美容クリニックのホームページは、開設しただけではたくさんの人に見てもらうことができません。サイト来訪者を増やすためには、SEO対策を行うことが不可欠です。具体的にどんなことを実践していけばいいのか、早速紹介していきます。
クリニックのSEO対策、何から始めるべき?
クリニックのSEOには、様々な要素が複雑にかかわっています。1人で成果を上げることもできますが、その分、専門知識や時間・手間をかける必要があります。開業ナビでは、価格面・実績面でも安心できるSEO・MEO対策、Web広告を行う企業を多数ご紹介しています。「どこに頼めばいいかわからない」場合でも、専任のコンシェルジュが無料で相談を受け付けております。
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SEO対策とは?
SEOとは、Search Engine Optimizationの頭文字を並べた言葉です。日本語にすると「検索エンジン最適化」。具体的には、Googleなどの検索エンジンで検索したときに、広告として表示されるのではなく、純粋に検索結果として表示されるような対策を講じることです。
なぜ美容クリニックのホームページはSEO対策を講じることが大切?
美容クリニックのホームページのSEO対策を講じることが必要な理由はいくつかあります。
検索流入が増える
検索結果上位に表示されれば、クリックしてもらえる可能性が高くなります。検索流入が増えれば、ホームページやブログきっかけで患者が来院する「Web集患」が強化されます。
人に相談しにくい悩みを抱えている患者が多い
美容クリニックで施術を受けたいと思っている患者は、「若いころと比べてボディラインがだらしなくなった」「年々濃くなっているほうれい線をなんとかしたい」など、人に相談しにくい悩みを抱えている場合がほとんどです。けがや病気の治療のために医療機関を探しているのであれば、周囲にアドバイスをもらえますが、美容クリニックを必要としている患者はそれができないのです。人に相談できないからこそ、解決方法を自分で調べるしかありません。
そのため、「ホームページには、あらゆる情報をできるだけ詳しく書いていてほしい」と思うものです。
SEOの観点からも、ニーズの高いキーワードをなるべく多く盛り込んでおくことは大切なのです。
ブランディングできる
検索結果上位に表示されると、自ずとユーザーの目に触れる機会が増えます。その結果として集患(来院)につながらなかったとしても、クリニック名などを覚えてもらえる確率は上がります。「認知度のアップ」「潜在患者の獲得」という面で、ブランディングを強化できるということでもるのです。
広告費を抑えられる
検索流入が増えたら、それだけで十分な患者数をクリアできることもあり得ます。そのため、集患のためにリスティング広告などを出す必要がなくなります。
VSO(音声検索結果最適化)にもなる
「音声検索のSEO」と呼ばれるVSO(Voice Search Optimization)は、SEOを強化することで必然的に強化されます。その結果、スマホを使った音声検索の際にも、自院のホームページが上位に表示されやすくなります。
資産になる
SEOを考えて、検索に引っ掛かりやすいキーワードを盛り込みながら作成したホームページは、自院にとっての大切な資産になります。ホームページ内のブログコンテンツに蓄積した情報などをもとに、後々、書籍を発刊することだってあり得るかもしれません。
SEO対策のポイント
SRO対策を講じるにあたっては、いくつか抑えておくべきポイントがあります。
Googleの考え方に近づける
SEO対策とは、言い換えれば、Googleで検索したときに引っ掛かりやすいための施策を講じることです。そのためには、「どうすればGoogle検索に引っ掛かりやすくなるか」を考える必要があります。その指標となるのが、「Googleが掲げる10の事実」です。
【Googleが掲げる10の事実】
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはすべて後からついてくる
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
- 遅いより速いほうがいい
- ウェブ上の民主主義は機能する
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる
- 世の中にはまだまだ情報が溢れている
- 情報のニーズはすべての国境を超える
- スーツがなくても真剣に仕事はできる
- 「すばらしい」では足りない
このうち、SEO対策と関連が深い項目は1〜5です。それぞれを要約すると、
「1. サイトを作成・運営するうえではユーザーの利便性を第一に考えることが大事」
「2. コンテンツの質を高めることが大切」
「3. 表示速度を上げることが大切」
「4. リンクを貼ってもらいやすくなるサイトにすることが大切」
「5. スマホやタブレットでも見やすいサイトになることが大切」
となります。 参照: Googleが掲げる10の事実
「E-E-A-T」を考える
「E-E-A-T(イーイーエーティーまたはダブルイーエーティー)」とは、Googleの検索品質評価ガイドラインで定義されている、webサイトの評価基準のことです。4つのアルファベットはそれぞれ「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字。つまり、この4つを考慮してサイトを構築しなければ、サイトのクオリティが上がらないことを意味しています。
美容クリニックのホームページに当てはめて考えると、ドクターの経歴、専門性、権威性、クリニックやドクターが信頼に足るかどうか、をすべて伝えられるホームページであることが大切だということになります。
SEO対策として具体的に何をするのか?
続いては、SEO対策として具体的にやるべきことを説明します。
title(タイトル)タグを設定または改善する
Title(タイトル)タグとは、webページのタイトルを表示するタグのこと。そのページにどんな情報が記載されているのかを簡潔にまとめて、検索エンジンやユーザーに伝える役割を果たします。titleタグにどんなキーワードが含まれているかなどによって検索順位が変わってくるため、SEO対策を考えるときには必ず設定または改善する必要があります。
順位を上げるためには、「webページの内容を表すメインキーワードを必ず含める」「文字数を30~35文字に収める」「関係ないキーワードを入れない」と遵守することが大切です。
また、意識して取り入れたいキーワードとしては、「地域名」「施術名」「治療メニュー」「シワ、シミ、たるみなどの患者が悩んでいる症状名」が挙げられます。キーワードに関しては、後述する「メタディスクリプション」を設定または改善する際にも考える必要があります。
ページ内のタグ構造を整える
ページ内のタグ構造が崩れていると、そのページが検索エンジンに正しく伝わりづらくなります。titleタグのほかに、見出しタグ(h1、h2など)を整えることも大切です。
メタディスクリプションを設定または改善する
メタディスクリプションとは、記事の内容を100~120文字程度にまとめた概要文のこと。Googleの検索結果として、検索結果画面に表示される文章です。多くのユーザーはこの文章を読んで、自分が知りたいことが書かれているサイトであるかを判断するため、メタディスクリプションに適切なキーワードを盛り込んでわかりやすくまとめることで、検索結果が上位に表示されやすくなります。
MFI(モバイルファーストインデックス)に対応させる
MFI(モバイルファーストインデックス)とは、ごく簡単にざっくりと説明すると「そのWebサイトやコンテンツページを(スマートフォンをはじめとする)モバイルデバイスで閲覧するとき、いかに見やすいか・いかに使いやすいか」を目的とした取り組みと、それらを数値化した指標をさします。
Webサイトを閲覧するとき、現在はほとんどの人がスマートフォンなどを使用しているため、「スマホで見づらいのはダメだよね」ということで取り入れられました。
こちらも、「Googleが掲げる10の項目」の5番目をクリアするための施策となります。
具体的に何をすればいいかというと、まずはGoogleが運用している「モバイルフレンドリーテスト」を実施して、自院のホームページがモバイルフレンドリーであるかを確認して、モバイルフレンドリーではないと診断されたら、同じくGoogleが発表している「モバイルサイトとモバイルファーストインデックスに関するおすすめの方法」に記された具体的な対策を実施するといいでしょう。
参照: モバイルフレンドリーテスト / モバイルサイトとモバイルファーストインデックスに関するおすすめの方法
内部リンク構造の最適化
内部リンクとは、自社(自院)サイトの関連する記事同士をつなぐリンクのこと。たとえば、施術の紹介ページの中に予約ページへのリンクを貼るなど、ユーザーの動線を考えて設置することが理想です。
このリンクを設置することによって、クローラーの巡回が促されて、サイト評価が上がります。内部リンクは、コンテンツ本文以外に、「パンくずリスト」「グローバルナビゲーション」「サイドバー・フッター」「アンカーテキスト」「HTMLサイトマップ」などにも設置可能です。
ユーザーニーズを反映させたコンテンツの作成
美容クリニックの患者のニーズを現した「キーワード」を反映させたコンテンツを作成することも大切です。
たとえば、「シミ」「ニキビ跡 消したい」「タトゥー 除去」など、検索されることが多いキーワードを絞り込んで、それらのニーズを満たすためのコンテンツを作成します。
ただし、施術の紹介ぺ―ジなどは基本的に一度しか見ない人が多いので、ホームページ内にブログを設定して、季節ごとの悩み(春は花粉による肌荒れ、夏は日焼けやシミ、秋冬は乾燥対策などなど)に対するアプローチ法を紹介していくなどすると、更新のたびにチェックしてくれる患者も増えるでしょう。
重複コンテンツがないかどうか確認する
サイト内部・外部で似たようなコンテンツが掲載されていると、検索結果に表示されなかったり、被リンク評価が分散したりする場合があります。「被リンク」とは外部サイトから自院サイトに向けられたリンクのことですが、検索エンジンは被リンクの質と量を重視しているため、たとえば被リンクを増やすために自作自演で設置したリンクなどがあると評価が下がるということになります。
リンクの量を増やすためにサイト内に似たコンテンツを増やすことも、同じ理由でよくないということになります。また、悪質かつ過度な場合、ペナルティの対象ともなり得ます。
ちなみに、重複コンテンツがある(とGoogleに判断される)かどうかは、Googleのサーチコンソールなどで診断できます。
低品質コンテンツは削除する
ユーザーが求めている情報が載っていない(低品質な)コンテンツは、削除することが望ましいといえます(低品質コンテンツの削除は、「Googleが掲げる10の項目」の1番目をクリアするための施策にもなっています)。
「低品質なコンテンツ」とは具体的には、内容が薄いページや、他社サイトを完全に真似したページなどが該当します。Googleの定義としては、「自動生成コンテンツ」「独自の付加価値のないアフィリエイトサイト」「無断複製されたコンテンツ」「他ページに誘導することを目的としたドアウェイページ」となっています。
「自動生成コンテンツ」には、キーワードを散りばめただけで意味がないコンテンツや、人の手で編集されていない自動翻訳コンテンツ、他サイトのコンテンツをつなぎ合わせたコンテンツ、などが該当します。
「独自の付加価値のないアフィリエイトサイト」とは、メニューリンクに誘導するためだけの目的に作られた、有益な情報がないコンテンツなどが該当します。「無断複製されたコンテンツ」には、適度にリライトした“似たページ”も含まれます。
「ドアウェイページ」には、たとえばtitleタグの地域名だけを変えて大量生成されたコンテンツなどが該当いしますが、美容クリニックのホームページに当てはめて考えると、ひとつの悩みに対して複数の施術がすすめられる場合、悩みの説明部分の文章は同じで、施術名だけが異なる場合などが考えられるかもしれません。
このようなページがあると、検索順位が下がる可能性が高くなりますので注意しましょう。
Webサイトの表示速度を改善する
Webサイトの表示速度が遅いと、せっかくサイトを訪問してくれたユーザーもすぐに離脱してしまいます(きっと「このページ重いな…」と多くの方が感じたことがあるはずです)。
Webサイトの表示速度を改善するためには、コンテンツに盛り込んでいる画像を軽量化するなどの対策を講じる必要があります。
こちらも、「Googleが掲げる10の項目」の3番目をクリアするための施策の1つです。
クリニックのSEO対策、何から始めるべき?
クリニックのSEOには、様々な要素が複雑にかかわっています。1人で成果を上げることもできますが、その分、専門知識や時間・手間をかける必要があります。開業ナビでは、価格面・実績面でも安心できるSEO・MEO対策、Web広告を行う企業を多数ご紹介しています。「どこに頼めばいいかわからない」場合でも、専任のコンシェルジュが無料で相談を受け付けております。
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SEO対策に力を入れておいて損はなし
「タグ構造」や「メタディスクリプション」など、SEO対策を行ううえで理解することが必要な言葉はたくさんあります。その一つひとつきちんと理解したうえで対策を講じるとなると、それなりに時間がかかります。
時間の捻出が難しい場合は、ホームページ制作会社をはじめとする専門家を頼るのも一手。また、業者選びにも極力時間をかけたくないという場合は、開業ナビにも気軽にお問合せくださいね。
特徴
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対応業務
診療科目
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この記事は、2023年7月時点の情報を元に作成しています。
執筆 CLIUS(クリアス )
クラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)を2018年より提供。
機器連携、検体検査連携はクラウド型電子カルテでトップクラス。最小限のコスト(初期費用0円〜)で効率的なカルテ運用・診療の実現を目指している。
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