「看護師は気が強いから離婚しやすい」 「すれ違いが多いから、家庭がうまくいかない」
そんな噂を耳にして、漠然とした不安を感じている看護師の方や、現在進行系でパートナーとの関係に悩んでいる方は少なくありません。
実際に現場を見渡してみると、シングルマザーとしてバリバリ活躍している先輩や、離婚経験をあっけらかんと話す同僚が多いのも事実です。しかし、それは単に「忙しいから」だけが理由なのでしょうか?
本記事では、看護師特有の労働環境や性格傾向に焦点を当て、噂の真偽をデータから検証します。さ
らに、現場のリアルな声から見えてきた「離婚の決定打」を分析し、すれ違いを防ぎ、パートナーと良好な関係を築くための具体的な「回避術」を解説します。
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看護師の離婚率はどのくらい?アンケートから見る実態
まずは、世間で囁かれる「看護師は離婚率が高い」というイメージが事実なのか、客観的なデータと現場の肌感覚から確認していきましょう。
公的データは存在しないが「現場の肌感覚」では高い
結論から言うと、職業別の離婚率を示した政府の公的な統計データは存在しません。離婚は個人のプライバシーに関わるため、職業と紐づいた正確な全数調査は行われていないのが現状です。
しかし、医療系メディアなどが独自に行った調査結果を見ると、一般的な職種に比べて離婚率が高い傾向にあることが浮き彫りになっています。
株式会社Donutsが現役看護師を対象に実施したアンケート調査において、「自分の周りの看護師の離婚率はどの程度ですか?」という質問に対する回答は以下の通りです。
【Q. 自分の周りの看護師の離婚率はどの程度ですか?】
- いない: 7%
- 1割未満: 7%
- 1割程度: 64%
- 2~3割: 22%
この結果を分析すると、「周りの看護師の1割以上が離婚している」と感じている人が全体の約86%に達しています。
さらに、5人に1人以上(22%)が「2〜3割は離婚している」と回答しており、看護師の職場において離婚経験者が決して珍しい存在ではないことがわかります。
一般的な離婚率との比較
厚生労働省が公表している「令和4年度 離婚に関する統計の概況」によると、日本の一般人口における離婚率(人口1,000人あたり)は約1.55人とされています。
単純な比較は難しいものの、一般社会では「クラスに数人」程度の感覚であるのに対し、看護師の現場では「休憩室に必ず数人は経験者がいる」という状況であり、体感値として「看護師の離婚率は高い」と言わざるを得ない現実があります。
現場のリアルな声!看護師が離婚を考えた「決定的な理由」
では、なぜ看護師は離婚に至ってしまうのでしょうか。
前述のアンケートに寄せられた「離婚を考えた理由・離婚に至った理由」を紐解くと、そこには看護師ならではの過酷な労働環境と、夫婦間の埋めがたい溝が見えてきます。
ここでは、寄せられた声を「看護師特有の事情」と「一般的な夫婦問題」に分類し、その背景を深掘りします。
1. 看護師ならではの理由(勤務形態・すれ違い)
やはり最も多いのが、不規則な勤務や夜勤が引き起こす物理的・精神的なすれ違いです。
夜勤明けの絶望と家事トラブル
「うちは旦那が普通のサラリーマンですが、夜勤前に旦那と子どもの食事を用意していきます。翌日、帰宅すると前日の夕飯の片付けができていないことが多く、喧嘩することが多いです」
これは多くのママさんナースが共感するポイントでしょう。命を削る思いで夜勤をこなし、フラフラで帰宅した目に入ってくるのが「食べっぱなしの食器」だった時の殺意にも似た怒り。
夫にとっては「ただの片付け忘れ」でも、看護師にとっては「私の労力への冒涜」と感じられ、愛情が急速に冷める原因となります。
夜勤中の不在を狙った裏切り
「夜勤で家をあけていたとき、旦那さんが風俗に通っていて性病を移された知人がいました。話し合いの結果、夫婦生活を続けていますが、折り合いをつけるためにお小遣いを減らして、ブランドのバッグを買ってもらったそうです」
妻が仕事でいない夜を「自由時間」と勘違いし、羽を伸ばす夫も存在します。信頼関係の根幹を揺るがす行為であり、即離婚に至ってもおかしくないケースです。
精神的余裕の欠如による衝突
「忙しい病棟に勤務していた時代、精神的に余裕がなく相手に辛い気持ちをぶつけて喧嘩になることが多かったですが、転職した結果、気持ちに余裕ができて離婚を回避できました」
常に緊張を強いられる急性期病棟などで働いていると、家庭でも「戦闘モード」が抜けず、夫に対してきつく当たってしまうことがあります。
すれ違いを解消するための調整
「夜勤が多く、結婚当初に時間が合わなかったため、すれ違いを回避するためにも、基本的に土日休みにしてもらって、夜勤も減らしてもらいました」
離婚を回避するために、自ら働き方を変えることで危機を乗り越えた事例もあります。
2. 一般的にもよくある理由(性格・価値観)
職業に関係なく、夫婦である以上避けられない問題もあります。しかし、看護師の場合は「経済力がある」ために、これらの問題に対する我慢の許容量が低い(=見切りをつけるのが早い)傾向があります。
価値観の不一致
「看護師の奥さんを尊敬する旦那さんが、自身も看護師免許を取得するために退職して、無事、正看護師になったものの、結局は価値観の相違で離婚に至ったという夫婦がいました」
同じ職業についても、仕事へのスタンスや人生観が異なれば、関係維持は難しいという実例です。
DV・モラハラ・浮気
「同僚で離婚経験者が2人います。1人は、元旦那が浮気相手を自宅に連れ込んでいたことが理由で、もう1人はDVが原因と聞きました」
「夫に不倫未遂されて問い詰めるも逆ギレされたことがあります」
家事育児のワンオペ問題
「フルタイムで働いていたとき、夫が家事をまったくしてくれないことから強いストレスを感じていました。その後、妊娠して仕事を辞めなければならなくなったとき、家庭に半分いれてほしいというと一度は断られましたが、離婚の話をすると半分いれてくれるようになりました」
「結婚当初は家事育児を全くしない旦那に辟易として何度も話し合いを重ねました。2人目が生まれてからようやく旦那が変わり始めました」
妊活をめぐる温度差
「子どもができなかったことが原因で離婚危機が訪れました。お互い子どもがほしかったのですが、勤務時間が異なるのでタイミングが難しく、しかも夫が“付き合いだから”と飲みの回数を減らしてくれず、“排卵日のとき言って”と言われて大げんかしました」
お互いの身体的・精神的コンディションを合わせるのが難しい看護師夫婦にとって、妊活は大きな試練となり得ます。
看護師の離婚を後押しする5つの「構造的要因」
アンケート結果や現場の声からは、個別の事情を超えた「看護師だからこそ離婚リスクが高まる構造的な要因」が見えてきます。
これらは「離婚しやすい」理由であると同時に、「自立した女性である」ことの証明でもあります。
1. 圧倒的な「経済的自立」
一般的に、離婚を躊躇する最大の理由は「離婚後の生活費・経済的不安」です。 「夫と別れたいけれど、私のパート収入だけでは子供を育てられないから我慢する」 世の中には、こうした理由で仮面夫婦を続けている家庭が少なくありません。
しかし、看護師は違います。国家資格を持ち、全国どこでも求人があり、フルタイムで働けば自分一人でも子どもを養えるだけの十分な収入を得ることが可能です。
この「最悪、パートナーがいなくても生きていける」という事実が、夫への過度な忖度をなくし、我慢の限界が来た時に「離婚」というカードを切りやすくさせています。
つまり、看護師は離婚率が高いのではなく、「不幸な結婚生活にNOと言える力を持っている」と言い換えることもできます。
2. コミュニケーションの「物理的」遮断
夫がカレンダー通りの会社員の場合、生活リズムが真逆になりがちです。
- 夫が起きる頃には妻は出勤済み
- 妻が帰る頃には夫は就寝中
- 土日は妻が仕事
このように物理的に顔を合わせる時間が減ることで、些細な相談ができず、心の距離が開いていきます。さらに、夜勤によるホルモンバランスの乱れや疲労が、休日のコミュニケーション意欲を減退させることもあります。
3. パートナーの仕事に対する理解不足
医療現場を知らないパートナーからの心ない言葉は、看護師の心を深く傷つけます。 「夜勤って、患者さんが寝てれば仮眠できるんでしょ?」 「定時で帰れないの?段取りが悪いんじゃない?」
このような言葉を投げかけられると、「私の仕事の大変さを全く理解していない」という絶望感に襲われ、パートナーとして信頼できなくなります。「あなたとは住む世界が違う」と感じてしまう瞬間です。
4. 精神的ストレスの蓄積と「職業病」
人の命を預かるプレッシャーは計り知れません。常に気を張っている反動で、家庭では極度の脱力状態になったり、逆に家族に対して厳しくなったり(指導癖が出たり)することがあります。
また、日頃から「危機管理(アセスメント)」をしているため、夫の楽観的な態度やだらしなさが許せず、「なんで予測して動けないの!」とイライラが募りやすい傾向もあります。
5. 家事・育児負担の偏り
共働きであり、かつ夜勤もある激務であるにもかかわらず、家事負担が妻に偏っている場合、不満は爆発寸前になります。 特に看護師は業務効率化のプロフェッショナルです。
家事においても「効率」を重視する傾向があるため、非効率な夫の家事や、言われないと動かない受け身の姿勢に対してストレスを感じやすく、それが積もり積もって離婚の引き金となります。
離婚を回避するために~看護師夫婦が良好な関係を築く4つの処方箋~
「最近うまくいっていないけれど、離婚は避けたい」「すれ違いを解消したい」 そう願う方のために、アンケート回答者の成功例や一般的な解決策をもとに、看護師の生活スタイルに合わせた4つのヒントを紹介します。
1. ツールを活用した「報・連・相」の徹底
生活時間が合わないことによるすれ違いを防ぐには、情報の透明化が不可欠です。「夫婦なんだから、言わなくてもわかるだろう」は通用しません。
- スケジュールの共有: Googleカレンダーなどの共有アプリを使い、お互いのシフトや予定を可視化しましょう。「相手がいつ家にいるかわからない」というストレスを減らせます。
- コンディションの共有: 単に予定だけでなく、「今日は急変があってヘトヘト」「明日はゆっくり寝たい」といった自分の状態も伝えておくことで、相手の配慮を引き出しやすくなります。
2. 家事の「外注」と「手抜き」を許容する
共働きで、特に夜勤もある中、家事を完璧にこなすのは不可能です。自分を追い詰めないよう、便利なサービスに頼りましょう。
- 家事代行サービス: タスカジ、ダスキン(メリーメイド)、ベアーズなどを利用し、掃除や料理を作り置きしてもらう。「お金がもったいない」と思わず、「夫婦喧嘩を回避するための必要経費」と捉えましょう。
- 食事の手抜き: ナッシュ(Nosh)やワタミの宅食などの冷凍弁当、ネットスーパーの活用で、「作らなきゃ」というプレッシャーから解放されましょう。
3. キャリアチェンジ(働き方の見直し)を検討する
もし、夜勤によるすれ違いや精神的ストレスが限界に達しているなら、環境を変えるのも有効な手段です。働き方を変えることで、家庭の平和を取り戻した事例は数多くあります。
- 日勤のみの職場: クリニック、訪問看護ステーション、検診センター、企業看護師など。
- パート・時短勤務: 子育て期間中だけと割り切り、収入よりも家庭の時間を優先する。
- 異動の相談: 転職までせずとも、残業の少ない部署や外来への異動を検討する。
「今は転職できない」という場合でも、転職エージェントに登録して市場価値を知っておくだけで、「いざとなったら環境を変えられる」という心の余裕に繋がります。
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4. 意識的に「夫婦の時間」を設ける
すれ違いが多いからこそ、意識的に時間を作る必要があります。
「週に一度は必ず夫婦でゆっくりご飯を食べる」「2週間に1回はランチに行く」など、小さなルールを決めて実行してみましょう。短時間でも相手と向き合う時間を持つことが、関係修復のきっかけになります。
まとめ:離婚は「失敗」ではなく、一つの「選択肢」
看護師の離婚率が高いと言われる背景には、確かに「すれ違いやすい勤務環境」や「過酷なストレス」があります。しかし、本記事で見てきたように、それはネガティブな理由だけではありません。
看護師には、「経済的・精神的に自立しているからこそ、自分の人生を選び直せる力がある」という大きな強みがあります。「生活のために我慢して一緒にいる」のではなく、「一緒にいたいから一緒にいる」という選択ができるのが看護師夫婦の特徴とも言えます。
もし現在、パートナーとの関係に悩んでいるなら、まずは「家事の手抜き」や「働き方の見直し」など、できることから試してみてください。
そして、万が一離婚という結果になったとしても、あなたには看護師という最強の資格と、自立して生きていく力があります。自分にとって、そして家族にとって一番幸せな形を選択していってください。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、時点の情報を元に作成しています。
執筆 CLIUS(クリアス )
クラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)を2018年より提供。
機器連携、検体検査連携はクラウド型電子カルテでトップクラス。最小限のコスト(初期費用0円〜)で効率的なカルテ運用・診療の実現を目指している。
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