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【開発等の振り返り】『CLIUS(クリアス)』は2周年を迎えました

 
このたび、クラウド型電子カルテ『CLIUS(クリアス)』は、サービスのリリースから2周年を迎えました。これもひとえに、皆様方の温かいご支援、ご愛顧の賜物と心より感謝申し上げます。

2周年を記念して、これまでの歴史や、医師の皆様からいただいた『CLIUS(クリアス)』についての感想等を話してみようと思います。

歴史を話す目的
『CLIUS(クリアス)』の良い点、悪い点を振り返り、そのプロセスを理解することで良い点を再現し、悪い点は防ぐ方法を考えるため。その結果、ユーザーの皆様に喜んでいただける製品・サービスを開発し続けるため。
 

現在『CLIUS(クリアス)』は、ユーザーの皆様からこのような声をいただくようになりました。

 

坂巻クリニック委員長

※坂巻クリニック:坂巻壽 院長からのメール(原文ママ)

 
 
新井平伊医師※アルツクリニック東京:新井平伊 院長からのコメント(原文ママ)

 

CLIUSはこの2年間、いくつもの課題に取り組んできました。今回はその中から4つほどに抜粋してまとめます。


電子カルテ業界の課題 :クリック数が多い設計、デザイン性に改善の余地がある

開発当時『CLIUS(クリアス)』は、電子カルテ業界のUI・UXに関する課題に着目していました。


いくつかのカルテの中には、一画面内に情報を詰め込みすぎているうえに、色やフォント、レイアウトも洗練されていないため、重要な情報が見つけづらくなっているものが多かったです。

UIに関しても、画面によってルールやアクションが違っていたり、どこを押せば良いのかわかりづらかったり、ユーザビリティがあまり考慮されていない点も問題でした。


「診療効率を上げる」と期待されている電子カルテであるにも関わらず、導線が複雑で、その複雑さに、医師が「慣れるしかない」状況に置かれていることがもどかしかったです。


課題の改善:UI・UXに優れたカルテ開発を実施

このような課題を解決するため、株式会社Donuts(以下、当社)ならではの強みを生かしてカルテに向き合うことにしました。


当社は、デザインと技術に自信があります。女性向けメディアやゲーム事業で培ったノウハウがあり、ユーザー目線に立ってサービス内容を提案するデザイナーやエンジニアが多数在籍しています。

 

『CLIUS(クリアス)』が持っていた意識

・カルテ操作のストレスを最小限にしたい

・カルテに向き合う時間を少なく、患者さんと向き合う時間を増やせるカルテにしたい



当社には素晴らしい技術者がいるので、上記のような意識を胸に、優れたデザイン・画面設計によってユーザーが迷わない「圧倒的な使いやすさ」を目指しました。

 

『CLIUS(クリアス)』の強み

・圧倒的な使いやすさを追求したUI・UX

・目線の動き、診察の流れまで考えた画面設計


上記の強みを最大限に実現するには、Macアプリのインタフェースが適していると考え、MacOSベースでカルテ開発を進めました。

これには、実際にお会いした医師が病院ではWindowsを使用し、自宅ではMacを使用しており、MacOSベースでUI・UXにこだわった『CLIUS(クリアス )』に共感してくれる人が多かったことも関係しています。

そのような医師が開業する際に『CLIUS(クリアス )』を使いたくなるよう、魅力的なサービス作りに邁進しておりました。



こちらが当時のカルテ画面の一部です。



プロダクトの課題1:診療の現場を理解しきれていなかった

UI・UXに着目してカルテ開発を進めた『CLIUS(クリアス)』ですが、そこには大きく欠けているものがありました。それは「現場の声」です。


いくらレベルの高い技術者が揃っていても、医療の現場をより明確に把握していなければストレスフリーなカルテは作れません。開発チームでも当時のことをこのように振り返っています。

 

当時把握できていなかった点

・受付から診察、会計までの流れには診療科や検査機器の有無、クリニックごとの違いが多岐にわたること

・機能の豊富さだけではない、現場で本当に役立つ操作感について

・カルテと検体検査・院内検査システムとの連携の大切さ


つまり、カルテを作っている側の人間が “ 現場レベルでの ” 「カルテのベストなかたち」「スムーズな診察の流れ」という点での理解が不足していました。このことは、医師の皆様からご意見をいただく中で見えてきました。


プロダクトの改善1:医療従事者の声を取り入れてスピーディーに開発を進める

現場の声が分からないという欠点を補うため、まずは『CLIUS(クリアス)』の改善に協力してくださる10名の医師と提携しました。


彼らの声、そして、『CLIUS(クリアス)』の成長性に期待してくださる数少ないユーザーの声を元に、早急に必要要件を開発しました。


具体的には以下の通りです。

 

プロダクトの改善ポイント(抜粋)

・院内の人の動き、紙を使用する機会を削減する機能のアップデート(受付ステータスや伝言メモなど)

・ORCA分離タイプならではの、ORCAの優位点を最大限に引き出すための改善

・検体検査、院内検査システム、外部予約サービス等との連携拡大


現在も「現場の声」を開発の基本とすべく、ユーザーの意見・要望をもとにサービス改善を図っています。

 

プロダクトの課題2:Mac専用アプリのため、そもそもの市場が狭い

MacOSベースのプロダクト、そしてUI・UXを追求したカルテに共感してくださる医師に向けて『CLIUS(クリアス )』を開発してきましたが、事業を拡大させるにあたって、より広い市場を目指す必要性が出てきました。


こちらは2019年7月の、デスクトップOSのシェアに関するグラフです。


参考:NetApplications(2019年7月)


つまり当時の『CLIUS(クリアス )』は、10%にも満たない割合の中の医師をターゲットにしていました。少数派であるMacユーザーは問題なく『CLIUS(クリアス )』を利用できますが、カルテのためにWindowsからわざわざMacに替える人は少なく、そのハードルも高いようでした。


プロダクトの改善2:Webブラウザ版を開発し、WindowsやiPadでも利用可能に

OSがネックになってしまう当時の状況は『CLIUS(クリアス )』の目指している「ユーザーにとって親切なサービス」を提供しているとは言い切れませんでした。皆様が本当に必要なもの、求めているものを改めて考え、Webブラウザで利用できるプラットフォーム作りに取り掛かります。


そして2019年11月、Webブラウザでご利用可能な仕様をリリースしました。

『CLIUS(クリアス )』製品サイトのお知らせ記事のスクリーンショット


当時、カルテ体験会では「Windowsでも使えると聞いて見に来ました」と話してくださった方もいました。とても嬉しかったため、記憶に強く残っています。


それ以降、利用してくださるクリニックさまも圧倒的に増えています。

※ユーザー数の推移



運営面の課題:ユーザーの増加に伴い、スタッフの対応が滞ってしまう

ユーザーが増えることで、『CLIUS(クリアス)』の業務量も多くなりました。それと同時に、次のような課題が明確化してきました。

 

運営面の問題点

・情報共有が曖昧

┗資料管理の面で属人的な運用が目立ち、情報を迅速に処理できない

┗目標・実績の共有が曖昧なため、現状の欠点が明確に把握できない・・・など


・数値的な基準・記録が不足している

┗問い合わせへの明確な対応ルールがなく、新しいメンバーが順応しにくい

┗数値での記録が曖昧なため、翌月以降の具体的な改善点が決め切れない・・・など

 

多くの業務に対して複数人で足並みを揃えなければならない状況と、現実の体制が噛み合っておらず、いくつかの歪みが出てきたということです。

 



その中で対応が滞ってしまうこともあり、ユーザーからご指摘をいただくこともありました。当時の状況にはとても反省しています。



運営面の改善:業務のシステム化・数値化を実行

運営面を改善するため、主に情報共有や数値での記録を明確化させました。

 

運営面の改善ポイント

・情報共有が曖昧 → 情報の集約・共有を実施

┗情報を管理する資料やフォルダを集約し、周知

┗プロジェクト内容はディレクターからアナウンス。個別のコミュニケーションも増やし、相談しながらプロジェクトの周知も再度実施

┗目標・実績の数値を、チームメンバー全員が見られる状態に・・・など

 

・数値的な基準・記録が不足している → ツールを使って情報や数値管理

┗問い合わせ内容はsalesforceで徹底管理。対応のルールや基準をメンバー全員で統一し、日常的な報告の機会を増やす

┗実績について数値と文章で記録し、反省・対策をルーティン化・・・など

 

現在も、より完璧なチーム体制を実現すべく改善を図っています。


『CLIUS(クリアス)』を利用する医師の皆様からの声

では、実際に『CLIUS(クリアス )』を利用している医師の皆様はどのような点を評価しているのか見ていきます。

過去に実施したインタビュー記事の内容や、ご協力いただいた『CLIUS(クリアス )』に関するアンケートの中からいくつかご紹介します。

※医) 弘正会 ふくだ内科クリニック:福田正博 院長からのコメント(原文ママ)

当社は、ゲームの会社としては知られていますが、医療業界での歴史は浅いです。医師の皆様はその点を不安に思うと考えていたところ、逆にこのような当社の経歴が強みにもなり得ることに気づかされました。

 
 


※川崎たにぐち皮膚科:谷口隆志 院長より(導入事例記事の引用)

電子カルテの中では最後発のサービスとなるため、大手企業のカルテと比べると機能面には改善の余地があります。

しかし、開発スピードに信頼を置いていただいていることもわかりました。


現在も、医師の皆様からさまざまな要望をいただいております。開発チームと相談の上、開発優先度や内容を精査して進めております。

 
 

※東小金井小児神経・脳神経内科クリニック:生田陽二 院長より(導入事例記事の引用)

サポートのスピーディーな対応については、医師の皆様から高評価をいただくことがとても多いです。社内では見えにくいサポートの活躍は、クリニックに伺って医師の皆様とお話する中で実感できました。

 
 
 

※アルツクリニック東京:新井平伊 院長からのコメント(原文ママ)

セットは、診察でよく使う内容を自由に組むことができます。診療効率をアップさせるために、ご自身で処方や検査、マスタ等をセット登録しておくと便利です。

医師の方がどのようなセットを組んでいるのか、どのようにカルテ記入の効率化を図っているのか…具体的なフィードバックをいただくことで開発のヒントにもなっています。

 
 
 

※坂巻クリニック:坂巻壽 院長からのメール(原文ママ)

『CLIUS(クリアス )』は、ユーザーからの要望をもとに改善を図っています。要望を踏まえて実装した機能が本当に診察で役立っていることが分かる感想は、サービス開発の原動力になっています。


『CLIUS(クリアス )』の今後の予定

過去や現状がわかったところで、今後の予定についてご報告します。


『CLIUS(クリアス )』は、機能面の改善として

・予約システムのアップデート

・オンライン診療機能のアップデート

等を検討しています。

その他、在宅患者さまや高齢の方を、ICTをフル活用してサポートするためのもの、そして自動チェックなど医療過誤や人為的ミスを減らすためにできるベストな内容も考えています。



『CLIUS(クリアス)』のチーム体制としては、

・導入作業の効率化

・チーム内の情報共有をより円滑にする方法

・ネットワークトラブルに関する対応

についての改善を検討しております。


皆様にご不便をおかけすることもあるかもしれませんが、限りなく不安が少なくなるよう、今後も『CLIUS(クリアス)』をより良くしていきます。


最後に:『CLIUS(クリアス)』のオープンな姿勢について

『CLIUS(クリアス)』は、オープンな姿勢を大事にしています。万が一『CLIUS(クリアス)』から他のカルテに移行したいとのご相談をいただけば、データを人質にすることなくお渡しします。医師の皆様が快適に診療できる方法を常に優先します。


自社の予約システムやオンライン診療機能も、利用を強制することなく、クリニックの診療スタイルに合うものがあれば、他社さまのシステムと積極的に連携・ご案内します。





このようなオープンな姿勢を体現する意味でも、『CLIUS(クリアス)』がより成長するための記録(本記事)を執筆し、公開することにしました。


今後も当社ならではの自由な発想をもとに、カルテ操作のストレスを軽減し、患者さまのストレスも最小化できるサービスを追求します。



3年目の『CLIUS(クリアス)』もどうぞよろしくお願いいたします。




※医師からのコメント等は、全て了承を得て掲載しております。

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