クリニックの業務を効率化するChatGPTの使い方とは?

ChatGPTの登場以降、さまざまな業界で、業務を効率化するための使い方が考案されています。では、医療業界では、今後どのような形でChatGPTが活用されるようになっていくのでしょうか? 早速みていきましょう。

目次
  1. ChatGPTとは?
  2. ChatGPT-4にできることは?
  3. クリニックに適したChatGPTの使い方とは?
    1. ホームページやブログの記事の下地を作ってもらう
    2. 検査オーダーや他院への紹介状を作成してもらう
    3. 手術説明の文書を作成してもらう
    4. 治療提案、診断補助
    5. 論文構成
    6. 他者の論文の要点をまとめてもらう
    7. 動画の要点をまとめてもらう
    8. 論文などに対するコメントをもらう
  4. 今後の動向に注目しよう

ChatGPTとは?

ChatGPTとは、ユーザーが入力した質問に対して、AIが人間とのやりとりのように自然に応えてくれるチャットサービスです。回答の精度やスピードが圧巻であることから、2022年11月に公開されて以降、注目度が高まり続け、ユーザー数が増加しています。

開発したのは、イーロン・マスクをはじめとする実業家らが出資している、人工知能の研究開発機構「OpenAI」です。ベースになっているのは、小説の自動生成やゲーム内の会話生成を目的に開発された「GPT」という言語モデル。GPTは、インターネット上に存在する膨大な量の情報を学習するため、さまざまな語彙を使って複雑な表現をすることもできます。さらに、可能の会話内容を記録することも可能。インターネット上の情報を参照して返答しているため、間違いがゼロではありませんが、内容に誤りがあった場合、ユーザーが訂正することもできます。

もちろん、よりエラーが少なくなるよう常に改良を重ねて常にアップデートされており、2023年2月には「ChatGPT-3.5」、そして2023年3月には「ChatGPT-4」がリリースされています。

ChatGPT-4にできることは?

ChatGPT-3.5とChatGPT-4.0はできることに違いがあります。

まず、ChatGPT-3.5はChatGPTにメールアドレスを登録すれば無料で利用できます。ChatGPT-4.0は、「ChatGPT Plus」という有料プランを契約すれば利用できます。月額料金は20ドルで、2023年6月17日時点のレートで2,837円です。

続いて、ChatGPT3.5とChatGPT4.0の一番の違いは何かというと、画像や音声を入力したら文章を返してくれる「マルチモーダル機能」が備わっている点です。ただし、マルチモーダル機能は一般ユーザーにはまだ使用が許可されていません。

では、一般ユーザーが享受できるメリットはというと、入力できる文字数がChatGPT3.5の2,500文字から25,000文字に増加しています。また、ChatGPT3.5の思考力や知識量は、アメリカの司法試験において下位10%に入る成績しかとれなかったところ、ChatGPT4.0の思考力と知識量を持ってすると、上位10%となる成績をとれるとされています。

ただし、ChatGPTの学習データには直近の出来事は含まれていないため、最近起こったことを尋ねても答えられないという点は3.5、4.0ともに共通しています。

クリニックに適したChatGPTの使い方とは?

続いては、本題である「クリニックの業務を効率化するChatGPT」の使い方を考えていきましょう。

ホームページやブログの記事の下地を作ってもらう

ChatGPTを活用することで、記事作成にかかる時間を大幅に削減することができます。「こういう内容の記事をまとめたい」と指示してたたき台を作ってもらったあと、そのたたき台をベースに加筆および修正していくのがベーシックなやり方ですが、たたき台を作ってもらったあとさらに、「もっとこうしてほしい」と指示を出すことも可能です。

検査オーダーや他院への紹介状を作成してもらう

患者の情報や紹介先をChatGPTに入力して、その情報をもとに文章を生成してもらうことも可能です。また、電子カルテに記載しているサマリーをもとに紹介状を作成してもらうことも可能です。

そのほか、診療記録の記載、入院サマリーや看護要約などの作成も同様です。

手術説明の文書を作成してもらう

患者に提供する手術説明文書も同様に、電子カルテのサマリーなどをもとにしてたたき台を作ってもらうことができます。

治療提案、診断補助

病歴などを入力することで、可能性のある病気や、有効な治療法を教えてもらえます。ただしもちろん、正確性は担保されていないので、あくまで「参考として意見を聞く」という使い方が望ましいといえます。

論文構成

学会に提出する論文の構成も、ChatGPTに任せることができます。たとえば、自身で作った下地を「科学的かつ学術的なトーンを保った状態で、文法のミスを修正してほしい」などの指示を出すことも可能です。

他者の論文の要点をまとめてもらう

医療の知識をアップデートし続けるためには、他者が書いた論文に目を通すことも必要ですが、診療で忙しいとなかなか時間がとれないもの。しかし、ChatGPTに「要点をまとめてほしい」と指示を出せば、短い文章にわかりやすくまとめてくれるため、短時間で情報を習得することができます。

動画の要点をまとめてもらう

長尺のYouTube動画の要点を知りたいときにも、ChatGPTは役立ちます。Google Chrome の拡張機能で「YouTube & Article Summary powered by ChatGPT」を使うと、数十分の動画でも1分もかからず要約してもらえます。

参照:chromeウェブストア「YouTube & Article Summary powered by ChatGPT」

論文などに対するコメントをもらう

論文や動画に対して、「皮膚科医としての立ち位置から感想、コメントを述べよ」と指示すると、ChatGPTなりのコメントを述べてくれるので、それをアレンジしてブログなどに活かすことも可能です。

今後の動向に注目しよう

ChatGPTが公開されたのが2022年11月。ChatGPT-3.5が2023年2月にリリースされて、その1か月後にはChat-GPT4.0がリリースされていることから、今後も異例のスピードで進化し続けることが予想されます。現状、ChatGPT-3.5は無料で利用可能でChatGPT4.0は有料ですが、次のバージョンが公開となれば、ChatGPT4.0が無料となることもあり得るので、ベストなタイミングで導入できるよう、今後の動向に注目してみてくださいね。また、自院でChatGPTを活用したい場合は、生成されたコンテンツに誤りがないかをよく確認してから活用することが大切。加えて、利用する際は、アカウント設定の「チャット履歴&トレーニング」をオフにし、ChatGPTに個人情報を入力することがないように、十分注意しましょう。

Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、