リピーター獲得に努めることはどんな業界においても大切なこと。
美容クリニックの場合、「もっとキレイになりたい」との理由で健康なときにも何度も訪れる人が多いいこともあり、リピーターを獲得できるかどうかが経営に大きく影響します。
今回は、美容クリニックがリピーター獲得のためにできることを紹介していきます。
施術中に患者の悩みを聞き出す
リピーターを獲得するためにまず大切なのが、施術中に患者の悩みを聞き出して、新たなメニューをすすめることです。ただし、あからさまな営業だと、患者からもよい返事が期待できません。
まずは施術スタッフが積極的に患者とコミュニケーションをとり、スタッフの目からみても肌状態が変化したことなどを伝え、さらによくなる方法として別メニューを提案するなどの工夫が必要です。
次回来院時に利用できるクーポンを配布する
次回来院時に利用できるクーポンを配布すれば、現状、他に改善したいことは特にないと思っている患者も、「お得なチャンスを逃したくない」と利用を検討してくれる場合があります。ただし、有効期限を設けていなければ、「そのうち行こう」で結果的に忘れられてしまうので、有効期限は設けることをおすすめします。
また、同様の考え方で、コース最終日に、「今日中に契約したら●%オフ」として新たなコース契約を促す手法もありますが、この手法は、「まっとうな判断ができずに契約してしまった」として後々訴えられるケースもあるので注意が必要です。
LINE公式アカウントを作る
LINE公式アカウントを作って患者に登録してもらえば、キャンペーンの情報などを気軽に送ることができるので、それを見た患者に「久しぶりに施術を受けようかな」と思ってもらいやすくなります。
ただし、LINEに限らずDMなどに関しても同じことが言えますが、配信頻度が高いと、「うざい!」と受け取り拒否やブロックされる可能性が高いので、多くても月に1~2回にとどめることが望ましいでしょう。
Instagram、YouTubeで情報を発信する
新しいメニュー導入時、キャンペーン開催時には、患者にLINEを送ることに加えて、SNSで情報を発信することも不可欠です。特に有益なのがInstagramとYouTubeのふたつ。美容クリニックの施術や、それを受けたことによる変化は、文字ではなく、動画や写真がもっとも伝わりやすいためです。
YouTubeの場合、動画内にリンクを埋め込んで、そのまま予約ページへといざなうこともできます。Instagramの場合、投稿そのものにリンクを貼ることはできませんが、ストーリーズなどを利用してリンク先に飛んでもらえるよう仕掛けることは可能です。
エリア内での「オンリーワン」を目指す
美容クリニックの施術メニューには、たとえば小顔術ひとつとっても、肌を強力に引き締める「サーマクールCPT」、治療時間が大幅にスピードアプされたHIFU機器を使った「第3世代タイタン」、肌の奥に特殊なレーザーを届けて内側から引き締める「ダブルGOLD」をはじめ、複数のメニューが存在します。
そのどのメニューを用意しているかはクリニックによって異なりますが、人気のあるメニュー、最先端のメニューを導入していると、ホームページのアクセス数も上がる傾向にあります。
しかし、人気のメニューは競合も導入する可能性が高いことから、たとえばエリア内で「サーマクールCPT」を受けられるクリニックが3院あったとすると、潜在的患者の多くは、価格などを比較したうえでどのクリニックにするかを決めがちです。
一方、まだ導入しているクリニックが少ない最新のメニューなどであれば、「ここでしか受けられないから」と何度も通ってくれる患者が多くなることが考えられます。
ただし、注意すべき点としては、医療広告ガイドラインによって、「ナンバーワン」などの最上級表現や、「●●治療において日本有数の実績がある」といった最上級類似表現も禁止されているので、他院と比較した形で施術メニューの多さなどをアピールしないようにする必要があります。
強み(手技・接遇・設備など)を強化する
施術内容がオンリーワンでなくとも、「この施術ならここのクリニックが一番うまい」と思ってもらえたら、患者にリピートしてもらえる確率がアップします。
また、たとえば「このクリニックは丁寧に話を聞いてくれるから信頼できる」と思ってもらうこともリピーターの獲得につながるので、“丁寧なカウンセリング”だって立派な強みとなります。
MEO対策を強化する
MEO対策とは、一言でいうと、地図検索で上位を目指すための対策のこと。たとえば、「新宿、美容クリニック」などのキーワードで検索をかけたとき、Googleマップ上での検索順位をアップさせるための施策です。
MEO対策を強化すると、美容関係の施術を受けたいと考えている潜在顧客が、「地域名+美容クリニック」で検索したときに上位に表示される可能性が高まるため、検索結果を見た患者に、クリニックのことを思い出してもらいやすくなります。
リスティング広告を出稿する
リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワードに連動して、検索結果としてテキスト形式で表示される広告のこと。そのため、MEO対策をとったときと同じく、広告を見た患者がクリニックのことを思い出すきっかけにはなりますが、MEOとは異なり、広告費が必要となるので、費用対効果を考えることが大切です。
また、基本的にはリスティング広告は新規狙いの集患の意味が強いものですが、「リピーターになってくれそうな新規を開拓していく」のには適しているとされています。そのため、新規獲得と同時に、後々のリピーターも獲得するつもりでリスティング広告を打っていくことはひとつの手法として有力といえるでしょう。
リピーターになってもらうために“一番大切なこと”も忘れないで!
紹介したように、マーケティング分析やDMなどさまざまな方法がありますが、患者にリピーターになってもらうためにもっとも大切なことが、「顧客満足度を上げること」であることはいうまでもありません。
施術者の腕やスタッフの対応がよいことから、「これからもここを利用したい」と思ってもらえたら、それ以上、なにも施策を考える必要がないことも考えられます。
すぐに結果を出すことはなかなか難しいので、顧客満足度を上げることを意識しつつも、“今すぐできること”としてさまざまな施策を実践してみてはいかがでしょうか?
特徴
その他特徴
対応業務
診療科目
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この記事は、2023年7月時点の情報を元に作成しています。
執筆 CLIUS(クリアス )
クラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)を2018年より提供。
機器連携、検体検査連携はクラウド型電子カルテでトップクラス。最小限のコスト(初期費用0円〜)で効率的なカルテ運用・診療の実現を目指している。
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