看護師の仕事は多岐にわたり、得意・不得意があるのは当然のこと。
今回は現場で働く看護師たちに「苦手な業務」と「それを乗り越えるための工夫」について聞いてみました。

現場でのリアルな声と、実践している工夫を紹介します。

医師対応・処置介助が苦手

• 「Drに合わせて必要な道具が違うので覚えるのが大変。他のDrのやり方とごちゃごちゃになることも。前もって好みを調べたり、イメトレしておくようにしています。」
  （のぞみ／30代・前半）
• 「診療介助や報告が緊張するし、コミュニケーションも取りづらい…。あらかじめ確認をしておく、何か言われても気にしない、報告しづらい時はリーダーと相談するようにしています。」
  （なぁ／20代・後半）
• 「腰椎穿刺やIVH挿入時などの清潔操作を伴う介助。清潔・不潔のエリアを意識しながらで、ミスも許されないプレッシャーが苦手。イメトレや事前準備を徹底し、不安な時は先輩ナースのフォローも頼むようにしていました。」
  （ママナース／40代・前半）

点滴・配薬・ルート確保が苦手

• 「配薬や点滴のチェックは、細かい確認漏れをしやすくて苦手。だからこそ丁寧に、ダブルチェックを意識しています。」
  （ナースTOY／20代・後半）
• 「ルートキープは『医師の仕事』という病院で育ったので苦手意識あり。今は看護師が当たり前に行うので、“心の目で血管を見る”ようにしています。」
  （はる／40代・後半）

電話対応や事務作業が苦手

• 「電話対応は突然かかってくるので心の準備ができず苦手。相手の名前や要件をメモに残して、落ち着いて対応するようにしたら少し楽になりました。」
  （maa／30代・後半）
• 「入院書類や同意書などの事務作業が苦手。急いでいると抜けが出がちなので、最終確認は必ず自分で行うようにしています。」
  （のぞみ＠２児ママナース／20代・後半）
• 「記録の入力は、処置に追われて後回しになると内容が抜けてしまう。残業になるのもイヤなので、簡潔に書けるテンプレートを作って対応しています。」
  （飛来／20代・後半）

患者対応・コミュニケーションが苦手

• 「患者さんやご家族への指導は、完璧を求めすぎて時間がかかってしまう。指導の前に所要時間と内容の範囲を伝え、パンフレットやチェックリストを使って分かりやすく段階的に進めるようにしています。」
  （H@Nurse／40代・後半）
• 「食事介助は体位を整えてもずり落ちてしまったり、一人に時間がかかるので苦手。あらかじめ全員の体位を整えてから取りかかるようにしています。」
  （ちゃん／30代・後半）
• 「易怒性のある認知症の患者様への対応が苦手。当たり障りのない会話でも怒られるので、昔の話や好きだったことを聞いて穏やかに関われるよう工夫しています。」
  （よっしぃ／30代・後半）

マルチタスクが苦手

• 「救急や集中治療領域で、やることが一気に重なるとパンクしそうに。やるべきことをあらかじめ分散して、忙しい時間帯にバタバタしないように調整しています。」
  （ちえみ／40代・前半）

カテーテルや特定処置が苦手

• 「男性の尿道留置カテーテル挿入がうまくいかないことが多くて苦手。滑りやすいゼリーを多めに使ったり、角度を探しながら声かけをしてリラックスしてもらうようにしています。」
  （あい／30代・後半）

まとめ

こうしてみると、苦手意識があるのはあなただけじゃないことがよくわかりますよね。
それぞれの工夫や考え方を取り入れることで、少しずつでも不安やストレスが和らぐかもしれません。
「苦手なままでも、やり方で乗り越えられる」——そんな視点で、これからも一緒に頑張っていきましょう！