クリニックを開業するためには、土地と建物に加えて備品も用意することが必要です。用意すべき備品の種類はかなり多いので、実際に開業する際は、エクセルなどでチェックリストを作ったうえで、発注したものにチェックを入れながら準備を進めていくといいでしょう。では、具体的にどんな備品が必要なのか紹介していきます。
備品と消耗品の違いとは?
「備品」というと、消耗品を含む、大分類しにくいものをまとめてイメージする人が多いかと思いますが、税務上は下記のように定義されています。
- 備品:金額が10万円以上、使用可能期間が1年以上のもの
- 消耗品:金額が10万円未満、もしくは使用可能期間が1年未満のもの
つまり、事務用品や掃除用品、トイレットペーパーやカレンダーなど、一見、備品のように思えるものの、正しくは「消耗品」に該当するものは結構多いということになります。
診察室に必要な備品リスト
続いては、診察室に必要な備品リストを紹介します。
※ただし、金額が10万円未満であっても「備品」と分類わけしたほうがわかりやすいものもあるので、消耗品も込みで「備品」として紹介していきます。
- 診察机
- 医師用椅子
- 患者用椅子
- 患者の荷物入れ
- 体重計
- 血圧計
- 聴診器
- 消毒器具
- マスクや手袋などの感染予防品
- タイマー
- 診察用ライト
- 聴診器
- パルスオキシメーター
- 包帯やガーゼなどの衛生材料
診察室は医師が大半の時間を過ごす場所なので、机の高さや椅子の座り心地にこだわって、快適に過ごすための工夫をおこなうことも大切です。
包帯やガーゼ、マスクなどの消耗品は、ある程度まとめ買いしておくと安心です。
診察室に必要な備品チェックリスト | |
診察机 | |
医療用椅子 | |
患者用椅子 | |
患者の荷物入れ | |
体重計 | |
血圧計 | |
聴診器 | |
消毒器具 | |
感染予防品 (マスク、手袋など) | |
タイマー | |
診察用ライト | |
パルスオキシメーター | |
衛生材料 (包帯、ガーゼなど) |
受付に必要な備品リスト
続いては、受付に必要な備品リストです。
- 診察券入れ
- ご意見箱
- 老眼鏡セット
- 杖ストッパー
- 手荷物台
- レジスター
- シュレッダー
- 筆記具
- つり銭用トレー
- カレンダー
- ゴミ箱
- 非接触式体温計
- カルテラック・カルテワゴン
- 飛沫対策パーテーション
受付に必要な備品は、スタッフ側の目線、患者側の目線の両方の目線を持って考えていくといいでしょう。
受付に必要な備品チェックリスト | |
診察券入れ | |
ご意見箱 | |
老眼鏡セット | |
杖ストッパー | |
手荷物台 | |
レジスター | |
シュレッダー | |
筆記具 | |
つり銭用トレー | |
カレンダー | |
ゴミ箱 | |
非接触式体温計 | |
カルテラック・ カルテワゴン | |
飛沫対策の パーテーション |
待合室に必要な備品リスト
続いては待合室です。
- ソファ
- テレビやデジタルサイネージのモニター、オーディオ機器
- 本棚またはマガジンラック
- 時計
- 空気清浄機、加湿器
- ウォーターサーバー
また、小児科の場合、子どもが遊んですごせるキッズスペースを設けることも大切。おもちゃや簡易的な遊具のほかに、子どもが滑っても転ばないよう、マットなどもそろえるといいでしょう。
待合室に必要な備品チェックリスト | |
ソファ | |
テレビ | |
デジタルサイネージのモニター | |
オーディオ機器 | |
本棚または マガジンラック | |
時計 | |
空気清浄機 | |
加湿器 | |
ウォーターサーバー |
玄関に必要な備品リスト
続いては玄関です。
- 玄関マット
- 手指消毒スタンド
- 靴箱
- スリッパ
- スリッパラック
- 傘立て
玄関に設置するものは、土足OKとするかどうかで大きく変わってきますが、いずれにしても外からの汚れやホコリを最大限落としてもらえるよう、玄関マットは機能性重視で選ぶといいでしょう。
玄関に必要な備品チェックリスト | |
玄関マット | |
手指消毒スタンド | |
手指消毒液 | |
靴箱 | |
スリッパ | |
スリッパラック | |
傘立て |
トイレに必要な備品リスト
続いてはトイレです。
- トイレットペーパー
- ペーパータオルまたはエアータオル(ハンドドライヤー)
- 清掃用具
- トイレ用スリッパ
- ゴミ箱
- 消臭剤
産婦人科、婦人科の場合は生理用品も備品として用意しておくことが必須。美容クリニックなどの女性が多い診療科なら、メイク直しに使える綿棒や油取り紙も用意しておくと喜ばれるでしょう。
トイレに必要な備品チェックリスト | |
トイレットペーパー | |
ペーパータオル または エアータオル・ ハンドドライヤー | |
清掃用具 | |
トイレ用スリッパ | |
ゴミ箱 | |
生理用品用のゴミ箱 | |
消臭剤 | |
ハンドソープ |
スタッフルーム、バックヤードに必要な備品リスト
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- コップなどの食器類
- テーブル、椅子
- ロッカー
- 掃除機
- 掃除道具
このほか、スタッフのユニフォームやスリッパなどももちろん必要です。
スタッフルーム、バックヤードに 必要な備品チェックリスト | |
冷蔵庫 | |
電子レンジ | |
コップなどの食器類 | |
テーブル、椅子 | |
ロッカー | |
掃除機 | |
掃除道具 |
クリニックに必要な備品はどこで買う?
クリニックに必要な備品は、一点一点実店舗で購入してもOKですが、手間を考えると通販サイトでまとめて購入するのがいいでしょう。
医療機関向けカタログ無料! 病院・診療所・医院・クリニック専用アスクル
オフィス・現場用品の通販サイト「アスクル」は、消耗品を補充したいときにも便利です。ナースウェアやシューズなども種類豊富にそろっているので、選ぶのも楽しくなるはず。また、メディカル用品専門のアスクルなら、開業時に小さな備品から大型の備品まで幅広くそろえたいときに重宝します。49,000アイテム以上が掲載された医療機関向けカタログは無料で届けてもらえます。
参照:アスクル
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参照:新規開院クリニック様向け アスクルカタログお申込WEB窓口
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病院・クリニックの備品と医療機器の総合通販サイト「医療の王様」
専門的な医療機器から備品・消耗品までそろう医療用品通販サイトです。カタログ掲載外商品の取り寄せや特注などにも対応を検討してくれるので、無料見積もりを依頼してみては?
参照:医療の王様
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すべての備品は、設備工事が終わってから選ぶことも可能ですが、大型家具を自院で選ぶとコーディネイトが難しいのがネック。そのため、家具などの備品は設計事務所に依頼して、自院では細かな備品や医療機器のみを調達すると、内装への満足度が上がる可能性が高くなりますよ!
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2023年10月時点の情報を元に作成しています。