看護師に限らず、面接時の服装として結論は「とりあえずスーツ」で間違いありません。
しかし実は、そこが落とし穴でもあります。
医療現場の面接官(看護部長や事務長)は、あなたのスーツ姿に「看護師としてのプロ意識と現場への適応力」を見ている可能性も高いのです。
看護師の皆さんは毎日忙しく、時には夜勤明けのボロボロの状態で面接準備に励む方も多いかと思います。そこでこの記事では、限られた準備時間の中で「これだけは外せない」というポイントを、看護業界特有の視点を交えて詳しく解説します。
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1. 看護師の面接で「服装・身だしなみ」が重要な理由
医療現場には「トリアージ」という言葉がありますが、面接の服装もそれに近い役割を果たします。面接官は、最初の数秒であなたを「信頼できる医療従事者候補」かどうか、視覚的に判別しているかもしれません。
メラビアンの法則:視覚情報が「話の重み」を変える
「メラビアンの法則」という、人の第一印象を決める割合を研究したものがあります。この法則によると、人間のコミュニケーションに影響を与えるものは
- 言語情報(話の内容):7%
- 聴覚情報(声のトーンや話し方):38%
- 視覚情報(表情や態度):55%
となっており、視覚情報が半分以上を占めています。これは言い換えると「服装や見た目の印象がその場にふさわしいものでないと、話の内容は思うように伝わらない」ということでもあります。
面接においては、以下に素晴らしい志望動機や経験があっても、その話をしっかり聞いてもらえないかもしれないということにもなりかねません。特に信頼関係がすべてである看護の仕事において、見た目の安心感は「合格ライン」に立つための必須条件と言えます。
「清潔感」の裏にある感染管理意識
また看護師にとって「清潔感」は単なるマナーではなく、「標準予防策」への意識に直結すると考えていいでしょう。
例えば、服のシワや手入れされていない爪。これらは面接官の目には「この人は現場でも無菌操作を疎かにするのではないか?」「細かな手順を端折る癖があるのではないか?」という懸念として映る可能性があります。
2. これが基本!看護師面接の服装ルール
「普通のスーツ」を「看護師らしい信頼感のある装い」に変えるためのポイントを深掘りします。
色と素材:ネイビーが推奨される理由
- ネイビー(濃紺): 最もおすすめの色です。ブラックほど威圧感がなく、顔色を明るく健康的に見せてくれます。夜勤続きで顔色が優れない時こそ、ネイビーのレフ板効果に頼るのが賢い選択です。
- ブラック: 無難ですが、リクルートスーツ感(新人感)が強く出すぎるため、30代以降の中途採用であれば、ダークグレーなどの落ち着いたトーンの方が「経験豊富な安心感」を演出しやすい傾向があります。
- 素材: シワになりにくいポリエステル混紡が現実的です。面接会場までの移動や待ち時間で背中に深いシワが入ると、途端に「疲れた印象」を与えてしまうため注意しましょう。
インナー:襟のデザインで印象をコントロール
- スキッパーシャツ(襟あり): 自信に満ちた、ハツラツとした印象を与えます。急性期病院や救急など、スピード感が求められる現場に向いています。
- ブラウス(ラウンドネック): 柔らかく穏やかな印象になります。療養型やクリニックなど、患者さんとの対話を重視する現場で好まれる傾向があります。
3. 看護師のためのメイクとヘアセット術
メイクは服装の一部です。特に女性看護師の多い職場では、同性である看護部長のチェックは非常に細かいと考えて間違いありません。
メイク:目指すのは「夜勤明けを感じさせない血色感」
- ベースメイク: 厚塗りは「不潔」に見えるリスクがあります。下地でくすみを飛ばし、クマをコンシーラーで消す。これだけで「この人は自己管理ができている」という印象に繋がります。
- アイメイク: 派手なラメや太いアイラインは避けます。目元の印象を「強く」するのではなく「はっきり」させるのが正解です。
- リップ・チーク: 看護師の面接で最も重要なのが「健康的な血色」。ベージュすぎるリップは顔色を悪く見せるため、コーラルピンクなど肌馴染みの良い色を選びましょう。
- 眉毛で誠実さを: 眉を自然な太さで描くと、穏やかで芯の強い看護師像を演出できます。
- 健康美を出す: ベージュすぎるリップは顔色を悪く見せるため、コーラルピンクなどで「ハツラツとした健康状態」をアピールしましょう。
手元:無意識に滲み出る「職業意識」
看護師の面接官(特に看護部長)は、驚くほど手元を見ています。
- 爪と保湿: 掌側から見て爪が見えない長さが基本です。また、乾燥した手元より、ハンドクリームで整えられた指先の方が「自分を大切に扱っている=丁寧なケアができそう」というポジティブな連想に繋がります。
ヘアセット:お辞儀の「機能性」が評価ポイント
看護師の面接では、お辞儀をする場面が多々あります。
- 「触らない」のが鉄則: お辞儀のたびに髪を直す動作は、面接官に「落ち着きがない」「不衛生」と感じさせる恐れがあります。後れ毛はワックスでまとめ、前髪は目にかからないようしっかり固定しましょう。
- まとめ位置: 耳より下の位置で結ぶのが、落ち着いた大人としての標準的なマナーです。
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4.【施設別】面接官の「加点ポイント」を狙う服装
応募先の形態によって、面接官が「こういう人に来てほしい」と抱く理想像に合わせることも重要です。
大学病院・総合病院
総合病院や大学病院は、一般的に伝統や格式を重んじる傾向にあるため、面接時の服装は、最大限堅実さをアピールできるよう、フォーマルなスタイルを意識することが大切です。
スーツやインナーなどに求められる基本的な要素は抑えながら、よりカッチリとみえるデザインのものを選ぶといいでしょう。スーツを新調するのは金銭的にも難しい場合は、インナーをフォーマルに変えるだけでも印象がよくなります。
ヘアメイクにはいつも以上にきちんと整えることを意識して、中途半端な長さで顔にかかっている髪の毛がある場合、ヘアピンで留めるなどして清潔感を追求しましょう。
クリニック・個人病院
クリニックや個人病院の場合、規模の大きい病院ほどカッチリした見た目に仕上げる必要はありません。清潔感や信頼感は重視しつつも、小さな子どもや年配の患者にも親しみを覚えてもらえるような、やわらかい雰囲気を意識するといいでしょう。
たとえば長い髪をまとめる場合、トップにボリュームをもたせるなどすればやわらかさを演出しやすいです。地域密着型の小さなクリニックであれば、やさしい雰囲気があるかどうかは特に注目されやすいので、できる限りやわらかい表情も心がけましょう。
介護施設・訪問看護ステーション
介護施設や訪問看護ステーションの場合、入職後はかなりの肉体労働となるため、動きやすさを重視しつつ、清潔感を保っている服装で面接に挑むと、採用する側に、採用した場合のイメージを持ってもらいやすいといえます。
とはいえ、基本はスーツスタイルですが、たとえばストレッチ素材を選ぶのも一手ですし、足元はヒールの低いパンプスやフラットシューズも評価されやすいでしょう。
ヘアメイクはできるだけナチュラルにして、爪は短く整えておくのが理想です。
美容クリニックの場合
美容クリニックには、美意識の高い患者が多く訪れるため、患者目線で見ても「この看護師さんのようにキレイになりたい」と思ってもらえるような洗練された雰囲気があると、採用側から歓迎されやすいです。
スーツや、スーツとインナーの組み合わせなどに関しては、素材やシルエット、色のバランスなどにこだわり、おしゃれに敏感であることをアピールしたいところです。
また、美容クリニックの場合、服装同様にチェックされるのが、肌や髪、ツメなどの美しさです。生まれ持った肌質や髪質ではなく、「日ごろから、自分の見た目を整えることを意識しているか」をチェックされるので、寝不足や不摂生による肌荒れや髪のぱさつきなどがあるなら、面接に向けてしっかり睡眠と栄養を摂って体調から整えておくことが大切です。
一般企業・検診センターなどの場合
医療機関や介護施設・訪問看護ステーション以外の、一般企業や検診センター、幼稚園などの職場の場合、より「社会性があるか」「社会人としての常識があるか」が重視されやすくなります。
そのため、スーツやインナーなどの基本のポイントをしっかり押さえつつ、医療従事者以外のスタッフとも上手に関わっていけることをアピールできるよう、洋服の着こなしにおける“こなれ感”を意識したいところです。
新調したばかりのスーツでは、なかなか“こなれ感”が出ずに、洋服に着られている感が出てしまう場合もあるので、より自分の体格に合った一着を選ぶことをおすすめします。
「ワンサイズ上のほうが、体型が変わってしまっても長く着られるかもしれない……」などの考えが浮かんだとしても、まずは面接に通過することを優先して、見た目的にもっともしっくりくるものを選びましょう。
5.Web面接の場合の服装は?
「自宅だから」という油断は、画面越しに如実に伝わります。Web面接は対面以上に「情報の取捨選択」が重要です。
「上下スーツ」がメンタルと視覚を守る
「座っているから下は見えない」と思わず、上下フルスーツを着用しましょう。急な立ち歩きへの備えだけでなく、全身を整えることで脳が「勤務モード」に切り替わり、看護師らしい凛とした受け答えが可能になります。
シャツ一枚は「パジャマ」に見えるリスク
PCカメラは立体感を損なうため、白シャツ一枚だと画面上でボヤけ、だらしない印象を与えがちです。
ジャケットは必須: 濃紺やチャコールグレーのジャケットを羽織ることで肩のラインが強調され、画面上での「信頼感」が際立ちます。
ライティングは意欲を映す: 逆光や暗い部屋は「疲れ果てた印象」を与えます。デスクライトをカメラの奥に置き、顔を明るく照らしましょう。瞳に光が入るだけで、ハツラツとした意欲が伝わります。
6.「私服で」と言われた場合の服装は?
クリニックや訪問看護で増えている私服指定。これはあなたのセンスではなく「TPOをわきまえた判断力を試されています。
私服=「そのまま家族対応ができる格好」
看護師の面接における私服とは、「リーダー業務や急な家族対応をしても違和感のない、清潔感のある仕事着」を指していると考えてもいいでしょう。
- 推奨コーデ: 白やベージュのブラウスに、ネイビーやグレーのきれいめなパンツ・スカート。その上にジャケットやカーディガンを羽織るのが鉄板です。ジーンズやスニーカーは厳禁です。
なぜ面接官は「私服」を指定するのか?
特に在宅医療や小規模クリニックでは、患者さんとの距離が近いため、スーツの威圧感を排除した「あなたの親しみやすさ」を確認したいという意図があるとみていいでしょう。
同時に、自由と言われた際に派手な露出やブランドロゴを選ばないか、という「品位」もチェックされています。
7. これは絶対に避けて!不採用を招く「NGチェックリスト
- 香りのリスク: 香水は厳禁ですが、意外と盲点なのが「強すぎる柔軟剤」。医療現場では嗅覚に敏感な患者さんも多いため、無香料に近い状態が理想です。
- 手元の印象: 看護師は手を見る職種です。剥げかかったネイルはもちろん、ささくれや汚れも「職業意識」を疑われるポイントになり得ます。
- ストッキングの予備: 伝線は不潔感を与えます。カバンに予備を入れておくという「準備力」そのものが、看護現場でのリスク管理能力のあらわれです。
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服装はあなたの「話を聴いてもらう」ためのパスポート
面接での服装は、あなたを立派に見せるための鎧(よろい)ではありません。面接官に余計なノイズを与えず、「あなたの看護観や経験」を真っ直ぐに届けるための、最低限かつ最良のインフラです。
清潔感のある標準的な装いができていれば、見た目に関する不安はゼロ。あとは自信を持って、あなたがこれまで積み上げてきた看護への想いを伝えてきてください。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、時点の情報を元に作成しています。
執筆 CLIUS(クリアス )
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