クリニックにおすすめのビジネスフォンは?

開業時にビジネスフォン導入を検討するクリニックは多いもの。最近流行のミニマム開業や、スタッフ数が最小限の場合などは必要ないかもしれませんが、そうでなければあると安心でしょう。そこで今回は、クリニックにおすすめのビジネスフォンをみていきましょう。また、ビジネスフォンと比較検討されることも多いPBXについても説明していきます。

目次
  1. クリニックでのビジネスフォンの活用方法は?
  2. ビジネスフォンと比較検討されるPBXとは?
    1. 機能重視ならPBX、価格重視ならビジネスフォン
  3. クリニックにおすすめのビジネスフォン
    1. 防水・防塵対応! Saxa(サクサ)「PLATIA II」
    2. 有床クリニックにイチオシ! NAKAYO「NYC-iF」
    3. 業務を効率化する機能を多彩に装備「LEVANCIO」
    4. 優先度の高い電話を逃したくないなら「S-integral」
  4. 先行でナースコール導入を導入している場合は注意が必要

クリニックでのビジネスフォンの活用方法は?

外線と内線の2つを制御できるビジネスフォンがあれば、受付や院長室、スタッフ控室などを逐一移動する必要がありません。加えて、有床の診療所などでは、ナースコールシステムを構築するためにもビジネスフォンが役立ちます。ナースコールは、親機と子機があって成立しますが、子機である呼び出しボタンを患者のベッド横やトイレ、浴室などに設置しておけば、緊急時にナースに知らせることができるのです。

もちろん、子機から親機を呼び出す従来のナースコールであれば、ビジネスフォンと連動させる必要はありませんが、ナースが親機近くにいない場合はすぐに対応できないというデメリットがあります。しかし、ビジネスフォンとナースコールを連動させれば、PHSでもナースコールが受けられるようになるのです。

ビジネスフォンと比較検討されるPBXとは?

ビジネスフォンの導入を検討したことがある人は、PBXについても調べたことがあるかもしれません。

PBXは「Private Branch eXchange」の略で、オフィスや院内に設置する、電話回線の交換機のこと。外線から発信された着信を内線に発信したり、内線から外線への発信を制御したりする役割を果たしてくれます。また、PBXがあればスマホを内線化できるのも大きなメリット。PHSは、2020年7月に個人向けサービスを終了していることから、いずれ法人向けサービスも終了となるといわれていますが、スマホには今のところそうした心配はありません。

また、チャット機能や通話分析機能を備えていることもPBXの特徴のひとつ。さらに最近は、クラウドを活用できる「クラウドPBX」なども登場しています。

【ビジネスフォンとPBXの違い・共通点】

ビジネスフォン PBX
接続可能な内線・外線 【内線】多機能電話機、家庭用電話機、受付用電話機、PHS、IP回線
【外線】アナログ回線、ISDN回線、LAN直接収容のIP回線
【内線】多機能電話機、家庭用電話機、受付用電話機、PHS、IP回線、ISDN回線
【外線】アナログ回線、ISDN回線、LAN直接収容のIP回線
安定性 主装置はCPU1つのみ。停電時用バッテリは増設だが、容量が少ないため3~4時間稼働ほどしか維持できない 高性能CPU(中央処理装置)を2重化で実装しているため安定性が高い。停電時用バッテリ増設で約1日稼働
接続可能な電話機数 数十台から数百台 数千台
特徴(メリット) 外線着信からの転送、通話録音など外部との通話に特化した機能は充実 ・PCやその他OAと連携可能
・かかってきた番号をもとにDBからユーザー情報を引き出して表示するCTI機能(=電話とPCの機能を連携させるシステム)もしくはCRM(顧客関係管理)ソフトウェアと連携できる
特徴(デメリット) 業務ソフトやwebシステムなど、外部サービスと接続して情報を閲覧したり記録したりはできない 導入費が高い。ビジネスフォンが15万円程度~に対してPBXは数百万円する場合も
共通点 ・転送機能
・通話内容の録音および保存
・着信番号を電話機に表示
・ひとつの電話回線で受けた外線の着信を複数の電話機に共有

機能重視ならPBX、価格重視ならビジネスフォン

上記の表からわかる通り、機能面や安定性ではPBXのほうがすぐれていますが、価格の高さによってビジネスフォンに軍配が上がります。予算に余裕がある場合はPBXを導入するほうができることの幅も広がるためおすすめしたいところですが、小規模なクリニックであればビジネスフォンを選択するのが得策といえるでしょう。

クリニックにおすすめのビジネスフォン

続いては、クリニックにおすすめのビジネスフォンをみていきましょう。

メーカー 特徴
PLATIA II Saxa ・防水・防塵対応
・ビジネス/プライベートでスマホの番号を使い分けられる
・電話の振り分けを自動化するIVR機能搭載
・さかのぼり録音、通話億音可能
NYC-iF NAKAYO ・夜間の呼び出しコールは3か所に順次転送
・着信音の鳴り分け設定
・呼び出し管理履歴
LEVANCIO IWATSU ・防水仕様の子機を選択可能
・簡易IVR機能搭載
・IP電話回線接続ユニット内蔵でコストダウンに貢献
・留守電機能
・録音お知らせメール機能
S-integral 日立マルチコミュニケーションシステム ・発信者識別
・優先応答
・着信拒否/非通知着信拒否
・複数着信表示
・通話中相手表示
・着信分配

防水・防塵対応! Saxa(サクサ)「PLATIA II」

濡れた手でそのまま操作可能なため、手を洗うことが多いクリニックでの使用も安心です。また、手持ちのスマホをビジネス/プライベートの用途に応じて異なる番号を選んで通話することができるのもメリット。各自、スマホを内線電話として使うことができます。

有床クリニックにイチオシ! NAKAYO「NYC-iF」

ビジネスフォンのナースコール機能を重視したいクリニックにおすすめ。スタッフ不在時の夜間の呼び出しコールは3か所に順次転送されるよう設計されているため、特に有床クリニックにとっては使い勝手がいいでしょう。

業務を効率化する機能を多彩に装備「LEVANCIO」

メッセージが録音されたことをスマホにメールで通知してくれる「録音お知らせメール機能」などの多彩な機能によって、業務を効率化してくれます。子機(PHS端末)は、標準タイプ、堅牢タイプ、防水タイプの3タイプからチョイス可能。

参照:IWATSU「LEVANCIO(レバンシオ)」

優先度の高い電話を逃したくないなら「S-integral」

着信中であっても、優先設定した相手からの着信には応答できるほか、同時に複数の着信があった際に優先する着信を選択できるため、より緊急性が高いことが予想される患者をしっかりサポートすることができます。

参照:日立マルチコミュニケーションシステム「S-integral」

先行でナースコール導入を導入している場合は注意が必要

最後に、ビジネスフォンを導入してナースコールと連想させたい場合の注意点を説明します。

ナースコールはビジネスフォンと連動させられる仕様のものもあれば、はじめからナースコールとPHSなどが一本化されているタイプもあります。そのため、既にナースコールは使用していてこれからビジネスフォンを導入するなら、連動しやすさや連動にかかる費用を考える必要があります。一方、どちらもこれから導入ということなら、断然、一本化されているタイプがおすすめです。また、現在のナースコールは基本的にデジタルですが、1対1で利用できる同時通話にしか対応していない旧来のアナログナースコールをビジネスフォンと連動させるためには、アナログ⇔デジタルの変換装置が必要となるため、かえって高くつく可能性も。機能や費用を比較検討のうえ、後悔のない選択をしてくださいね。

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提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

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