
AGA治療のニーズは年々高まっています。その結果、新たに開業するAGA専門クリニックが次々と出てきているだけでなく、新たにAGA治療を導入する既存のクリニックも増えています。
では、これからAGA治療を導入するためには、どんなポイントを抑えて準備を進めたらいいのでしょうか? 早速解説していきます。
AGA治療を提供するために必要な資格はある?
まず気になるのが、AGA治療を提供するために必要な資格ですが、結論から言うと、AGA治療を行うために必要な資格はありません。
ただし、「AGA治療」とひとことに言っても、発毛・育毛サロンでも行えることもあれば、医療機関でしか行えないこともあり、後者を行う場合、「医師免許」が必要ということになります。
AGA治療を行うサロンとクリニックの違いは?
AGA治療を行っている発毛・育毛サロンと、AGA治療を行っているクリニックとの違いをもう少し詳しくみていきましょう。
前述の通り、サロンとクリニックの一番の違いは、医師が在籍しているかどうかです。医師が在籍しているかどうかによって何が違ってくるかというと、薬の処方をはじめとした医療行為ができるということです。AGA治療に関していうと、プロペシア(フィナステリド)やミノキシジルといった薬の処方ができるかどうかが大きな違いということになります。
クリニックがAGA治療を導入するにあたってアピールポイントとなる資格とは?
医療行為を行えるという点においては軍配が上がるクリニックですが、サロンはサロンで、「ヘッドスパを受けて気分的にもスッキリできる」「内装がおしゃれでカフェ感覚で通える」などのメリットがあります。
また、「毛髪診断士(R)」の資格を有したスタッフがいることをアピールしているサロンの場合、利用者が髪の毛や頭皮についての悩みをより気軽に相談しやすいメリットが考えられますが、この点を意識して、毛髪診断士(R)の資格を取得したスタッフを雇っているクリニックも存在します。
これからAGAクリニックを開業したい場合も、これからAGA治療を導入したい場合も、毛髪診断士(R)の資格を有したスタッフを雇うか、もしくは既にクリニックで働いているスタッフに資格を取得してもらうことを検討してみてもいいかもしれません。
参照: 内閣府認定公益社団法人日本毛髪科学協会「毛髪診断士(R)」
AGA治療導入の際はクリニックの内装変更も要検討
AGA治療を希望している患者は、基本的に誰とも顔を合わせたくないと思っています。そのため、内装を考えるうえでもその点を考慮することがとても大切です。
これからAGAクリニックを開業するなら、待合室を個室に近いレイアウトにしたり、導線に工夫したりすることも可能ですが、既存のクリニックがAGA治療を導入する場合、大幅に内装を変更することは難しいでしょう。しかし、それぞれの患者が内科や皮膚科の診療・治療を受けているのか、AGA治療を受けているのかがわからないよう工夫することは十分可能なはずです。
たとえば、一般内科がAGA治療を導入するとして、これまでは診察順番が近づいた人は診察室の前に待機してもらっていたところ、他の患者になかの様子が伝わらないよう、診察室のドア付近には患者用のソファなどを設置しないようレイアウトし直すことなどが考えられます。
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プライバシーにセンシティブな患者にも気軽に利用してもらうためにはどうすればいい?
内装に極力工夫しても、他の患者と鉢合わせることを嫌がって、プライバシーにより配慮したクリニックを選ぶ患者も多いです。そうした患者を自院に取り込むためにはどうすればいいかというと、もっとも有効な方法はオンライン診療を取り入れることです。
オンライン診療であれば、他の患者と顔を合わせることは100%ありません。そのため、薬の処方だけで十分だと考えている患者からは選ばれやすい傾向にあります。
また、オンライン診療を導入することで、診療圏を超えたエリアの患者も取り込んでいくことが可能です。AGA治療を受けたいと思っているものの、通える範囲にクリニックがないというケースも考えられるので、より広いエリアから患者を集められるという効果を考えても、オンライン診療は導入すべきであるといえます。
AGA治療を導入した場合、患者にどう周知していけばいい?
既存クリニックがAGA治療を導入した場合、院内に新メニューとして掲示することももちろん大切ですが、AGA治療をはじめた場合、自院に興味を抱いてくれる潜在患者は、既存患者以外にもエリア内にたくさん存在することが考えられるため、既存患者に向けての発信だけでは不十分です。
とはいえ、新メニューを導入したことを駅前の広告スペースなどに告知するのはどうにもしっくりきませんよね。では、どんな発信の仕方が望ましいのか?が気になるところだと思います。
やはり一番は、SNSを活用することでしょう。もちろん、ホームページにも新しくAGA治療を導入した旨を掲載することが大前提。そのうえで、より多くの人にホームページを訪れてもらうことができるよう、InstagramやX(旧twitter)などでどんどん発信していくべきです。まが、Googleビジネスプロフィールにも情報を掲載して、診療・治療を受けた患者には口コミをお願いしましょう。
また、もちろん既存患者のなかにもAGA治療に興味がある人はいるはずなので、患者と公式LINEなどでつながっているなら、それらも大いに活用していきましょう。
AGA治療を提供するうえでは患者との信頼関係を築くこともとても大切
薄毛の原因は人それぞれで、治療方法も一種類ではありませんが、服薬による薄毛治療を選択した場合、基本的には服用を辞めるとまた薄くなってくるため、患者は永続的に薬を処方してもらうことになります。つまり、「他のクリニックに切り替えたい」と思わない限り、半永久的に通い続けるということです。
しかし、患者が「他のクリニックに切り替えたい」と思うきっかけなどいくらでもあります。「他院のほうが安い」「新しく開発されたもっとよさげな薬を出しているクリニックがある」などの理由でよそへ移ってしまうパターンは多いでしょう。
クリニックとの信頼関係が構築されていて、患者にとって医師が「なにか困ったことがあればいつでも頼れる存在」になっていれば、そうそう簡単に浮気されることはないので、クリニックの安定した経営のためにも、一人ひとりの患者の悩みに寄り添い、しっかりと信頼関係を構築することを心がけてくださいね。
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この記事は、2023年11月時点の情報を元に作成しています。
執筆 CLIUS(クリアス )
クラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)を2018年より提供。
機器連携、検体検査連携はクラウド型電子カルテでトップクラス。最小限のコスト(初期費用0円〜)で効率的なカルテ運用・診療の実現を目指している。
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