医療現場で働いていると、いろいろな医師と関わります。すると、「この医師はこんな癖がある」「医師ってみんなこんな性格なんだな」などがわかってきます。本記事では、実際に見てきた経験を元に医師、看護師に向けて紹介させて頂きます。
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医師あるある
医師と働いていると「これ医師あるあるだよな」と思うこともないでしょうか。そんな医師あるある12選を紹介したいと思います
- 排泄関係は基本関わらない
- 普通のハサミすら外科の持ち方
- 医療ドラマの世界はありえないと思いながらも観ている
- 男性医師は髭をのばしている人も多い
- プライドが高い
- 先輩医師に注意されてもあまり気にしていない
- 強面な医師に限って優しい
- 実は看護師を怖がっている
- お酒に強い
- 指示を出し忘れて帰宅
- 外来では機嫌が悪い
- 医療用語を多用しすぎて患者が理解できない
などがあげられます。
1.排泄関係は基本関わらない
これはその診療科によっても変わってくるかもそれません。消化器系の分野となると、排泄物は重要な情報源になってくるのでまだ関わってくることが多いかと思いますが、それでも排泄物の処理はおこないません。それは看護師の仕事だという認識が強いからです。もちろん看護師もそこまでは医師に望んでいません医師も排泄物が出ているとわかったら、一度はその部屋を離れ落ち着いたころに来るといったことが多いでしょう。
2.普通のハサミすら外科の持ち方
医療の現場では、手術、処置などでさまざまな種類のハサミが使われます。そのハサミの持ち方も普通に持つのではなく、ハサミがぶれないように人差し指では固定して使用します。
しかし、ちょっとした処置や、テープを切るために使用する普通のハサミですら、その持ち方になっています。医師は無意識で気が付いていないかもしれませんが、見るたびに「これは医師の癖だな」と思ってしまいます。真似して試したことがありましが、確かに安定はしています。
3.医療ドラマを観てありえないと思いながらも観ている
医師との話題の中でニュース、スポーツ、お笑いといった話はでますが、ドラマの話はあまりないように思えます。特に医療系ドラマになると、看護師は観ていても、医師は観ていないと答える人も私の周りには多いです。観ない理由としては、「ありえないことだらけ」「現実的ではない」と言っていたのを覚えています。しかし、ありえないと思いながらも、「理想ではある」と、ついつい観てしまう人もいるみたいです。
4.男性医師は髭をのばしている人も多い
以前は身だしなみの観点から、長髪をNGとする医療機関も多い傾向にありました。ですが、今では全体的に制服もカラフルになってきており、以前ほどは厳しくなくなってきています。その結果、威厳を保つためなのか、髭をのばす男性医師がいます。理由を聞いたところ、「妻に似合っていると言われた」「スタッフからのばしていた方がダンディーと言われた」「何となく自分でも威厳があるように思える」などと言われていました。確かに、髭をのばしていると威厳があるようには見えますが、のばし方によっては不潔にも見えるため注意は必要かもしれませんね。
5.プライドが高い
これは医師と一緒に働いている人であれば誰もが思うことではないでしょうか。患者さんの治療を最前線でおこなっているのは医師です。しかし、それを取り巻く専門家たちも深く関わっていますし、医師だけでは対処できないこともたくさんあります。ときには医師の指示ミスがありますが、気がつかなかった看護師のせいにする医師もいます。医師も人間であるため、ミスすること自体は仕方がないことではありますが、そのミスを認めることをしようとしないのはよくありません。また、良い意見であろうがなかろうが、医師がNOと言えばNOです。何でも医師が指示を出せば周りは動いてくれ、治療にあたる中心人物なのでプライドも高くなってくるのかもしれません。
6.先輩医師に注意されてもあまり気にしない
医師と仕事をしていると、先輩医師に怒られている現場を度々目撃することもあります。先輩医師は結構な剣幕で怒っていますが、落ち込んだ姿もみられず担々と仕事をしています。
決して先輩医師と不仲ではなく、むしろ良い方です。医局の世界の人間関係は大変らしく、仕事中は仲が良くても外に出てプライベートを楽しむことはないと聞いたことがあります。
仕事中で仲がいいのはあくまでも「うわっつら」だけと聞いて医局の恐ろしさを感じたことがあります。全員ではないと思いますが、「医療界のあるある」なのかもしれません。
7.強面な医師に限って優しい
これは医師と働いていて感じたことがある人も多いのではないでしょうか。見た目は怖いけど、実は優しかったという経験は、わたし自身たくさんあります。髪は坊主で髭を生やし、身体もでかい。「これが医師?」と思う人をたくさん見てきました。しかし、実際に関わると声のトーンも優しく、患者、看護師のことも考えてくれたり、「何かあれば何時でもいいから電話下さい」と言って立ち去ったりときめ細やかで、看護師は安心します。「人は見た目じゃない」ってよく言われるけど、まさにその通りだなと思ってしまいます。
8.実は看護師を怖がっている
ベテラン医師であれば、看護師を怖がるといったことはありませんが、若手の医師はベテラン看護師を怖がることがあります。看護師とはいえ、何十年も現場を経験した人がたくさんいるわけです。言わば、医療界の中では先輩にあたります。ベテラン看護師は若手医師に「先生早く指示出してくれないと何もできない」「先生が遅いから残業になったじゃない」と言う人もいます。いつもであれば、医師に言われる看護師が逆の立場になっていることもあるので、医師からも「あの看護師さん怖い」と言われることもあります。
9.お酒に強い
医療機関で働いていると、イベントなど医師と飲む機会もあるでしょう。わたし自身も医師と飲むことはありますが、今まで関わってきた医師で男女関わらずお酒が飲めない人はいませんでした。しかも、全員がそれなりの量を飲むことができ、イベントなど楽しい席では泥酔するほど飲んでしまう医師もいるぐらいです。元々お酒はあまり飲む方ではなかったが、医局に入り、「とにかく飲まされ鍛えあげられた」という話も何度か聞いたことがあります。今はないかもしれませんが、以前の医局では、先輩医師の言うことに逆らえないみたいなところがあったようなので、「楽しい席ではなかった」「強くなろうと思って強くなったわけではない」と話される医師もいました。
10.指示を出し忘れ帰宅
これは本当に多いことではないでしょうか。回診中や、電話で連絡した際に、「後で出すから」と言われ、いつになっても指示が飛んで来ない。あまりにも指示が飛んでこないため、電話するがつながらず、医局秘書に電話し確認すると「帰られました」といわれ、医師の携帯へ電話。結局は口頭指示ということになります。看護師は事故防止のためにもできるだけ口頭指示は避けたいのです。そのため、できるだけ早く医師に報告して指示を仰ぎますが、忘れてしまうのでしょう。医師は忙しいため仕方がないかもしれませんが、主治医でもあるのなら特に、自分がわかる程度のメモは残してほしいものです。
11.外来では機嫌が悪い
外来で機嫌が悪いのは内科医よりも外科医に多いように思えます。外科医はとにかく手術のことで頭がいっぱいになります。そのため朝からソワソワしているうえ、外来で多くの患者さんを診察しなくてはなりません。その焦りから、外来看護師に当たったりすることも珍しいことではないのです。また、医師同士でも診察の速さには個人差があります。診察の早い医師はその分、多くの患者を診ることになります。それで次第に機嫌が悪くなってきます。医師同士でコミュニケーションを取りながら診察を進めていってもらえればよいのですが、あまりそういったことはおこなわない傾向にあります。当たられる看護師も毎度のことなので慣れてはきますが、辛いところでもあります。
12.医療用語を多用しすぎて患者が理解できない
医師は治療にあたり、患者、家族に病状の説明を必ずおこないます。採血結果やレントゲンを見ながら説明することが多いですが、医師も医療用語を多用し過ぎて理解でできていないこともあります。本来であれば治療の意思決定は患者さんにあるため、解かり易い説明が必要となってきます。しかし、「CRP(炎症反応)が高いから」「後縦靭帯があるでしょう」と説明されても患者さんはさっぱりわかりません。そのため医師の説明後、看護師は患者さんに理解ができたか確認し、できていなければ、わかりやすいように看護師からも説明します。結果、二度手間になり、それで看護師の業務に時間が取られることも少なくありません。
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医師あるあるの発見は面白い
以上医師あるある12選を紹介させて頂きました。おそらく覚えのある医師あるあるがいくつかあったのではないでしょうか。医師あるあるのおかげで大変な思いをしている医療従事者もいれば、逆にそのおかげで助かっているという人もるでしょう。
他にも、「指示の出し方や患者さんへの説明の仕方もいつも同じ」「手順も一緒」などの医師あるあるや各医師の癖などを見つけて「クスッ」とするのも、それはそれで楽しいことなのかもしれません。また機会がありましたらご紹介したいと思います。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2021年8月時点の情報を元に作成しています。
執筆 男性看護師ライター | ベル
看護師歴14年目。救急、ICU、外科、内科を経験トラブルも多い看護の世界でいろいろいあってもこの仕事が好きな男性看護師。 現在、管理職として働きながらブログなどでも経験を活かしたノウハウを執筆しています。
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