クリニックの経営分析に役立つのはツール、システムにはどんなものがある?

開業医としてクリニックを運営していく立場になった暁には、医師としてよい医療を提供することはもちろん、
経営者として自院の経営をしっかり分析していくことも非常に大切です。とはいえ、経営分析の経験がなければ、まず何からやったらいいかわからないのが一般的でしょう。そこで活用したいのが、必要な項目を入力することで経営分析できるツールやシステムです。どんなものがあるのか、早速紹介していきます。

目次
  1. 電子カルテに内包されているタイプと、電子カルテと連携できるタイプがある
  2. 経営分析ツールが入っている電子カルテは?
    1. クリニックのニーズに合った多様な分析が可能「CLINICSカルテ」(メドレー)
    2. さまざまな側面から経営を分析できる「CLIUS」(Donuts)
  3. 電子カルテに連携して使える経営分析ツールは?
    1. 『GOOD DESIGN AWARD』受賞「CLINIC BOARD」
    2. IT導入補助金2022対応ツール「Beeコンパス」
    3. 医療の原価を割り出す「Mercury」
    4. すべての電子カルテ、レセコンに対応「レセコンアナライザー」
  4. 経営分析は「現状を確認するだけ」では不十分

電子カルテに内包されているタイプと、電子カルテと連携できるタイプがある

まずは経営分析に役立つツールやソフトとしてはどのようなものがあるのかを説明します。

メリット デメリット
内包タイプ ・データを取り込む必要がないため分析がスムーズ
・電子カルテ内のデータをもとにさまざまな角度から分析できる
・利用料がオプション料金程度で済む
・まず電子カルテを導入する必要がある
連携タイプ ・自院が使っているカルテ・レセコンと連携できる(ただし対応していない場合もあるので要確認) ・別途、保守費も発生する
・ファイル転送の手間がかかる
・分析できる項目が限定的

経営分析は、主にマーケティング要素、経営面の要素、財務面の要素の3つの要素をチェックすることが必要です。それぞれの要素は何をみればチェックできるかというと電子カルテです。すべての患者の住所がわかれば、どのエリアからの来院が多いのかがわかりますし、毎日の天気を記しておけば、雨の日と晴れの日で患者数にどのくらいの差があるのかもわかります。お金のことに関しては、たとえば院長の診療時と代診のドクターの診療時での単価の違いをチェックすることもできますし、導入した内視鏡やエコーの回転率なども割り出すことができるでしょう。

では、電子カルテに入っているデータを使ってどう分析すればいいかというと、電子カルテそのものに経営分析ツールが入っている場合は、そのツールを開けば分析作業に移ることができますし、電子カルテに経営分析ツールが入っていない場合は、電子カルテと連携できるツールを導入することが必要です。

また、電子カルテの導入がまだで紙カルテを使っているクリニックの場合、まずは各データを書き出すなどしてまとめることが必要です。

経営分析ツールが入っている電子カルテは?

続いては、経営分析ツールが入っている電子カルテを紹介します。

クリニックのニーズに合った多様な分析が可能「CLINICSカルテ」(メドレー)

患者情報、傷病名、診療行為、会計情報などのデータを多様な分析軸で抽出できる「経営分析機能」を標準装備している電子カルテです。収益構造に関しては、診察料や管理料、処置行為料の割合や、自院の経営戦略に沿っているかまで分析可能。患者同行は、曜日や時間帯ごとの混雑状況なども確認できます。レセプトファイルのインポートをおこなうことなく、カルテ上で操作できます。

参照:CLINICSカルテ

さまざまな側面から経営を分析できる「CLIUS」(Donuts)

診療金額の平均や合計、患者数や診療回数を月次・年次で閲覧できる「月次統計」、担当医、曜日、時間帯、患者の年齢層ごとに診察券数や診療時間のグラフを表示できる「診療時間分析」、患者の属性、性別、住所、保険、担当医、診療時刻や会計処理の時間も把握できる「業務分析」、傷病名をランキング表示できる「傷病名分析」、再診率や新規患者の割合を確認できる「リピート率分析」のほか、患者の居住地域を把握できる「地図上のプロット」など多彩な機能を搭載しています。

参照:CLIUS

電子カルテに連携して使える経営分析ツールは?

続いては、電子カルテに連携して使える経営分析ツールを紹介します。

『GOOD DESIGN AWARD』受賞「CLINIC BOARD」

経営管理ツールとしてのシンプルなUI/UXなどが評価され、世界4大デザイン賞のひとつである『GOOD DESIGN AWARD』を受賞しています。「医業収益の月別・前月比・前年対比から新規患者の来院状況、患者のリピート状況、年齢別による来院状況の比較などを簡単・確実に把握することができます。

参照:CLINIC BOARD

IT導入補助金2022対応ツール「Beeコンパス」

1日数分の業務日報入力と月次のレセコンデータ取り込みによって、経営上、重要なデータを見える化できるツールです。患者数や診療報酬額の推移や、スタッフひとりあたりの患者数、患者の来院エリアなどの分析が可能。「IT導入補助金2022」の対応ツールです。

参照:Beeコンパス

医療の原価を割り出す「Mercury」

DPC症例別の収入、支出、収支を一覧で確認できる「DPC別原価集計表」、患者別の収入、支出、収入を一覧で確認できる「患者別原価集計表」を活用することで、原価のシミュレーションができるシステムです。収支グラフ、収入グラフ、収入・支出比較グラフなども搭載。

参照:Mercury

すべての電子カルテ、レセコンに対応「レセコンアナライザー」

医療機関口コミサイトで知られるカルー株式会社が、昨年、提供を開始した「レセコンアナライザー」は、すべての電子カルテおよびレセコンに対応。UKEファイルをアップするだけで、平均診療単価や初診料、収益額の前年比などといった医療機関の経営指標を見える化できるシステムです。

参照:レセコンアナライザー

経営分析は「現状を確認するだけ」では不十分

経営分析には、「改善点を見出して目標を決める」工程が不可欠です。現状を確認しただけで満足してしまっては、経営分析をおこなった意味がまったくありません。計画、実行、評価、改善の4つのプロセスを繰り返す(=PDCAサイクルを回す)ことで螺旋階段をのぼっていくことをイメージして、より高い目標を達成し続けることが大切です。たとえば、分析によって患者の居住エリアを把握したら、該当エリアの医療機関との病診連携を進めることや、患者が少ないエリアでの知名度を上げるための宣伝方法を考えることなど、できることはいくつもあります。また、たとえば患者の待ち時間が長いことが課題だと判明したなら、予約システムの導入や受付・会計業務の短縮など、こちらもさまざまな角度から改善を試みることが可能です。一つひとつの課題解決に取り組む過程でも、患者の口コミがよくなっていくなどの変化を見られることもあるので、スタッフと一丸になってよいクリニックを目指すことを楽しんでいきたいですね。

Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

全て
ORCAを内包し、まるで一体型のような操作感を実現。オンライン診療機能を搭載し、患者アプリと連携。

特徴

1. 「CLINICSオンライン診療」を使うことで、電子カルテ上から患者のアプリとつながる画期的な機能を実現。これにより、患者の通院をサポート  2. 日医標準レセプトソフト「ORCA」を内包しているため、レセプトソフトを別途操作する必要がありません。事務スタッフの受付・会計作業が大幅に削減され、医療現場のスタッフからも高く評価されています。 3. 国際標準規格であるISMSクラウドセキュリティ認証を取得。SSL暗号化通信+証明書認証により安心のセキュリティを実現。

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム タブレット対応

提供形態

クラウド SaaS

診療科目

全て