AGAクリニックは儲かる?平均年収はどのくらい?

ここ数年、AGAクリニックの数が増えています。以前と比べて、AGAクリニックの看板やCMを見かける回数が増えたと感じている人も多いでしょう。

街中やTV番組などで広告宣伝を見かけるたびに、「医師たちがこぞって開業しているということは儲かるに違いない!」と考える人もいるかもしれませんが、実際のところ、AGAクリニックは儲かるのでしょうか?

AGAクリニック院長の平均年収は高い

結論から言って、AGAクリニックは儲かる傾向にあります。なぜかというと、自由診療がほとんどのため、保険診療をメインとする診療科と比べると必然的に患者単価が高くなるためです。

金額の目安としては、院長の年収で1,900万円~2,500万円程度とされています。求人メディアによっては、「年収2,000万円」などの条件で検索すると、AGAクリニックが多くひっかかることもあるので、試しに条件検索してみてもいいかもしれません。

もっとも儲かる開業医の診療科は?

診療科によってはもっと高い年収を手にできる可能性があります。厚生労働省が公表している「医療経済実態調査」をもとに算出した、2019年の個人診療所における主たる診療科別の損益差額(≒年間収入)は以下の通りです。

診療科損益差額
1位眼科医約4,092万円
2位精神科約3,380万円
3位耳鼻咽喉科約3,319万円
4位整形外科約3,204万円
5位皮膚科約3,125万円
6位小児科約2,457万円
7位内科約2,455万円
8位産婦人科約1,974万円
9位外科約1,178万円
参照: 医療経済実態調査

AGAクリニックはメリットが多い

こうしてみると、開業すると年収2,000万円を超えることはそんなにハードルが高くないように思われるかもしれませんが、AGAクリニックには

  • 急患がいないこと
  • 残業の可能性はほぼないこと
  • 他の診療科と比べて医療事故のリスクが低いこと

などがメリットとして挙げられます。こういった点では、魅力が大きいともいえるかもしれません。

AGAクリニックの医師はどんな診察・治療提供している?

続いては、AGAクリニックの医師の具体的な業務内容をみていきます。

カウンセリング

最初のカウンセリングでは、いつごろからAGAの症状に悩んでいるのか、今現在どんなケアを行っているのかなどを確認するほか、患者の頭皮チェックも行います。

治療薬処方

治療薬を希望する患者に対して、血液検査を行ったり、薬の説明を行ったりします。AGA治療薬には、性欲減退、勃起不全、肝機能障害、多毛症をはじめとする副作用があることが報告されているので、それについて事前にしっかりと説明しておくことが不可欠です。

AGA治療が一般的になった昨今は、副作用が出たことをテレビで話す芸能人なども増えているので、ある程度はリスクについて理解している患者も多いですが、それでも、説明なしで処方して副作用が出た場合、トラブルの元となり得ます。

頭皮に注射

最近は、薄毛が気になる箇所に直接、成長因子などを注入する治療が人気です。内服薬や塗り薬と併用することでより高い効果を実感しやすいとされていることから、ニーズが高まっています。

点滴

薄毛の原因を根本から解消すべく、身体のさまざまな細胞の成長および修復に必要な成長因子やアミノ酸、ビタミンなどを血中にダイレクトに届けるために、点滴メニューを用意しているクリニックもあります。

自毛植毛

薬の内服や注入に抵抗がある患者に人気の治療法として、自毛植毛というメニューを用意しているクリニックもあります。患者自身の髪の毛を、濃い部分から薄い部分などに毛根ごと移植するため、拒絶反応や炎症が起こりにくいのがメリットですが、頭皮に移植するための穴を作って植え込むため、医師には高いスキルが要求されます。

内服薬の処方や頭皮への注射だけであれば、内科や精神科として勤務してきた医師にとっても難しいことではありませんが、自毛植毛のメニューも加えたいとなると、形成外科や皮膚科、皮膚外科への勤務経験があったほうが有利であることは間違いないでしょう。

そのほか

また、育毛効果が期待できるLED照射器やオリジナルヘアケア商品を用意しているクリニックもあるほか、AGAの根本的な改善にはなりませんが、頭皮にアートメイクを施すことであるように毛穴があるように見せる「ヘアタトゥー」などのメニューを提供しているクリニックもあります。

AGAクリニックとして高い年収を目指すなら?

冒頭で述べた通り、AGAクリニックの数は昨今増加傾向にあります。そのため、多くのAGAクリニックのなかから、患者に選ばれる存在となるためには戦略が必要です。方向性としては大きく2パターンで、「処方をメインとして、多くの患者に長く通い続けてもらう」と「自毛植毛などの高額メニューを売りにして単価を高くする」が考えられるでしょう。

ただし、いずれの場合も、今後医療の発展に伴い、よりよい薬、よりよい治療が安価で手に入る時代となる可能性は十分あるので、業界の動きを見ながら、都度、戦略を練り直していく必要性はもちろん高いといえます。

薄毛治療のニーズに着目すると、「儲かるクリニック」に一歩近づける!

「AGA」という言葉は今では誰もがよく耳にする言葉になったため、言葉の意味を改めて考えることはあまりないかもしれません。

そこで、改めて言葉の意味を説明すると、「AGA」とは「Androgenetic Alopecia」の略で、日本語にすると「男性型脱毛症」となります。具体的には、思春期以降に、額の生え際や頭頂部の髪のうちどちらか一方、もしくは双方から薄くなってくる症状のことです。

つまり、それ以外の薄毛は「AGA」ではないということです。では、女性の薄毛はなんと呼ぶかというと、代表的な薄毛症状のひとつが、「FAGA」で、「Female Androgenetic Alopecia」の略です。

昨今は、このFAGA治療のニーズも高まっていますが、薄毛の問題に対して女性は男性よりもナイーブなため、クリニックに通い辛いなどさまざまな課題があります。しかし、「通いにくい」と悩んでいる人が多いことは大きなチャンスともいえるので、FAGAクリニックの理想的な在り方を見出すことができれば、爆発的ヒットをものにできることだってあり得ます。

もちろん、AGAをメインとして新たな展開を実現することも可能性としてはあり得るので、これから薄毛の分野で開業したいと考えているなら、ぜひアイディアを練ってみてくださいね。