クリニックスタッフの適正人数は?

クリニックスタッフの適正人数は何人だと思いますか? クリニックの規模や地域に暮らす住民の数などによってももちろん差はありますが、目安となる人数は知っておいても損はないはず。また、なぜその人数が適正と考えられるのかについて知ることは、クリニックの業務改善にも役立つでしょう。

目次
  1. まずは、来院患者数との比率を元にして考えよう
  2. クリニックの適正人件費の算出方法
  3. 人件費を抑えるためにパートを多く雇うのもアリ?
  4. 適正人数以上に大切なこととは?
  5. 専門家にアドバイスを求めるのもおすすめ

まずは、来院患者数との比率を元にして考えよう

スタッフの適正人数の考え方のひとつに、「最大患者数の7割を目安とする」というものがあります。たとえば、1日に最大で200人の患者が来院するとしたら、140人に対応するために何人のスタッフが必要かを考えるのです。

では、140人に対して何人のスタッフが必要かと言うと、一般的に、来院患者数20人に対して1人のスタッフが適正とされているため、7人ということになります。

また、開業を予定しているエリアの潜在顧客の動向を調べて、混みやすい時間帯なども抑えておくと、日時に合わせて適正なスタッフ数を配置しやすくなるでしょう。

クリニックの適正人件費の算出方法

人数の目安がわかっても、予算が合わなければ適正人数を雇うことは難しいでしょう。そこで今度は、クリニックの適正人件費の基本的な算出方法についてお伝えします。その方法とは、「クリニックの想定収入の15%を割り出すこと」です。一般的に、人件費の適正な割合は、収入の約15%とされています。クリニックとしての年収が2,000万円だった場合、2,000×15/100=300なので、人件費に300万円かけられるということになります。年収300万円で雇える人数は何人かというと、アルバイトでない限り、ひとりだと考えて妥当でしょう。つまり、2人雇うためには4,000万円、5人雇うためには1億円の年収が必要だということです。

もちろん、これは目安であって、この通りでなくてはならないというわけではありません。また、最低限の年収でもうまく切り盛りしていけるよう、事務を兼務できる看護師を雇ったり、正社員ではなくパートを雇ったりといった選択肢を考慮するのもいいでしょう。ただし、あまりにも待遇が悪いと長く働き続けてもらえなくなるので、働いてくれるスタッフの希望にもしっかりと目を向けてあげることが大切です。

人件費を抑えるためにパートを多く雇うのもアリ?

続いては、常勤スタッフとパートのバランスについて考えていきます。「パートをたくさん雇ったほうが人件費を安く抑えられる」「忙しくて人材について考える暇がないからとりあえず今はパートでまかなっておきたい」などと考えることもあるかもしれません。

しかし、常勤ではないパートの人数を増やすと、「入れる時間がかぶり、結局どちらかを休ませないといけなくなる」などの問題も出てきます。クリニックを円滑に回していくには、常勤スタッフをメインにすえて、いい塩梅でパートスタッフを配置することが必要です。

適正人数以上に大切なこととは?

人件費にどのくらいの金額を避けるかを考えることはとても大切ですが、常に費用を抑えることを第一に考えるべきかというとそうとは言い切れません。その理由は、クリニックが成長できるか否かは人によって決まるからです。医療業界の人手不足は広く知られているところなので、優秀な人材が取り合いの状態であることは想像に難くないでしょう。では、優秀な人材はどんな医療機関で働きたがるかというと、キャリアアップにつながる病院や高い給与をもらうことができるクリニックです。

多少お金をかけてでも優秀な人材を採用すれば、よりよい医療を提供できることは言うまでもありません。よい医療を提供すれば、患者からの評価もついてきます。そうすれば、結果的にかけたお金以上のお金を回収できるようになるでしょう。

専門家にアドバイスを求めるのもおすすめ

適正人数の目安だけでなく、クリニックの成長や将来についても考えながらベストな人材を見つけることは簡単ではありませんが、採用を急いだ結果損をすることがないよう、しっかりと時間をかけて考えることが大切。また、採用に関して不安なことや疑問がある場合は、クリニック開業ナビにお気軽にご相談くださいね。

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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