看護師として働く毎日は、患者のケアや医療現場の忙しさに追われ、心身ともに疲労がたまりやすいものです。
そんな中、看護師たちが「一番ほしい休暇」としてどのような休暇を望んでいるのかを探るため、20名の看護師にアンケートを実施しました。アンケートに回答いただいたのは女性18名、男性2名で、年齢は25歳以下から41歳以上まで幅広くご意見をいただきました。
アンケートの結果をもとに、看護師が求める「休暇ベスト3」をご紹介します。
3位:女性にとって切実な「生理休暇」
今回のアンケートで3位にランクインしたのが、「生理休暇」「PMS休暇」でした。
忙しい日々を過ごす中、自らの体調不良であってもなかなか休めない労働環境への意見が多く、以下のような声が挙げられていました。
「人手が足りず、わたし絶対この患者さんより体調悪いなーと思いながら仕事している現状があります。体調が悪くても生理前の体調不良や頭痛程度では休めるけれども周りのことを考えると休むことが出来ないのが現状です」(あとさん/女性・30代)
「生理が重く、業務がしんどい、妊婦さんがつわりでしんどそうな時でも働いていることが多い」(みくさん/女性・20代)
「生理で体調悪い時の肉体労働は辛すぎるから。鎮痛剤を飲みながら働くのが嫌」(そのさん/女性・30代)
「仕事中は、生理中でもほとんどトイレに行けないのが職場の現状です。看護師の世界は基本人手不足ですが、生理休暇などの制度があれば、誰がいつ突然休んでもいいという雰囲気にもなり、働きやすいと思います」(はなさん/女性・40代)
2位:大切な時間を過ごしたい「記念日休暇」
第2位にランクインしたのは、(ご家族やご自身の)誕生日休暇などの「記念日休暇」でした。
いつも誰かのために必死になって働いているからこそ、記念日くらいは自分のために過ごしたい…!という気持ちは、誰しも理解できるものなのではないでしょうか。
意見としては、以下のようなものが寄せられていました。
「自分の誕生日は仕事をしたくないが、周りの状況的に必ず休めるとは限らない。会議などが入っているとなおさら言いにくく、希望を入れようにも優先順位は後回しになる。また、子供の行事や家族の予定などを入れていると決められた希望回数に達してしまい、自分の誕生日に希望を入れられないときもある」(りょうさん/女性・40代)
「誕生日は特別な日であり、誕生日は働かずに恋人と一緒に過ごしたい。他の職場には誕生日や自身が指定した日に休暇がとれる制度があると聞いてうらやましい」(けいさん/男性・20代)
「誕生日くらいゆっくりしたい。2年連続、夜勤にあたり病棟で誕生日を祝ったので…」(ももさん/女性・30代)
「どんな記念日でも休める休暇があることで家族との時間が増えると考えられる。そのために、希望休や有休を使いたくない。授業参観、三者面談、忌引など別なところで使用したい。美味しいものを食べてリフレッシュしたい」(美佳さん/女性・20代)
「理由か誕生日とは言いにくいため、誕生日の日は必ず休みだとまわりも納得してくれると思う。バースデーであることを周知してくれたらお祝いしやすい環境もできる気がする」(あずきさん/女性・30代)
1位:任意のタイミングで「長期休暇」
1位は、夏休みや旅行などを目的とした「長期休暇」でした。
おおよそ期間は1週間~10日ほどを希望している方が多く、特に「任意のタイミングで取れること」の希望が多かったです。
意見としては以下のようなものがありました。
「他病院では取れるところもあるみたいだが、私が勤めていた病院ではなし。有給も最低ラインの5日を師長の采配で使われます、もちろん希望は出せない!普段の休み希望も月に3日まで、連休希望は2日までしか出せませんでした。なので、せめて夏休みくらいは欲しいです!!!」(タカハシさん/女性・20代)
「夏休みは、有休とは別でほしいです。単発じゃなくて、連続で取得できるのを希望。有休希望を書く人・書かない人で不公平があるので、絶対皆とる!っていう制度を決めて欲しい」(ももさん/女性・30代)
「旅行が趣味で、独身の頃はよく行ってました。家族ができ、子ども達とみんなで年 1回は旅行へ行きたいと思い、旅行休暇がほしいと思いました。旅行前日は準備のための休み、旅行帰宅翌日は、疲れをとるための休みがあれば最高だなと思います」(ゆうこさん/女性・30代)
看護師の休暇確保は重要な課題
上記ランキング以外にも、ユニークなものとして「メンタル休暇」「急に勤務を交代してあげた時の振替休暇」「推し活休暇」「独身特別休暇」などのほか、「スキルアップ休暇」といった制度を希望する方もいらっしゃいました。
人手不足が叫ばれる医療の現場。中でも患者さんと医師の間で様々な役割をこなさなければならない看護師は、あらゆるストレスをかかえる立場でもあります。
看護師に限らずではありますが、少しでも医療の労働環境が改善していくよう、DX化などを進めていくことが重要です。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2024年9月時点の情報を元に作成しています。
執筆 CLIUS(クリアス )
クラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)を2018年より提供。
機器連携、検体検査連携はクラウド型電子カルテでトップクラス。最小限のコスト(初期費用0円〜)で効率的なカルテ運用・診療の実現を目指している。
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