クリニックの求人情報に載せたい!看護師・医療事務の応募者が「本当に知りたいこと」とは?

クリニックで求人を出す際、応募者に対して求める条件はしっかり記載しているのに、求職者が知りたい情報が十分に落とし込めているのだろうか……と思うことはありますか?

求人票や採用のランディングページには、「求人情報として載せるべきこと」はもちろん、「求職者本当にが知りたい情報」を記載することが鉄則!

具体的にどのような情報が求められているのかを説明していきます。

目次
  1. 知りたい情報を載せることの重要性
  2. 求職者が知りたいことは
    1. 募集職種、業務内容、休憩時間、残業の有無、給与、交通費の有無や上限、福利厚生などの基本情報
      1. 給与についてはルールに則って記載することが鉄則
      2. 自院ならではの特徴はしっかり伝える
    2. 働き方に関しての詳細
    3. スタッフ情報
    4. 働いている人の声
    5. 内観写真
    6. 院長の写真または院長からのメッセージ
    7. 自院の方針、求める人物像
  3. 求人情報はどんどんアップデートしていこう!

知りたい情報を載せることの重要性

まずは、なぜ求人を出すにあたって、求職者が知りたい情報をしっかり伝えることが大切なのかを説明します。

求職者は、求人情報をチェックする際、無意識のうちにも、「このクリニックではどんなふうに働くことができるだろう?」と想像します。

内観の写真や、具体的な仕事内容、働いている人たちの雰囲気がわかる情報があれば、そのイメージが明確なものになりますが、写真も詳しい説明もなければ、「面接に行ってみたところ、イヤな雰囲気のクリニックだったらどうしよう……」と敬遠してしまいます。

そのため、求人票や採用のランディングページを作る際は、求職者は何を知りたいと思っているのかを考えると同時に、求職者から自院を魅力的だと思ってもらうためにはどうすればいいか、自院の魅力はどこにあるのかも考えることが大切です。

 

求職者が知りたいことは

続いては、求職者が知りたいこと、掲載されているとうれしいことについて解説していきます。

募集職種、業務内容、休憩時間、残業の有無、給与、交通費の有無や上限、福利厚生などの基本情報

まず、一般的な求人票に載せるべき内容はすべて網羅しましょう。

給与についてはルールに則って記載することが鉄則

なかでも給与は、求職者がもっとも知りたいことなので、ルールに則って正しく記すことが必要です。どのようなルールがあるのかというと以下の通りです。

  1. 給与は最低限を記載する

給与欄には、「募集職種の誰もがもらえる最低限の給与」を記載する必要があります。給与に手当てが含まれる場合は、固定で支払われる手当の最下限を加算した額が、“最低限の給与”です。条件によって給与や手当の内容が異なる場合は、それについても記します。

  1. 「月収」と「月給」を正しく使い分ける

「月収」とは、毎月固定で支払われる基本給+固定手当の合計額を意味します。一方の「月給」は、月収に「変動手当」を含めた1か月の額面給与です。変動手当とは何かというと、残業手当や皆勤手当、家族手当、住宅手当などの「月や人によって支給される金額が異なる手当」のことです。

つまり、「誰もがもらえる最低限の給与」は「月給」ということになりますが、変動手当が充実している場合は、そのことを備考欄などに記載してアピールするといいでしょう。

  1. 固定残業代を給与に含む場合はその旨を記載する

固定残業代を給与に含む場合は、その旨と詳細を示す必要があります。たとえば、月給が25万円で、そのなかに固定残業代を含む場合、以下のように記します。

給与:月給25万円

備考:※固定残業代(3万円/20時間分)含む、超過分は別途支給

自院ならではの特徴はしっかり伝える

基本情報のなかでも、自院ならではの特徴と考えられることはしっかり落とし込むことが大切です。たとえば、「健康診断を無料で実施しています」「ママさんスタッフが多く、和気あいあいとした雰囲気です」など、求職者にとってプラスとなる情報は「※」「☆」などをつけて目立つように記すことがおすすめです。

働き方に関しての詳細

業務内容や労働時間に関しては箇条書きや数字で伝えることができますが、求職者としてはそれ以上の情報についても知りたいと思うものです。

たとえば、1日のスケジュールや、有給の取り方についてのルール、仕事を覚えるまでのサポート体制などを細かく記していると安心してもらいやすいでしょう。

スタッフ情報

一緒に働くことになる人たちがどんな人であるのかも、求職者にとって大変気になることのひとつです。集合写真があれば、実際の雰囲気がもっともよく伝わりますが、写真が苦手な人がいるなら無理に撮影する必要はありません。

その場合は、スタッフの年齢層や昼休みの過ごし方などを簡単でもいいので記して、「スタッフ同士で食事に行くことも多いです」など、アピールとなることがある場合は情報として盛り込んでもいいでしょう。

働いている人の声

スタッフに「自院のいいところはどこか?」「働きやすさに関してはどんなふうに感じているか」などについてコメントをもらうことができるなら、「働いている人の声」として盛り込むと、求職者にとっては参考になります。

また、これまでに離職している人がいない場合などは、その旨を記して「長く働き続けられる職場です」とアピールすると、求職者がいい印象を持ちやすいでしょう。

内観写真

前述した通り、内観の写真を確認したいと思っている求職者は多いです。採用されたら毎日通うことになる職場なのだから、どんなところなのか知っておきたいと思うのは当たり前です。

「建物が古い」「狭い」のネガティブ要素はどうすることもできませんが、「清潔感」や「明るい雰囲気」に関しては、日ごろからベストな状態を目指すべきです。こまめな掃除以外に、電球のワット数を変えたり、観葉植物をプラスしたりすることも有効です。

院長の写真または院長からのメッセージ

院長の写真があれば、求職者の「会ってみてイメージと違う人だったらどうしよう……」の不安を軽減させることができます。カメラ目線の笑顔の写真撮影が苦手なら、「真剣な表情で患者に説明している様子」などを撮影してもらって掲載するのも一手です。

そもそも写真が嫌いでどんな写真であれ載せたくないという考えなら、クリニックに対する思い、医療と向き合う姿勢などが伝わる簡単なメッセージを載せるのでもいいでしょう。

自院の方針、求める人物像

自院がどんな思いを大切に患者と接しているのか、理想の医療を追求するためにどんな人と一緒に働きたいと思っているのかも、しっかりと記すことが大切です。

これに関しては、「どの求職者も知りたい情報」というより、これを記すことで、自院とより相性のいい求職者に注目してもらえるので、理想の人材と出逢える確率を高める効果が期待できます。

 

求人情報はどんどんアップデートしていこう!

紙の媒体での募集の場合、印刷した後に情報を変更することはできませんが、自院のホームページ内のランディングページや、自分で編集できるwebの求人情報媒体の情報ならいつでも編集可能なので、求職者の応募状況を見ながら常に内容をアップデートしていくことが大切です。

どこを直せば応募状況がよくなるのかわからない場合は、競合のクリニックの求人情報などを参照して、自院の求人との違いを考えてみることも役立つかもしれませんね!

執筆 CLIUS(クリアス )

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