訪問看護師になるにはどうすればいい? 資格は必要?

超高齢化社会に突入した日本では、訪問看護師のニーズがとても高いため、訪問看護師として働く術を身に着けておけば、働き先が見つかりやすいことは間違いありません。そのため、どうすれば訪問看護師になれるのかを知りたいという人も多いでしょう。そこで今回は、訪問看護師になるために必要な手順を解説していきます。

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目次
  1. 訪問看護師として働くために必要な資格は?
  2. 看護師として働いた経験は必要?
  3. 訪問看護師として働くうえで役立つ資格「認定看護師」とは?
    1. 緩和ケア認定看護師
    2. がん薬物療法看護認定看護師
    3. 在宅ケア認定看護師
    4. 小児プライマリケア認定看護師
    5. 皮膚・排泄ケア認定看護師
    6. 認知症看護認定看護師
  4. 訪問看護師として働くうえで役立つ資格は他にもある
    1. 介護支援専門員(ケアマネジャー)
    2. 認知症ケア専門士
    3. 終末期ケア専門士
    4. 「特定行為に係る看護師の研修制度」の研修終了実績
    5. 普通自動車免許
  5. 訪問看護師の働き先は?
    1. 訪問看護ステーション
    2. 保険医療機関(みなし指定訪問看護事業所)
    3. 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
    4. 看護小規模多機能型居宅介護
    5. 民間企業
  6. 「なぜ訪問看護の仕事に就きたいのか」を自分の言葉で伝えられるようになることも大切

訪問看護師として働くために必要な資格は?

訪問看護師として働くためには、正看護師または准看護師の国家資格が必要です。いずれかの資格を有しているなら、別途なんらかの資格を取る必要はありません。

看護師として働いた経験は必要?

正看護師または准看護師の国家資格を有していても、看護師としての経験がなければ、いきなり訪問看護師として働くことはできないのでは? と考える人もいるでしょう。しかし、新卒で訪問看護師として働き始めることは可能です。ただし、事業所によっては3年以上の看護師経験があることを条件に求人をおこなっている場合があります。

看護師経験問わずで募集している事業所に関しては、教育体制が整っているなら初めてでも不安になる必要はありませんが、規模の小さい訪問看護ステーションなどは教育体制が整っていないこともあるので、就職先を選ぶ際にしっかり確認することが望ましいといえます。

医療機関などで看護師として働いた経験があれば、はじめから自信を持って現場に出られる可能性が高いですが、排泄ケアや褥瘡・創傷処置、胃瘻の管理、ターミナルケアなどの経験が少なければ、慣れるまでには時間がかかるかもしれません。また、利用者の家族に指導 をおこなうことも必要なので、こちらに関しても実践しながら覚えていくことになるでしょう。

訪問看護師として働くうえで役立つ資格「認定看護師」とは?

訪問看護師として働くために必要な資格は、前述の通り、正看護師または准看護師の国家資格のみですが、取得しておくと、働くうえで有利になる資格はいくつかあります。そのなかでも特におすすめの資格は、「認定看護師」です。

「認定看護師」とは、看護師として5年以上の実務経験があり、かつ『日本看護協会』が定める600時間以上の認定看護師教育を修めて、認定看護師認定審査に合格した看護師が取得できる資格で、以下の19の分野が特定されています。

≪認定看護分野≫
①クリティカルケア
②緩和ケア
③がん薬物療法看護
④在宅ケア
⑤生殖看護
⑥腎不全看護
⑦摂食嚥下障害看護
⑧小児プライマリケア
⑨脳卒中看護
⑩呼吸器疾患看護
⑪心不全看護
⑫皮膚・排泄ケア
⑬感染管理
⑭糖尿病看護
⑮新生児集中ケア
⑯手術看護
⑰乳がん看護
⑱認知症看護
⑲がん放射線療法看護

このなかでは、特に以下の分野の資格があると訪問看護に役立つと考えられます。

緩和ケア認定看護師

・痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題のアセスメント
・全人的問題を緩和して、QOLを向上するための症状マネジメント
・家族の喪失や悲嘆への対応

などの知識と技術が求められる資格です。

がん薬物療法看護認定看護師

・がん薬物療法の適正な投与管理とリスクマネジメント、暴露対策
・がん薬物療法に伴う症状緩和
・自宅での治療管理や有害事象に対応するための個別的な患者教育
・患者・家族の意思決定支援と療養生活支援

などの知識と技術が求められる資格です。

在宅ケア認定看護師

・生活の場におけるQOLの維持・向上とセルフケア支援
・対象を取り巻くケアシステムの課題に対する解決策の提案
・生活に焦点をあてた在宅療養移行支援及び多職種との調整・協働
・意思決定支援とQOLを高めるエンド・オブ・ライフケア
・身体所見から病態を判断して、気管カニューレの交換が安全にできる知識・技術
・身体所見から病態を判断して、胃ろうカテーテルもしくは腸ろうカテーテルまたは胃ろうボタンの交換が安全にできる知識・技術
・身体所見から病態を判断して、褥瘡または慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去が安全にできる知識・技術

などの知識と技術が求められる資格です。

小児プライマリケア認定看護師

・重篤な状態にある児もしくは医療的ケア児に対する重症化予防
・外来および地域などのプライマリケアの場におけるトリアージ
・家族の家庭看護力・育児力向上に向けたホームケア指導
・不適切な養育または虐待の予防、早期発見と、子どもの事故防止
・身体所見および気管カニューレの状態を病態判断して、気管カニューレの交換がおこなえる知識・技術

などの知識と技術が求められる資格です。

皮膚・排泄ケア認定看護師

・褥瘡のトータルマネジメント
・管理困難なストーマや皮膚障害を伴うストーマケア
・専門的な排泄管理とスキンケア
・脆弱皮膚を有する個人・リスクがある個人の専門的なスキンケア
・地域包括ケアシステムを視野に入れた同行訪問実施とマネジメント
・身体所見から病態を判断して、褥瘡または慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去及び創傷に対する陰圧閉鎖療法ができる知識・技術

などの知識と技術が求められる資格です。

認知症看護認定看護師

・認知症の症状マネジメント及び生活・療養環境の調整
・認知症の病期に応じたコミュニケーション手段の提案と意思決定支援
・家族への心理的・社会的支援
・身体所見から病態を判断して、抗けいれん剤、抗精神病薬及び抗不安薬の臨時の投与ができる知識・技術

などの知識と技術が求められる資格です。

また、呼吸器疾患看護認定看護師、糖尿病看護認定看護師などの資格に関しても、該当する疾患を有していて訪問看護を利用している利用者がいた場合、かなり役立つ資格であるといえます。

参照:公益社団法人日本看護協会「認定看護分野」

訪問看護師として働くうえで役立つ資格は他にもある

認定看護師の資格以外にも、以下の資格があると訪問看護に有利です。

介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護支援専門員(ケアマネジャー)とは、要介護者や要支援者が心身の状況に応じたサービスを受けられるよう、ケアプランの作成および市町村やサービス事業所などとの連絡・調整をおこなう専門員です。訪問看護師は介護支援専門員が作成したケアプランに沿って看護をおこなうのが一般的ですが、看護師自身が介護支援専門員の資格を取得していれば、利用者によりよいケアプランを提案することもできます。

参照:厚生労働省「介護支援専門員(ケアマネジャー)」

認知症ケア専門士

「認知症ケア専門士」は、認知症ケアに対する優れた学識と高度な技術、倫理観を備えた専門技術士を養成して、日本における認知症ケア技術の向上ならびに保険・福祉に貢献することを目的に制定された民間資格です。資格取得のために勉強することで、認知症に対する理解が進み、利用者やその家族のニーズにより的確に応えることができるようになるでしょう。

参照:日本認知症ケア学会認定「認知症ケア専門士」公式サイト

終末期ケア専門士

「終末期ケア専門士」は、エビデンスに基づいたケアをおこなうことで、一番近くで利用者を支える、臨床ケアにおけるスペシャリストです。医療職および介護職に従事している人が受験することができる資格です。

参照:日本終末期ケア協会「終末期ケア専門士」

「特定行為に係る看護師の研修制度」の研修終了実績

「特定行為に係る看護師の研修制度」とは、チーム医療を実践するなかで、看護師がその役割を発揮できるよう、2015年10月に開始された制度です。研修を終了した看護師には、患者の状態を見極めて、タイムリーな対応をおこなうことなどが期待されています。

参照:看護師の特定高位研修制度ポータルサイト

普通自動車免許

訪問看護師は基本的にはひとりで利用者宅を訪問することになるため、電車やバスなどの交通機関が充実していないエリアで働く場合、運転免許証がなければ思うように働くことができない可能性は高いでしょう。

訪問看護師の働き先は?

訪問看護師として働くためには、正看護師または准看護師の国家資格を取得したうえで、訪問看護師の求人に応募する必要があります。求人は、ハローワークや各種就職サイトなどで探すことができますが、主にどのような事業所が募集をおこなっているかというと以下の通りです。

訪問看護ステーション

保健士または看護師が管理者となって運営している事業所です。利用者の主治医の所属機関を問わず、訪問看護指示書の交付によってサービスを提供することができます。看護師のほかに、保健士や助産師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが在籍している場合があります。

保険医療機関(みなし指定訪問看護事業所)

病院やクリニックなどの医療機関のなかにも、訪問看護をおこなっているところがあります。その病院やクリニックで診療している患者のみが、訪問看護の対象となる「みなし指定訪問看護」の事業所に分類されます 。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは、介護保険制度の地域密着型サービスのひとつです。要介護者に対して、定期巡回の訪問介護と訪問看護を24時間体制で提供しています。

看護小規模多機能型居宅介護

看護小規模多機能型居宅介護とは、介護保険制度の地域密着型サービスのひとつです。要介護者に対して、訪問介護、訪問看護、通所介護および宿泊サービスを提供しています。

民間企業

民間の企業にも、医療保険制度・介護保険制度外の訪問看護サービスをおこなっているところがあります。ただし、訪問看護ステーションや医療機関などが提供する訪問看護と異なり、各種保険が適用されません。

参照:公益財団法人 日本訪問看護財団「訪問看護とは(一般の方向け)」

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「なぜ訪問看護の仕事に就きたいのか」を自分の言葉で伝えられるようになることも大切

冒頭で述べた通り、訪問看護師のニーズは高いため、正看護師または准看護師の国家資格を有している人は、基本的に引く手あまたな状態であるといえます。しかし、より条件のよい事業所で働くためにも、面接対策を講じておくことは不可欠。特に、「なぜ訪問看護師として働きたいのか?」の質問に対しては、自分の思いをしっかり伝えることができるよう、まずはいま考えていることを紙に書き出してみるなどして、対策を講じてみてくださいね。

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対象規模

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オプション機能

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提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、