
「結婚しても看護師って続けられるのかな?」
「夜勤やシフトがあるのに、家庭との両立なんてできるんだろうか…」
そんな不安を抱える方のために、実際に現役看護師にアンケートを取り、結婚後の働き方や悩み、サポート状況について聞いてみました。
すると、結婚後も働き続ける人は多い一方で、“看護師ならでは”のリアルな悩みも浮かび上がってきました。
結婚後も働き続ける割合は?
多くの看護師は結婚しても仕事を辞めません。
「20代後半から30代で結婚後も働き続けるスタッフは8割程度だと思います。夜勤ありきでやや高めの収入を得ることができるので、大半のスタッフは働き続けます」(ななん・30代後半/女性)
このように収入面や職場の理解もあって、およそ8割前後の看護師が結婚後も働き続けているのが実情です。
ただし妊娠や出産をきっかけに夜勤を減らしたり、クリニックや非常勤に転職する人も多く、ライフステージに合わせた調整が一般的といえるでしょう。
次の項では、結婚後に直面する主な悩みについて、看護師の声をもとに見ていきましょう。
夜勤と結婚生活 ― すれ違う寂しさ
看護師の働き方で一番のネックになるのが夜勤です。
「夜勤をしていたのでなかなか家族と時間があわず寂しくなることがありました」(なこまる・40代後半/女性)
一緒に暮らしていても、食卓を囲む時間がほとんどなかったり、休日が合わずにすれ違い生活になってしまうことがあります。
でも大事なのは「たくさん一緒にいる」ことではなく「少しでも心が通じ合っている」こと。たとえば月に1日は必ず休みを合わせて、“夫婦の日”として過ごすだけでも気持ちはぐっとつながります。
遠出しなくても、家で映画を観たり、一緒に朝ごはんを食べるだけでも十分です。毎日の連絡も、長文のやりとりでなく、LINEスタンプひとつでも気持ちは伝わります。
家事との両立 ― 「全部やらなきゃ」は捨てていい
家事との両立も大きな悩みです。
「結婚との両立よりも夜勤や仕事の疲労で子育てとの両立が難しいです」(すー・30代前半/女性)
「家事との両立はしんどい、シフトは融通きくから大丈夫」(のりか・20代後半/女性)
シフトが不規則な看護師にとって、毎日家事をきっちりこなすのは現実的に無理があります。そこでポイントになるのは、“やらない家事を決める”ことです。
掃除は週末だけ、食事は宅配や惣菜を取り入れる、洗濯はまとめてやるなど、割り切るだけで心がラクになります。
さらに、夫にお願いするときは「何か手伝って」ではなく「洗濯物をたたんでほしい」と具体的に頼むと協力を得やすくなります。そしてやってもらったら必ず「ありがとう」と伝えること。小さな感謝の積み重ねが、夫婦の協力体制を自然に育てます。
子育てとの両立 ― 急な呼び出しにどう対応する?
子どもが生まれると、悩みはさらに増えます。
「子育て中になると、どうしてもお子さんが熱を出したり、急に病気になることがあります。そのため予定ではなく、突然の休みが必要になる場面が多く、職場にも迷惑をかけてしまうことに悩んでいる人が多いです」(ナースしずく・50代後半/女性)
前もって夫婦で「どちらが迎えに行けるか」をシミュレーションしておくと、急な呼び出しでも慌てず対応できます。実家や義実家の協力がある場合は遠慮せず頼ることも大切です。
「子供が産まれてからは義母がとても協力的でサポートしてもらえました」(なこまる・40代後半/女性)。
近くに頼れる家族がいなくても、地域のファミリーサポートや病児保育などを事前に調べておくだけでも安心です。
まとめ
アンケートから見えてきたのは、看護師の結婚生活は、夜勤によるすれ違い、家事や育児の負担、サポートの有無によって大きく左右されるということです。
けれども共通して言えるのは、「全部を自分ひとりで抱え込まなくてもいい」ということ。
休日をイベントのように一緒に過ごす、小さく家事を割り切る、具体的にお願いして感謝を伝える、必要なら家族や地域サービスに頼る――こうした工夫で、結婚後も看護師として、自分らしい働き方を続けられます。
完璧を目指さず、小さな工夫を積み重ねていきましょう。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2025年8月時点の情報を元に作成しています。
執筆 CLIUS(クリアス )
クラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)を2018年より提供。
機器連携、検体検査連携はクラウド型電子カルテでトップクラス。最小限のコスト(初期費用0円〜)で効率的なカルテ運用・診療の実現を目指している。
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