美容クリニックの開業・運営には大きな資金が必要です。自院ですべて用意できるなら問題ないですが、融資を必要としている状況であるなら、補助金の利用も併せて検討したいものです。
そこで今回は、美容クリニックの開業・運営に利用できる補助金を紹介していきます。
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
ここからは、美容クリニックが開業時に利用できる具体的な補助金を紹介していきます。
最初に紹介するのは、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」です。新しいサービスや試作品の開発、生産性向上に取り組むほとんどすべての業種が対象で、個人事業主(個人開業医)でも申請可能です。
ただし、医療法人や社会福祉法人は対象から除外されているため、クリニックを法人化する際の補助には使えません。また、開業“予定”では申請不可。補助金申請時点で既に開業している必要があります。
では、クリニックは「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」を何に活用できるかというと、たとえば生産性向上を目的とした設備の導入などに活用できます。美容クリニックであれば、最先端のレーザー機器などがこれに該当するでしょう。
IT導入補助金2023
IT導入補助金は、企業がITツールを導入する際に経費の一部を補助してくれるものです。補助対象経費は、ソフトウェア購入費、クラウド利用料、導入関連費です。
インボイス対応も見据えた企業間取引のデジタル化推進を目的とする「デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)」は、これに加えてハードウェア購入費も大賞となります。
事業再構築補助金
新分野展開、事業転換、業種転換、業態転換、または事業再編という思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援する補助金です。
そのため、まったくの新規開業であれば申請することはできませんが、事業転換などで美容クリニックをはじめる場合には、申請してみる価値はあるでしょう。
ただし、令和5年6月30日に第10回公募が締め切られており、第11回公募があるかどうかは今のところ公表されていません。
参照: 事業再構築補助金
商工会議所地区 小規模事業者持続化補助金
小規模事業者等が、これから数年にわたって相次いで直面する制度変更等に対応するための経費の一部を補助して、生産性向上と持続的発展をサポートする補助金です。
創業枠の補助上限は200万円で、補助率は2/3となっています。美容機器の導入費、広報費、webサイト関連費などが対象経費です。
補助金は都道府県や市区町村が用意している場合も
このほか、クリニックを開業するエリアによっては、都道府県や市区町村が用意している補助金を活用できる場合もあります。
また、今後新しく公募スタートとなる補助金が出てくる可能性もあるので、有益な情報がないかどうかこまめにチェックすることがおすすめです。
特徴
対応業務
その他の業務
診療科目
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その他特徴
対応業務
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この記事は、2023年7月時点の情報を元に作成しています。
執筆 CLIUS(クリアス )
クラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)を2018年より提供。
機器連携、検体検査連携はクラウド型電子カルテでトップクラス。最小限のコスト(初期費用0円〜)で効率的なカルテ運用・診療の実現を目指している。
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