ホームページをはじめとしたクリニックのWeb集患対策について

クリニックの口コミ対策やWeb集患について、クリニックのWebマーケティングや病院口コミサイト「Caloo」の運営等を行うカルー株式会社より、営業部マネージャー/システム統括責任者の大塚幸穂さまを講師にお迎えしたセミナーの模様を、前後編でお届けしています。

後編では、Web集患の要となる「ホームページ」について解説していきます。

目次
  1. クリニックのホームページは24時間働く営業マン
  2. 良くないホームページの特徴
    1. 基本情報しか載っていない
    2. クリニックとしての強みや特徴がわかりにくい
    3. ホームページの内容が現場と大きく乖離している
    4. コンバージョンポイントまでの道筋が不明確
    5. 使いにくいシステムを導入している
  3. クリニックのホームページ・改善のポイント
    1. 強みや特徴をしっかりと記載する
    2. Web予約を導入する
    3. 疾患に対する記事を掲載する
    4. 来院フローを明確に記載する
  4. クリニックのSEO対策
    1. Googleのアルゴリズムについて
    2. コアアルゴリズムアップデートについて
    3. すぐにできるSEO対策
      1. タイトルタグ改良のポイント
      2. メタディスクリプションタグ改良のポイント
      3. 内部リンクの最適化
      4. Googleアナリティクス・サーチコンソールを活用する
  5. クリニックのMEO対策
    1. 情報を充実させるポイント
    2. ビジネス名についての注意点
    3. データを集めるためには

クリニックのホームページは24時間働く営業マン

次がクリニックホームページについてなんですけど、ウェブ上のクリニックそのものになります。

また、「24時間働く営業マン」と書いたんですが、ホームページは24時間どんなときでもクリニックを宣伝してくれる営業マンだと思ってください。

良くないホームページの特徴

それを前提として、良くないホームページとはどんなものか?というポイントをまとめてみました。

これからホームページを作る先生も、すでにホームページを作成済の先生もチェックしてみてください。

基本情報しか載っていない

Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)などでわかる程度の、基本情報しか載ってないのがまず1つめの特徴です。

来院時には予約が必要なのかどうかが明記されていなかったり、疾患や治療に対してのコンテンツが薄かったりするとNGですね。

たとえば(診療可能な)病名を羅列しているだけだったりすると、特定の症例に強い医師を探している患者さんには刺さりにくく、結果敵にファンになりにくい傾向にあると思います。

ですので、病名コンテンツを作成する際には、しっかりと必要な内容を入れていただければと思います。

クリニックとしての強みや特徴がわかりにくい

たしかに、「目立った強みとか特徴はないよ」とおっしゃる先生も多いです。

でもたとえば、比較的待ち時間が長くなりがちなクリニックであっても、「しっかり見てくれる先生がいい」と考えている患者さんには求められます。

少し考え方や視点を変えてもらって、ぜひご自身のクリニックの強みや特徴を見つけてみてもらえればなと思います。

ホームページの内容が現場と大きく乖離している

たとえば「笑顔でお迎えします」などと書いているものの、医師も含めたスタッフがみんな塩対応だったりすると、やはり悲しい気持ちになってしまうかなと……。

コンバージョンポイントまでの道筋が不明確

「コンバージョン」とは、Web広告で使う用語で、意味としては「目標」ですかね。そのサイトの中で、運営者にとって一番良いアクションのことを指します。

医療機関のホームページで言うと予約フォームに行ったりとか、 あとは予約の電話をかけたりっていうのがコンバージョンにあたります。

つまり、その「目標」を達成するための道筋が、ユーザー(クリニックの場合は患者さん)から不明瞭なのがNGなわけです。

予約ボタンどこだろう……?とか、電話どこからかけるんだろう?となってしまうのは良くないですね。

使いにくいシステムを導入している

たとえば、私も経験があるんですが、予約フォームの作りがわかりにくくて予約するのを辞めてしまうことが考えられます。

ですのでできるだけユーザーの立場に立って、できるだけわかりやすく、やさしいものを選んでいただければと思います。

クリニックのホームページ・改善のポイント

続いては、そんなクリニックのホームページの改善ポイントについてです。

強みや特徴をしっかりと記載する

やっぱり、「言わなきゃわからないこと」もあります。

診察の中で「この先生、すごく診察長いな……」って思われるのと、「私たちはしっかり診察したいからちゃんと診察時間をとってます」って言ってから診察を受けてもらうのとでは、まったく印象が変わってきます。

Web予約を導入する

これについては、今の時代だと当たり前になりつつあるものですね。

「予約制が怖い」という先生もいると思うんですけれども、予約制のメリットは大きいので、ぜひちょっとご検討してみていただければと思います。

Web予約の有無によって、患者さんの候補から外れてしまうというケースもありますし……。

疾患に対する記事を掲載する

コンテンツについては先ほど申し上げた通りで、内容をしっかりと入れ込んだものを掲載しましょう。

文量は、ものにもよりますが大体5000~1万5000字ぐらいあるといいと思います。おそらく、必要なことをしっかりと書いていれば必然的にその文字数にはなっていくはずです。

たとえば(立地などの)条件が同じようなクリニックが2つあったときに、症例に対して詳しく書いてある方とそうでない方のどっちを選ぶか?っていうと、おそらく詳しく書いてある方を選ぶと思うんですよね。

そのような形で比較対象になった競合に負けないためにも、疾患についての記事は長い間財産になってくれるので、ぜひ先生が書くなり、監修してライターさんに書いてもらうなりして掲載していただければと思います。

来院フローを明確に記載する

初診・再診で来院のフローが変わる場合はそれをしっかりと記載すべきですし、特にそういった決まりがなく、「自由に来ていただいて大丈夫です」という場合でも、そのことをしかk理と書いてあげてください。何も書いてないと、ちょっとわかりにくいと思います。

クリニックのSEO対策

「SEO対策」という言葉は、結構皆さん聞いたことあると思います。

Search Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」のことを意味します。

Googleなどの検索エンジンにおいて、自分が持っているWebサイトのコンテンツを検索結果の画面に表示されやすくするために最適化を行うことをいいます。

Googleの意図を図の右に書いたんですけれども、Googleとしては、ユーザーが知りたい情報をきちんと提供したいんですね。

※編集部脚注…ユーザーが求める情報を適切に提供し、その結果、検索エンジンとしての価値を高め、より多くのユーザーに利用してもらう狙いがある。Googleとしては、Googleユーザーが多いほうがその分広告費などにもつながるため。

だからこそ、すぐに離脱しているページやサイトがあると、Googleは「あるキーワードで調べたユーザーにとってふさわしくない(ユーザーの求めるモノではない)ページなのだ」と判断します。

ですので、検索順位を上げたいキーワードで検索するユーザーを想定していただいて、そのユーザーにとって「どんな情報が有益なのか?」を考えたうえで、ホームページやそこに掲載するコンテンツを作っていただけるといいと思います。

Googleのアルゴリズムについて

Googleには、検索順位を決める条件があります。その条件(アルゴリズム)を、Googleは常に最適化(アップデート)して、より良いものにしようとしています(ユーザーの検索体験のために)。

その一例としては、最近のアルゴリズムはたとえば「文字が小さい」とか「ボタン同士が近すぎる」等も条件に入れているようです。

それぞれ判読性や操作性につながっているため、「ユーザーの検索体験の向上」という点では理にかなっていますね。

こういったところからもわかるように、ちょっとユーザー(患者さん)のことを考えて、人間が使うと思って、ホームページを作っていただきたいです。 

コアアルゴリズムアップデートについて

コアアルゴリズムアップデートとは、検索順位を決める条件が大きく変わるアップデートのことです。

年に数回ありまして、SEO対策をしていても、このコアアップデートが来ないと順位の変動が起こらないケースも増えてきています。

※編集部脚注…とはいえ、多くの場合で変動は少しずつ生じているので、「アップデートで上位になったからしばらくは何もしなくていいや」と思っていると、急に順位が落ちたりすることもあるにはあります。日々の順位監視とコンテンツ調査が重要です。

すぐにできるSEO対策

SEO対策にはいろいろな種類があるので、全部は紹介しきれないんですけれども、いま先生ご自身ですぐにできるSEO対策としては、「サイト名の改良」があります。

例として、私達の会社があるエリアで調べた結果に出てきたものなんですけども、 青い文字のところを「タイトルタグ」といいます。その下の概要文みたいなところを、「メタディスクリプションタグ」といいます。

タイトルタグ改良のポイント

Googleが検索結果を表示するときは、主に「タイトルタグ」からキーワードを拾っていますので、検索順位を上げたいキーワードは、ここに必ず入れておきましょう。

ただ、キーワードを入れすぎても良くないと言われているので、タイトルタグは大体30〜32文字ぐらいの間で設定していただけると良いかなと思います。

基本的には、「エリア」「診療科目」などを入れていきますが、たとえば禁煙外来に力を入れているなどあれば、「禁煙外来」というキーワードを入れ込むなど、自院の特徴を盛り込んだうえで、校正してもらうと良いかなと思います。

メタディスクリプションタグ改良のポイント

タイトルタグの下にある概要文が「メタディスクリプションタグ」です。こちらは、ユーザーに向けての説明文だと思っていただければと思います。

ユーザーがそのサイトにアクセスするかどうかを判断する基準にもなりますので、適切な情報を入れていくことが大切です。

たとえば土日診療を行っているクリニックであれば、その旨をしっかりと入れていただくことで、ほかのクリニックとの差別化を図れます。ほかにも、自費診療に力を入れている場合は自費診療のメニューをいくつか並べるのもいいと思います。

いずれにしても、簡潔に「クリニックの概要がわかる」ような文章にしていただけるといいと思います。

これはWeb業界の人であればわかるようなものだと思うので、制作会社に依頼してい場合は、「タイトルタグこれにしてください」「メタディスクリプションこれにしてください」などの依頼をすれば反映してもらえると思うので、ぜひやってみてください。

内部リンクの最適化

いろんなサイトにアクセスして見ていく中で、「元のページに戻りたいのに、戻りにくいな……」ってこと、ありませんか?とくにスマホでは多いように思います。

そういうときはちゃんとリンクを 貼って、元のページに戻りやすくしてあげるなど、「サイトの中の動きやすさ」を考えたうえで、リンクを設置いただければと思います。

Googleアナリティクス・サーチコンソールを活用する

この2つはGoogleが提供している無償のツールで、かなり細かいアクセス解析や、サイトにたどり着いたユーザーがどういうキーワードを使ってサイトに来ているのか?等がわかるツールです。

この2つはぜひとも必ず導入いただければと思います。

私達もサイト改善のご相談を受けること多いんですけど、サイト改善をするにあたって「データ」は必須です。データがあるからこそ、「これがあるからこれが悪くて、これをこう改善すれば良くなる」っていうのがわかるんですよ。

なので、もしまだ導入していない場合は、早めに導入いただければと思います。

クリニックのMEO対策

Googleで調べたときにGoogleマップが出ると思うんですけど、その地図情報上での順位を上げる施策が、MEO(Map Engine Optimization=地図エンジン最適化)です。

SEOとも若干ですが関係があると言われていますね。

情報を充実させるポイント

MEOの対策で一番重要なのが、Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)の情報を充実させることです。入力できる箇所は全部入力してください。

表記の揺れにも注意が必要で、Googleビジネスプロフィール上の住所表記は、ホームページの住所表記と完全に一致させてください。これは半角全角含めて、表記方法についてもすべてを統一させる必要があります(※)。

※編集部脚注

インターネット上での情報を統一させることによって、Google等の検索エンジンに「同じ場所についての情報なんだ」と認識してもらうためです。結果として、検索順位等も上がりやすくなりやすいと言われています。

たとえばホームページ上に「東京都新宿区西新宿〇丁目〇番〇号」という表記をしている場合は、Googleビジネスプロフィール上でも全く同じ表記をしなければいけません。仮に「東京都新宿区西新宿〇-〇-〇」とした場合、完全一致ではなくなってしまうため、もったいないことに……。

ビジネス名についての注意点

それから、ビジネス名は正しいものを入力してください。たとえば図の例に出したように「カルー内科クリニック おすすめ 名医」など、キーワードを盛り込んだ名称にしてしまうのはNGです。

場合によってはペナルティを与えられてしまい、検索順位を大きく落とす結果にもなりかねません。最悪、苦労して入れたすべての情報が削除されることもあり得ますので、気をつけていただければと思います。

データを集めるためには

また、ユーザーの「アクションの数」や「滞在時間」も見られています。MEO対策では「(ビジネス≒この場合はクリニック)に関する写真を追加するといい」と言れていますが、写真を追加すると、 見たいユーザーは見るんですよね。

そうすると、何回クリックされたとか、何分間このビジネス情報にいたなどのデータが集まりやすくなります。そのデータから、Googleが「長く滞在してるから、みんなにとって有益な情報なんだ!」と人認識したコンテンツが、順位を上げやすくなっています。

写真の投稿やイベント等大体2週間に1回程度、積極的に行っていただいて、常にアップデートをしていただけたらと思います。

Googleマイビジネスを活用した集患対策、マーケティングサポート

特徴

Googleマイビジネスの最適化(MEO対策)によるマーケティングをサポートします。「エリア×診療科目」などの、検索ボリュームの大きい重要なキーワードはもちろんのこと、キーワード数に依存することなく、医療機関の特徴やご要望を伺った上で施策を行います。弊社では、他社で散見されるGoogle社におけるガイドラインに違反するような施策を行うのではなく、ビジネス情報を”育てる”というスタイルで地に足を付けた対策を行います。ペナルティを受け、積み上げてきたビジネス情報が削除されてしまうといったことが無いよう、長期的な視点でのご提案を徹底しております。 コスト面においても、高額な費用となる可能性が高い成果報酬型ではなく、低価格で安定している月額制を採用しています。

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、
ドクターが診療と経営の意思決定に集中できる環境をサポート!

特徴

ドクターが診療と経営の意思決定に集中できる環境の提供を目指すクリニックサポート。特徴としては、クリニック運営に必須なweb対策の知識と実績 、クリニック専用の組織開発ツール、提案だけでなく実際の業務遂行まで行い院長先生の時間を作る事を目的としています。case1.開業を考えているが絶対に失敗したくない。case2.診療が多忙過ぎてweb対策やマーケティングをやる時間がない。case3.スタッフの離職率をおさえて、人件費や研修費を無駄にしたくない。コンサルティング内容によって費用は異なりますのでまずはお問い合わせください。※対応エリア ・首都圏 ・愛知県 ・大阪府 ・兵庫県 (その他場合は都度ご相談)

対応業務

開業コンセプト決め 開業予定地調査 物件選定サポート 事業計画書作成 ホームページ制作サポート その他広報戦略サポート 保健所・厚生局届け出サポート 職員研修サポート 経営改善コンサルティング 開業後のマーケティングサポート

その他の業務

ホームページ制作 ホームページ運用 経営分析

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、
医療機関専門で広告の出せる範囲を熟知し戦略的な運用サポート!

特徴

▼医療機関専門!弊社は、医療機関専門で運用代行をしているため、広告の出せる範囲などを熟知しています。サポート体制も充実しており、戦略的な運用が可能です。 ▼CV(WEB予約遷移や電話タップ)を計測し獲得単価まで算出します!それに基づき、リスティング広告の効果があるのか?予算はどれくらいが最適か?など運用後のフォローも行っています。 ▼LP制作も可能!リスティング広告運用の成果を上げるには、LPが大事になります。弊社でもLP制作を行えますし、既にLPをお持ちの場合は改善のご提案を差し上げます。

その他特徴

集患支援 実績多数 UI/UXに強い LP制作に強い

対応業務

デザイン作成 SEO対策 広告運用代行 ライティング サーバー保守・管理 キャッチコピーコンテンツ作成 撮影 リニューアル CMS SNS運用支援

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、

取材協力 カルー株式会社 営業部/マネージャー・システム統括責任者 大塚 幸穂