレットなどの各種デバイスにも対応可能なシステムが揃っています。診療科を問わず、機能やシステム連携など、あなたの希望に沿ったものがきっと見つかります。/strong>

    詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。

    紙の問診票、webの問診票ともに必要に応じてアップデートしよう!

    受付で患者に渡して書いてもらう紙の問診票、自宅で事前に入力してもらうwebの問診票ともに、必要に応じてアップデートしていくことが望ましいといえます。冒頭で説明したマイナ保険証に関する記載に関してもそうですし、コロナの流行など、そのときどきで必要になる質問も出てくることがあります。そうした状況にいち早く対応しながら、問診票のアップデートを続けられるといいですね!

    Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

    特徴

    1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

    対象規模

    無床クリニック向け 在宅向け

    オプション機能

    オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

    提供形態

    サービス クラウド SaaS 分離型

    診療科目

    内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、
    1日わずか500円で問診業務が圧倒的に楽に!日本サービス大賞 厚生労働大臣賞、審査員特別賞ダブル受賞

    特徴

    従来の紙問診では、医師は患者様からほぼイチから聴取してイチからカルテ記載する手間がありました。AI問診Ubieを活用すると一人あたり初診問診時間が1/3になり、年間約1,000時間の業務時間削減ができます。貴院サイトに来院前問診への導線を設置いただくことで、院内と同様、患者さんは自宅でもAI問診を利用できます。感染拡大防止への関心が高まる中、これにより「受診時の院内滞在時間減少」や「患者満足度向上」が期待できます。近隣にお住まいの患者さんが関連サービス「AI受診相談ユビー」をご利用されると、貴院に適した方々への受診提案ができます(ベータ版)。

    対応端末

    スマートフォン パソコン タブレット

    機能

    問診内容カスタマイズ

    システム提携

    電子カルテ 診療予約システム

    提供形態

    WEBブラウザ

    診療科目

    内科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、外科、呼吸器外科、心臓血管科、アレルギー科、