泌尿器科とは?対象となる症状・病気と受診の目安
目次
  1. この記事の結論(要点)
  2. 泌尿器科とは
  3. 泌尿器科で診る主な症状
  4. 泌尿器科で扱う代表的な病気
    1. 膀胱炎
    2. 尿路結石
    3. 前立腺肥大症
    4. 過活動膀胱
    5. 前立腺・膀胱などの腫瘍
    6. 性感染症(STI)
  5. こんなときは早めに泌尿器科へ
  6. 「受診が恥ずかしい」と感じる人へ
  7. まとめ

この記事の結論(要点)

  • 泌尿器科とは、腎臓・尿管・膀胱・尿道といった「尿の通り道」や、男性生殖器の病気を診る診療科
  • 頻尿・排尿時の痛み・血尿・尿もれ・尿路結石・前立腺の病気などが対象。
  • 男女ともに受診できる診療科で、尿のトラブルは我慢せず相談するのが基本。
  • 「受診が恥ずかしい」と感じる人もいるが、早めの受診が悪化を防ぐ。

※本記事は一般的な情報です。症状がある場合は泌尿器科の受診をご検討ください。

泌尿器科とは

泌尿器科(ひにょうきか)とは、尿をつくり、体の外へ出すまでの「尿路(にょうろ)」の病気や、男性生殖器の病気を専門に診る診療科だ。

具体的には、次のような臓器を扱う。

  • 腎臓: 血液をろ過して尿をつくる
  • 尿管: 腎臓から膀胱へ尿を運ぶ管
  • 膀胱: 尿をためる
  • 尿道: 尿を体外へ出す通り道
  • 前立腺・精巣など: 男性生殖器

「泌尿器科は男性が行くところ」というイメージを持つ人もいるが、膀胱炎や尿トラブルなどは女性にも多く、男女問わず受診できる診療科だ。

泌尿器科で診る主な症状

次のような症状は、泌尿器科の対象となることが多い。

症状 考えられる背景の例
頻尿(トイレが近い) 膀胱炎、過活動膀胱、前立腺の病気 など
排尿時の痛み 膀胱炎、尿道炎 など
血尿(尿に血が混じる) 尿路結石、膀胱の病気 など
尿もれ・尿失禁 過活動膀胱、加齢による変化 など
尿が出にくい・残尿感 前立腺肥大 など
背中・わき腹の激しい痛み 尿路結石 など
陰部のはれ・しこり・痛み 男性生殖器の病気 など

これらは複数の病気で共通することもあり、症状だけで原因を特定するのは難しい。気になる症状が続く場合は、泌尿器科で相談するのがよい。

泌尿器科で扱う代表的な病気

膀胱炎

細菌感染などで膀胱に炎症が起こる病気。頻尿・排尿時の痛み・残尿感などが典型的で、女性に多いことで知られる。なお、膀胱炎を放置すると細菌が腎臓まで逆流し、「腎盂腎炎(じんうじんえん)」を引き起こすことがある。高熱や背中の激しい痛みを伴うため、単なる一時的な不調と軽視せず、早めの対応が推奨される。

尿路結石

腎臓や尿管などに結石ができる病気。結石が尿管に詰まると、わき腹や背中の激しい痛み(疝痛発作)を起こすことがある。

前立腺肥大症

加齢に伴い前立腺が大きくなり、尿道を圧迫する病気(男性)。尿が出にくい・残尿感・夜間の頻尿などが現れる。

過活動膀胱

急に強い尿意が起こる、頻尿・尿もれを伴うことがある病気。生活の質に影響することも多い。

前立腺・膀胱などの腫瘍

前立腺がん・膀胱がんなど、腫瘍の診断・治療も泌尿器科が担う。血尿などをきっかけに見つかることがある。

性感染症(STI)

クラミジア感染症や淋菌感染症などの性感染症を診察・治療するのも、特に男性における泌尿器科の重要な役割だ。排尿時の強い痛みや尿道からの膿、陰部のかゆみ・しこりなどの症状が現れる。放置するとパートナーへ感染を広げる恐れもあるため、早期の検査と治療が必要となる。

こんなときは早めに泌尿器科へ

  • 血尿が出た
  • 排尿時に強い痛みがある/尿が出にくい
  • わき腹・背中の激しい痛み(尿路結石の可能性)
  • 頻尿・尿もれで生活に支障がある
  • 陰部のはれ・しこり・痛みがある

とくに血尿激しい痛みは、放置せず受診したいサインだ。

「受診が恥ずかしい」と感じる人へ

泌尿器科は、症状の性質から「受診をためらう」という声も少なくない。しかし、尿のトラブルはよくある症状であり、医療者にとっては日常的に扱う相談だ。我慢して悪化させるより、早めに相談するほうが、結果的に負担が少なくてすむ

最近は、Web問診やオンライン予約に対応するクリニックも増え、受診のハードルは下がっている。気になる症状があれば、まずは相談してみることが大切だ。

まとめ

泌尿器科とは、腎臓・尿管・膀胱・尿道といった尿の通り道や、男性生殖器の病気を専門に診る診療科だ。頻尿・排尿時の痛み・血尿・尿もれ・尿路結石・前立腺の病気などが対象で、男女問わず受診できる。

血尿や激しい痛みなどは、早めの受診が望ましいサインだ。「受診が恥ずかしい」と感じる症状であっても、我慢せず相談することが、早期の解決につながる。

免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的とし、個別の診断・治療に代わるものではありません。症状がある場合は、泌尿器科など医療機関にご相談ください。急を要する強い痛みなどの場合は、すぐに医療機関を受診してください。

参考・一次情報
日本泌尿器科学会 公式サイト
厚生労働省 e-ヘルスネット