クリニックの栄養指導―患者からの「食べながら痩せたいけどなかなか痩せない」に応えるには?

患者の健康寿命延命に寄与するためにも、医師、とりわけかかりつけ医は、診療時に必要に応じて適切な健康指導をおこなうことが大切です。栄養指導を通して患者の体重や血糖値をコントロールできれば、肥満改善や生活習慣病予防につながりますが、指導された通りに食事することは誰にとっても簡単なことではありません。特に、食べることが好きな患者の場合、食欲を抑えること自体、ハードルが高いと考えられます。そこで今回は、患者の「食べながら痩せたいけどなかなか結果が出ない」に応えるための栄養指導を考察していきます。

目次
  1. 「食べながら痩せたい」患者向きの食事法は?
    1. よく噛んで食べる
    2. “食べる順番”を守る
    3. 「低GI食品」を積極的に摂取する
      1. 代表的な低GI食品は?
    4. 「低カロリー食材」を選ぶ
      1. 代表的な低カロリー食材は?
    5. 「16時間断食」を意識する
  2. 一般的なクリニックで適切な栄養指導をおこなうためのポイントは?
    1. 患者に自分の適性体重を知ってもらう
    2. 食事の見直しと同時に、生活習慣全体も見直すことを促す
    3. 栄養バランスのよい食事を心がけることの大切さを伝える
    4. 食事と薬の飲み合わせの注意点を伝える
  3. 「食べながら痩せたいけどなかなか痩せない」患者に対して、クリニックでできることは?
    1. 目標体重、目標体重に到達するまでの期間を一緒に決める
    2. 各栄養素を多く含む食材などをまとめた配布物を用意する
    3. ホームページやSNSでも、「食べながら痩せたい」患者に役立つ情報を発信する
    4. 定期的な受診を促す(来院時に次回の予約を入れてもらう)
    5. 患者の食事の負担を減らす方法を伝える
  4. 「クリニックだからこそできること」を考えることが大切

「食べながら痩せたい」患者向きの食事法は?

まずは、「食べながら痩せたい」患者向きの食事法を解説していきます。

「食べながら痩せたい」患者向きの代表的な食事法は次の通りです。

  • よく噛んで食べる
  • “食べる順番”を守る
  • 「低GI食品」を積極的に摂取する
  • 「低カロリー食材」を選ぶ
  • 「16時間断食」を意識する
  • それぞれ具体的にみていきましょう。

    よく噛んで食べる

    多くの人が知っている方法ですが、ゆっくり時間をかけてよく噛んで食べることはとても有効です。なぜかというと、噛むことによって満腹中枢が刺激されて、少ない食事量でも脳が満足するようになるためです。反対に、ほとんど咀嚼することなく食べ物を飲み込む早食いタイプは、満腹中枢が刺激されずに食べ過ぎてしまうだけでなく、消化機能が落ちることによるトラブルも抱えがちです。

    では、具体的に「よく噛んで」とはどのくらいかというと、1口あたり最低30回が目安とされています。なお、よく噛むことは顎の筋肉を鍛えることにもつながるため、太りにくくなることに加えて、フェイスラインがスリムになりやすいといううれしいメリットもあります。

    “食べる順番”を守る

    食事を摂るときは、最初にサラダなどの野菜メニューを食べると太りにくいということも、多くの人が耳にしたことがあるでしょう。しかし、理由までは把握していない人も多いかもしれません。

    なぜ、最初にサラダを摂ることが身体のためにいいとされているかというと、毎回の食事においては、最初に食べたものの栄養素の吸収率がもっとも高くなるためです。そのため、脂質や糖質の含有率が高いメニューを最初に食べると、必然的に太りやすくなるのです。

    また、最初に食べるメニューの糖質が少ないと、血糖値の上昇を抑えることにもつながるため、糖尿病などの生活病予防にも役立ちます。

    「低GI食品」を積極的に摂取する

    数年前から注目度が高まっている「低GI食品」とは、血糖値が上がりにくい食品のことです。「GI」とはGlycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、食後血糖値の上昇を示す指標です。

    食事をすると血糖値が上がるのは身体の正常なメカニズムですが、低GI食品とは対照的にGI値が高い食品を食べると、インスリンが過剰に分泌されます。なぜかというと、インスリンには血糖値を下げる働きがあるためですが、それだけでなく、血液中の糖分を脂肪に変えて身体に溜め込む働きも有しています。つまり、高GI食品を多く食べるとそのぶん太りやすくなり、低GI食品を積極的に食べると太りにくいということになります。

    また、低GI食品は消化に時間がかかるものが多いため、食事の時間以外にお腹が空きにくく、間食を防ぐことにもつながります。

    なお、すべての食品はGI値によって「高GI食品」「中GI食品」「低GI食品」のいずれかに分類されます。高GI食品に該当する食材は、主食でいうと、精白米、餅、フランスパン、うどん、菓子パンなどです。

    中GI食品は、主食でいうと、マカロニやスパゲッティ、クロワッサンなどです。

    代表的な低GI食品は?

    次は本題の低GI食品についで。

    主食でいうと、全粒粉パン、蕎麦、玄米、オールブランシリアル、オートミールなどは低GI食品に分類されます。また、スパゲッティやうどんも、最近は全粒粉などで作られているものが多く存在しますが、それらもGI値が低い場合がほとんどでしょう。

    また、豆類やきのこ類、ブロッコリー、ピーマン、チーズ、りんご、いちご、みかん、ナッツ類、プレーンヨーグルトなども代表的な低GI食品です。

    このラインナップをみてわかる通り、低GI食品は必ずしも低カロリーというわけではありません。そのため、カロリーを抑えるダイエットが苦手な人でも、楽しくボディコントロールできる可能性が高いといえます。

    「低カロリー食材」を選ぶ

    満腹感を得ながらも痩せやすい体質を目指したいという患者には、低カロリー食材を意識した食事もおすすめです。

    ただし、詳しくは後述しますが、カロリーを抑えることを追求し過ぎると、身体に必要な栄養素を十分に摂取できなくなる可能性が高いため、栄養バランスには十分気を付けるよう指導することも大切です。

    代表的な低カロリー食材は?

    代表的な低カロリー食材は次の通りです。

  • ところてん(2kcal/100g)
  • 寒天(3kcal/100g)
  • 板こんにゃく(5kcal/100g)
  • もずく(4kcal/100g)
  • 茹でたわかめ(7kcal/100g)
  • 茹でたひじき(11kcal/100g)
  • レタス(11kcal/100g)
  • もやし(12kcal/100g)
  • きゅうり(13kcal/100g)
  • なめこ水煮(13kcal/100g)
  • 上記をみてわかる通り、「カロリーが低い」という意味においては優秀な食材ぞろいですが、ビタミンやミネラルなどの栄養素もほとんど摂れないものばかりです。そのため、低カロリー食材のみで1日の食事を済ませてしまうことは身体のためによくありません。

    低カロリー食材を使って「食べながら“健康的に”痩せる」を実現するためには、「低カロリー食材を多めに使いつつも、必要な栄養素もしっかり摂取できる食事」を意識することが不可欠です。

    「16時間断食」を意識する

    「16時間断食」も、低GI食品同様、ここ数年で認知度が上がっているキーワードであるといえるでしょう。

    「16時間断食」とは、1日24時間のうち、胃に食べ物を入れない時間を16時間持つ生活スタイルのことです。つまり、残りの8時間のどこかで食事をする必要があります。なぜ16時間断食に注目が集まるようになったかというと、1日16時間、胃腸を休めることによって、腸内環境や自律神経が整うためです。

    ただし、食事を摂らない時間に、体内に溜まっている毒素をしっかり排出するためにも、水分はたっぷり摂取することが大切です。常温に近い水やノンカフェインのお茶、ノンカロリーの炭酸水などをしっかり摂取しましょう。

    一般的なクリニックで適切な栄養指導をおこなうためのポイントは?

    続いては、食べながら痩せたい患者に対して栄養指導をおこなうにあたって、気を付けるべきポイントを説明します。

    クリニックの医師が、ダイエット願望のある患者・ダイエットの必要性がある患者に対して栄養指導をおこなうにあたって気を付けるべきポイントは次の通りです。

    1. 患者に自分の適性体重を知ってもらう
    2. 食事の見直しと同時に、生活習慣全体も見直すことを促す
    3. 栄養バランスのよい食事を心がけることの大切さを伝える
    4. 食事と薬の飲み合わせの注意点を伝える

    それぞれ詳しくみていきましょう。

    患者に自分の適性体重を知ってもらう

    まず大切なのは、患者に自分の適性体重を知ってもらうことです。適性体重は、基本的には、体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))で算出できるBMIを目安とするといいでしょう。

    一般的には、BMIが18.5以上25未満であれば適性体重とされていますが、BMIが25以下でも内臓脂肪が蓄積している場合などは食事内容を見直すことが大切です。

    内臓脂肪を測定する方法は腹部CTですが、自院に必要な機材がそろっていない場合、患者に腹部CTで正確な数値を測定することをサジェストするのも一手です。

    BMIであればどこのクリニックでも算出することができるので、まずは患者に自信のBMIおよび適正地を伝えたうえで、内臓脂肪も測定することが望ましいかどうかを一緒に考えてもいいでしょう。

    食事の見直しと同時に、生活習慣全体も見直すことを促す

    基本的に、痩せる必要がある人は、食事内容だけでなく生活習慣そのものに問題があると考えられます。そのため、現状の飲酒・間食状況や運動の有無、食事の時間、睡眠時間なども確認して、理想の状態へと正すことで、基礎代謝を上げることを考えていくことが大切です。

    ただし、患者一人ひとりのライフスタイルは異なり、家庭の事情などもあるため、すべてを理想の状態に持っていくことはできません。そのため、たとえば食事の時間が不規則であることには目をつぶらざるを得ないとして、他に改善すべきポイントを見つけていく必要があります。

    栄養バランスのよい食事を心がけることの大切さを伝える

    栄養バランスは二の次で体重を落とすことを優先すると、身体に必要な栄養素を摂取することができず、体調不良に陥ったり、なんらかの病気に罹患したりすることがあります。たとえば、ビタミンAが欠乏すると夜盲症、ビタミンB1が欠乏すると脚気にかかりやすくなることはよく知られていますし、カルシウムなどが不足していると、将来的に骨粗しょう症の心配が出てきます。

    そのため、たとえば患者が既にアラフィフであるなら、骨密度もチェックしながら減量に取り組んでもらうなどの工夫が大切であるといえます。

    食事と薬の飲み合わせの注意点を伝える

    患者がなんらかの病気を治療中で服用している薬がある場合は、薬の吸収が促進されたり抑制されたりする可能性のある食べ物などもしっかり伝えたうえで、栄養指導に取り組むことが大切です。

    「食べながら痩せたいけどなかなか痩せない」患者に対して、クリニックでできることは?

    続いては、前述した栄養指導のポイントを踏まえたうえで、「食べながら痩せたいけどなかなか痩せない」患者に対して、クリニックでできることを考えていきましょう。

    目標体重、目標体重に到達するまでの期間を一緒に決める

    まずは、目標体重、目標体重に到達するまでの期間を、患者と一緒に決めることが大事です。「あなたは適性体重より重たいので痩せたほうがいいです」という漠然としたアドバイスだけでは、人は簡単には痩せません。具体的に何キロ落とすことが理想なのか、何か月かけてその目標に到達したらいいのかを数字として可視化できる状態を作ってあげるだけでも、「今の生活のままではだめなんだ!」と患者に認識してもらいやすくなります。
    そのため、まずは現状のBMI、理想のBMIを算出したいえで、その差を埋めるためにどのくらいの期間が必要であるのかを患者と一緒に考えましょう。たとえば2kgの減量が望ましいのであれば、1~2か月で目標を達成しようとしても身体にとって大きな負担となりませんが、20kg痩せないとBMIの基準値に収まらないとして、2か月以内に実現することは到底不可能ですし、実現させようとしてほとんど食べ物を口にしなければ身体を壊してしまうので、それを防ぐためにもクリニックでしっかりサポートしたいところです。

    各栄養素を多く含む食材などをまとめた配布物を用意する

    普段の食事内容を聞き出すと、どこに問題があるのかがあらかたわかりますが、患者ごとに「この栄養素が多すぎるから減らして、足りていない栄養素が含まれているXXの食品を摂取しましょう」と医師が説明するのは大変です。知識面において可能だとしても、一般的な内科クリニックで医師が一人ひとりにそこまで時間をかけることは難しく、もし説明したとしたら他の患者を待たせてしまうことになります。

    それを防ぐためにも、各栄養素を多く含む食材などをまとめた配布物を用意しておくことが有効です。カロリーの低い食材やレシピもいくつか盛り込んでおけば、「食べながら痩せたい」患者にとって役立つ可能性が高いといえます。

    栄養指導に役立つ資料は、オンラインにて無料でダウンロードできるものもたくさんあります。

    参照:栄養指導フードモデル総合サイト「栄養指導ツール各種ダウンロード」

    また、たとえば過度なダイエットに走りがちな若い女性にきちんと栄養を摂ることの大切さを伝えるためには、人気モデルが食事について発信しているインタビュー記事などを見てもらうことが宇有効です。そうした記事を見付けたら、その記事を読んでもらえるよう、記事URLをQRコード化しておいて患者に渡すことなどもいいかもしれません。

    また、糖尿病患者などの重症化を防ぐためには、“もしも今と同じ食事を続けていたらどうなるのか”が伝わるような資料を用意しておくことも役立ちます。

    ホームページやSNSでも、「食べながら痩せたい」患者に役立つ情報を発信する

    配布物作成用にまとめた情報は、ホームページやSNSからも発信すれば、しばらく来院していない患者の目にも届きやすくなります。また、「食事に関して相談したい患者様は、ご予約のうえお気軽にご相談ください」のメッセージを添えておくと、集患にもつながりやすくなります。

    定期的な受診を促す(来院時に次回の予約を入れてもらう)

    定期的な受診を促すことは、栄養指導の結果を出すためにもっとも大切なことであるといっても過言ではありません。多くの人は、指導された内容を守れているかどうかを定期的にチェックする人がいなければ、簡単に元の食事に戻ってしまいます。

    栄養指導で結果を出すためには、医師側も強い意志を持って患者を導くことが大事です。

    また、定期的に受診してもらうにあたっては、受診のたびに患者から話を聴くだけでなく、毎日の食事などを記録して持参してもらうこともとても大切です。「食事の内容を厳しくチェックされる」と思うと、身体に悪い食事を続けにくくなります。

    患者の食事の負担を減らす方法を伝える

    「食べても太りにくいメニュー」のレシピなどをまとめた配布物を渡しても、「自分で作るのは難しい」と諦めてしまう患者も多いことが考えられます。しかし、コンビニやスーパーのお惣菜や冷凍食品を活用することなどを提案すると、食べることを楽しみながら減量を続けてもらいやすくなります。

    最近は、コンビニ食品でのダイエットがブームでもあるので、朝の情報番組などで、「ダイエットにおすすめのコンビニ食品ランキング」などが発表されることが多いだけでなく、YouTubeやInstagramでダイエット向きコンビニ食品や、それらをどう組み合わせるとさらに効率よく痩せられる可能性が高いのかを発信している人も多いので、最新のコンビニ食品に疎い場合は、SNSで情報を収集することもおすすめです。

    参照:【ダイエットのコンビニ食】1食ワンコイン&血糖値上がりにくい最強の組み合わせ|セブン・ファミマ・ローソン

    ただし、お惣菜や冷凍食品の活用は便利である一方、費用がかさみやすいという問題があります。そのため、その提案のみでも離脱する患者が出やすくなるので、「調理の手間を減らすためには?」「費用を抑えるためには?」の両方の視点を持って患者にアドバイスできるといいでしょう。

    また、最近は、「低GIでありながら身体に必要な栄養素もしっかりと補うことができる」をコンセプトとする食品ブランドが増えていて、コンビニで買えるもの、定期購入できるものも多いので、まずはドクター自身が試してみて、「おいしい」「続けやすい」と思ったものを患者にすすめるのもありかもしれません。ダイエットや健康維持に役立つ商品で知られる代表的な食品ブランドについては、以下サイトからご覧いただけます。

    参照:ZENB

    参照:BASE FOOD

    参照:glico「SUNAO パスタ」

    「クリニックだからこそできること」を考えることが大切

    「食べながら痩せたいけどなかなか痩せない」という患者のほとんどは、来院前に、「どうすれば食べながら痩せられるだろう?」と自分でも一度は考えています。しかし、自分ではうまくいかないため、クリニックを受診したり、人によってはエステサロンも受診したりと誰かに頼る選択肢に辿り着いています。言い換えると、自分では痩せられないから来院しているということです。そのため、「自分では痩せられなかった人のために、クリニックとして何ができるか」を意識することは、クリニックで栄養指導をおこなううえでの大前提ということになります。これは簡単なことではありませんが、前述した通り、少なくとも、BMIや腹部CTの結果を一緒に確認しながら、「このままだと生活習慣病にかかる可能性が高いです」(もしくは「生活習慣病が治りません」)のアドバイスには、クリニックだからこそ説得力を持たせることができます。まずはこの部分に関して、いかに患者に危機感を持ってもらえるかを念頭に置きながら、伝え方を工夫してみるといいかもしれませんね。

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    特徴

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    対象規模

    無床クリニック向け 在宅向け

    オプション機能

    オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

    提供形態

    サービス クラウド SaaS 分離型

    診療科目

    内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、